話題株ピックアップ【昼刊】:シャープ、サイバー、AGC

注目
2020年11月19日 11時39分

■シャープ <6753>  1,268円  +71 円 (+5.9%)  11:30現在

シャープ<6753>が急伸。日本経済新聞社は18日の取引終了後、日経平均株価の臨時入れ替えで同社を新規採用することを発表した。NTT<9432>による株式公開買付(TOB)でNTTドコモ<9437>の上場廃止の可能性が高まったことに伴うもの。12月2日の算出からNTTドコモを除外しシャープを採用する。12月1日の引けにかけリバランスに伴う売買が見込まれている。

■サイバーエージェント <4751>  6,320円  +230 円 (+3.8%)  11:30現在

サイバーエージェント<4751>が4日ぶりに反発している。18日の取引終了後、保有するBASE<4477>株式45万1000株を同日付で売却することを明らかにしており、これが好材料視されている。BASE株式の売却に伴い、21年9月期第1四半期に売上高44億6900万円(売却額)、営業利益41億3700万円(売却益)を計上する予定という。なお、現時点では不確定要素が多いため、通期業績予想は修正しないとしている。

■オカムラ <7994>  937円  +27 円 (+3.0%)  11:30現在

オカムラ<7994>は大幅3日続伸。18日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の9.06%にあたる1000万株または91億円を上限に、19日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。併せて、取得した全株と18日時点で保有する自己株206万7809株を21年1月29日に消却することも明らかにしており、株主還元の強化が好感されている。

■AGC <5201>  3,530円  +60 円 (+1.7%)  11:30現在

AGC<5201>が反発。SMBC日興証券は18日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は3500円から4500円に見直した。短期業績は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動停滞の影響を受けたが、回復に転じていることを評価。ガラス事業で構造改革に着手したほか、先行投資してきた戦略事業の利益寄与が増加している。同証券では20年12月期の連結営業利益予想を470億円から575億円(会社予想550億円)、21年12月期の同利益を924億円から960億円に見直している。また、来年2月公表見込みの次期中期経営計画では高収益企業への変貌を遂げる具体的な道筋が示されることに期待している。

■HUグループ <4544>  2,829円  +14 円 (+0.5%)  11:30現在

H.U.グループホールディングス<4544>が高い。18日の取引終了後、連結子会社の富士レビオが、インフルエンザウイルス抗原を測定する全自動検査機器用の体外診断用医薬品「ルミパルス Flu-A&B」の製造販売承認を取得し、保険適用となったと発表しており、これが好感されている。同試薬は、富士レビオが提供する全自動化学発光酵素免疫販売システム「ルミパルス G1200」及び「ルミパルス G600 2」で使用する専門試薬。新型コロナウイルスの高感度抗原検査試薬「ルミパルス SARS-CoV-2 Ag」と合わせて使用することでインフルエンザウイルス抗原と新型コロナウイルス抗原の検査を同一検体で同時に行うことが可能としている。なお、同件による21年3月期の連結業績に与える影響は軽微としている。

■ローム <6963>  8,450円  -320 円 (-3.7%)  11:30現在

ローム<6963>やアンリツ<6754>が安い。日本経済新聞社は18日の取終了後、日経平均株価の臨時入れ替えでシャープ<6753>を新規採用すると発表した。NTT<9432>による株式公開買付(TOB)でNTTドコモ<9437>の上場廃止の可能性が高まったことに伴うもの。市場では、NTTドコモに代わる新規採用の候補銘柄として、ロームやアンリツが挙げられていたため、この日は失望売りが出ている。同様に候補銘柄となっていた村田製作所<6981>やアイシン精機<7259>、島津製作所<7701>も値を下げている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,266円  -53 円 (-0.7%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>は朝高後に軟化する展開となった。足もと新型コロナウイルスの感染拡大が加速するなか、外国為替市場ではリスクオフの円買いの動きが強まっている。目先は1ドル=103円台後半まで円高が進んでおり、輸出採算悪化の思惑から為替感応度の特に高い自動車セクターにはネガティブ材料となっている。「きょう寄り付きは自動車セクターに前日積み残された空売り筋の買い戻しが作用して高いものが目立ったが、それが一巡すると上値が重くなった」(中堅証券ストラテジスト)とする。トヨタは21年3月期通期の想定為替レートは1ドル=106円で実勢よりも2円以上円安で設定されており、収益面への下方修正圧力が意識されているようだ。

■fonfun <2323>  603円  +100 円 (+19.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

fonfun<2323>がストップ高の603円水準でカイ気配となっている。18日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を2700万円から4100万円(前期比8.2倍)へ、純利益を1500万円から2800万円(同9.3倍)へ上方修正したことが好感されている。売上高は6億1200万円(同12.3%増)を据え置いた。ただ、資本金及び資本準備金の額を減少し、これらをその他資本剰余金に振り替えるのに伴い、従来は租税公課として予算計上していた法人事業税の資本割の額を戻し入れるため、利益を押し上げる。

■川本産業 <3604>  2,310円  +291 円 (+14.4%)  11:30現在

川本産業<3604>が続急伸したほか、大幸薬品<4574>、ニイタカ<4465>、昭和化学工業<4990>など、新型コロナウイルス感染対策関連銘柄に物色の矛先が向いている。世界的に新型コロナ感染者数が再拡大するなか、国内でも前日に全国の感染者数が2000人を超えるなど過去最多を更新、警戒感が急速に高まっている。こうした状況下、株式市場でも今年春先の感染第1波の際に株価を大きく上昇させた銘柄群に短期資金が集中した。ただ、思惑先行で値動きも荒い。

■NexTone <7094>  8,130円  +720 円 (+9.7%)  11:30現在

NexTone<7094>は急伸。18日の取引終了後、欧州の著作権管理事業者であるSACEM、SDRM及びIMPELと同社管理作品の海外利用における著作権使用料の徴収に関する徴収代行契約を締結すると発表しており、これを好感する買いが入っている。今回の徴収代行契約は、国際ネットワークを使った海外での使用料の徴収分配のためのフレームワークを構築し、権利者からも要望が大きい同社による新たな海外展開スキーム提案の第一歩とすることを目的としている。これにより、同社は21年4月1日から海外における同社管理作品の演奏権及び録音権、デジタルの利用許諾から使用料の徴収が可能になるとしており、来期以降の業績寄与が期待されている。

■日本金属 <5491>  716円  +58 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

日本金属<5491>が4日続伸となっている。同社は18日、21年5月に施行される欧州医療機器規則(MDR)コバルト規制に対応する注射針向けステンレス鋼「NK-304NKM」を11月30日から出荷する予定だと発表しており、これが材料視されているようだ。MDRは欧州で医療機器を販売するための規則で、従来の医療機器指令をより厳格にした承認制度。来年5月のコバルト規制は同社顧客の使用量全体の約13%に当たり、既にそのうちの約6%に相当する物量の打診が同社に入っているとしている。

■キャンバス <4575>  584円  +47 円 (+8.8%)  11:30現在

キャンバス<4575>が急反発している。18日の取引終了後、米国食品医薬品局(FDA)とCBP501臨床試験に関するエンド・オブ・フェーズ1ミーティングを実施したと発表しており、これが好材料視されているようだ。同ミーティングは日本における医薬品医療機器総合機構(PMDA)治験相談に相当するもので、次相臨床試験の実施にあたりCBP501を含む3剤併用投与群と比較する対照投与群の設計などについてFDAから助言を受けた。また、次相臨床試験実施の妨げとなるような懸念事項などは示されなかった。これを踏まえ、次相臨床試験の内容を決定し、大まかな開発スケジュールとともに21年2月から5月をメドに公表する予定という。

■KYCOM <9685>  927円  +56 円 (+6.4%)  11:30現在

KYCOM<9685>の上げ足加速。通信や公共向け中心にシステムの受託開発を手掛け、データ関連サービスでも実績が高い。システム開発は官公庁向けで受注を伸ばしており、菅首相の政策骨子の一つであるデジタル行政の推進では同社に活躍余地が高まるとの思惑がある。コロナ禍にあっても業績に陰りはなく、21年3月期営業利益は前期比47%増益を予想しており、好業績を見直す形でここにきて買いの勢いが増している。時価総額50億円前後と小型でなおかつ信用買い残も少なく、株式需給面でも足の軽さが意識されている。

■フルッタフルッタ <2586>  216円  +13 円 (+6.4%)  11:30現在

フルッタフルッタ<2586>が大幅高。同社はアサイーをはじめとするアマゾンフルーツの販売などを手掛けるが、足もとでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響などもあって厳しい収益環境が続いている。そうしたなか、18日取引終了後にトラ・ トレーディング・サービシズとフルッタフルッタが保有するREVOLUTION<8894>株式にかかわるコールオプション契約を結び、合わせてローン契約を締結することを決議したと発表、これが株価を強く刺激する格好となった。なお、今後の業績に与える影響については必要になった場合には速やかに開示するとしている。

■セントケア <2374>  940円  +48 円 (+5.4%)  11:30現在

セントケア・ホールディング<2374>が続急伸。訪問介護を主力とする介護サービス会社だが、訪問介護の需要が旺盛なほか、リモート対応などの進展もあって利益率が向上している。20年4~9月期業績は営業利益段階で前年同期比82%増の14億3600万円と急拡大した。また、人工知能(AI)搭載の汎用ロボットプラットフォームを手掛ける米アイオロス社に資本参加し、業務効率化に取り組むなど、介護業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)関連としての側面も株高材料となっている。

●ストップ高銘柄

不二精機 <6400>  427円  +80 円 (+23.1%) ストップ高   11:30現在

省電舎ホールディングス <1711>  601円  +100 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在

テイン <7217>  1,051円  +150 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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