【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 売り買い攻防の好取組妙味株で勝負!
「売り買い攻防の好取組妙味株で勝負!」
●相場の強さを示すコロナ禍での29年半ぶり高値奪還
東京市場、日経平均株価の8連騰は終わったけれど引き続き強い。
こう書くと恐らく、「何を言っているんだ。日経平均をちゃんと見ているのか。17日に高値2万6057円の高値をつけたあと、18~20日と3日連続で下げているじゃないか」、こう反論されてしまうだろう。
確かにその通りだ。しかし、私にいわせると8連騰して、しかもおよそ29年半ぶりの高値をつけた後に反落したとはいえ、なお2万5500円前後の水準にある。
これはもう驚くほどの底堅さになる。もちろん、ここからは下げないということではない。目先は下値支持線である2万5000円までの下げはあり得る。この点は計算に入れておきたいが、そこまで下げたとしても上昇トレンドが壊れるわけではなく、あくまでも一時的な調整になると見てよい。
このように強気の見方ができるのは、現在の市場が新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でも上昇してきたためだ。つまり、市場は我々がこれまで経験したことのない最悪ともいえるほどのネガティブ材料に見舞われているのだ。それにもかかわらず、株価が上がる。これは株式投資をしていない人にとっては絶対信じられないし、あり得ないことであるはずだ。
●この株高はおかしいのか? 答えは相場に聞け
しかし、相場は上昇しているのだ。しかも、単なる上昇ではない。29年半ぶりの高値となっているのだ。
そのためだろう。「先生、いまの相場、おかしくないですか」と問いかけられることがある。決しておかしいことではないことを説明するのだが、どうも納得いかないようで、「そうですか…」と不本意そうな返事が返ってくるのが面白い。
実際のところ、これはおかしいと本気で思う投資家もかなりいて、空売りを仕掛けたりするのだが、ある知人などは大きくやられてしまっている。私が心配することではないかもしれないが、他にもいまは空売りをしている投資家が意外に多いようで、実はこれは買い手から見るとありがたいことになる。
売り手、買い手の攻防が激しくなっている結果、株価が上がりやすい銘柄が分かりやすくなっているからだ。そこで、今回はそんな銘柄を。
まずは、コロナ禍でも年末にかけて集客増が見込めるのがオリエンタルランド <4661> 。株価は高値圏ながら続伸する確率が高いと見る。
さらに、コロナ禍でも引き続き移動の自由は認められると見てよいため、私鉄では京浜急行電鉄 <9006> 、それを利用して行けるのは羽田空港となるので日本空港ビルデング <9706> も今後が楽しみになる。
自動車需要が米中で拡大方向となっていることを考えると、豊田合成 <7282> や豊田自動織機 <6201> 、そして自動車用塗料に強い関西ペイント <4613> も足踏み状態で拾っておきたい銘柄になる。
なお、自動車関連株では信用取引の売り買い対立は見られないものの、KeePer技研 <6036> が魅力的だ。
最後に年末商戦の好調に期待してイオン <8267> を。
2020年11月20日 記
株探ニュース