話題株ピックアップ【昼刊】:東エレク、野村、トヨタ

注目
2020年11月24日 11時40分

■GMOペパボ <3633>  6,140円  +930 円 (+17.9%) 一時ストップ高   11:30現在

GMOペパボ<3633>は寄り付き大口の買いで一時ストップ高に買われている。GMOグループで個人向け主体のサーバー貸し出しやネット店舗支援サービスを展開、業績は高成長路線を走っている。前週末20日取引終了後、業績予想と配当予想の修正を発表、最終利益を従来見通しの5億4200万円から7億5500万円(前期比39%増)に大幅増額したほか、配当は52円50銭から72円50銭に大幅上乗せした。更に12月11日付で東証2部から東証1部へ市場変更されることも発表した。これに伴い、TOPIX連動ファンドなどの組み入れニーズも見込まれる状況となり、好業績に対する評価と合わせて投資資金を呼び込む格好となっている。

■古河電池 <6937>  1,524円  +228 円 (+17.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

古河電池<6937>が急騰、一時19%の上昇で一気に1500円台に歩を進めた。自動車用を主力とする2次電池メーカーだが、親会社の古河電気工業<5801>と共同開発した「バイポーラ蓄電池」に市場の関心が高まっている。同製品は表と裏にそれぞれ正極と負極がある電極基板を積層したもので、現行のリチウムイオン電池と比較して消費電力当たりの単価が半分以下に抑えられ、稼働時の温度管理コストも削減できることで、導入・運用のトータルコストも半分以下に低減することができる優れもの。来年度中にサンプル出荷を始める見通しにあり、再生可能エネルギー関連の有力株として頭角を現してきた。

■FDK <6955>  1,359円  +196 円 (+16.9%)  11:30現在

FDK<6955>は大幅続伸。前週末に高値圏もみ合いを上放れ年初来高値を更新したが、きょうは更に上げ足を加速し、2018年10月以来約2年1カ月ぶりの高値圏に浮上している。全固体電池をはじめとする次世代電池の開発に力を入れているほか、究極の蓄電池と呼ばれる空気電池の開発にも取り組む。直近では積層可能な10Ah水素/空気二次電池を開発したことを発表し、同製品を用いた蓄電池システム開発を進めており、22年度の量産化を目指している。業績面でも評価され、21年3月期営業利益は従来計画の10億円から13億円(同54.5%増)へと大幅増額修正している。

■ケネディクス <4321>  755円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位

ケネディクス<4321>がストップ高の755円に買われている。前週末20日の取引終了後、三井住友ファイナンス&リース(東京都千代田区、以下SMFL)が同社株の非公開化を目指し、SMFLみらいパートナーズインベストメント2号を通じてTOBを実施すると発表しており、TOB価格750円を意識した展開となっている。ケネディクス株を非公開化することで、SMFLグループと一体となることによる信用力や財務基盤の補完が期待できるほか、グループの中核事業の一つと位置付ける不動産事業を強化するのが狙い。買付予定数は1億7587万5200株(下限1億234万8200株、上限設定なし)で、買付期間は11月24日から来年1月8日まで。なお、TOB成立後ケネディクスは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所はケネディクス株を11月20日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■サンバイオ <4592>  1,913円  +185 円 (+10.7%)  11:30現在

サンバイオ<4592>が急伸している。23日付の日本経済新聞朝刊で、「けがなどで傷ついた脳の機能を回復する画期的な医薬品を開発する」と詳細されており、これが好材料視されているようだ。同社の「SB623」に関してのことで、「21年1月までに国内で承認申請する計画で、開発の最終局面に入る」とされており、既に今年9月に会社側が発表している内容に沿ったものだが、改めて記事にされたことで買いを呼び込んでいるようだ。

■日本毛織 <3201>  1,122円  +81 円 (+7.8%)  11:30現在

日本毛織<3201>がカイ気配スタートで急伸。前週末20日の取引終了後、20年11月期の連結業績予想について、営業利益を73億円から85億円(前期比18.8%減)へ、純利益を44億円から70億円(同7.4%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は予想通り進捗していることから、1030億円(同18.5%減)の従来見通しを据え置いたもののの、第3四半期から自動車関連資材に回復の兆しが見えてきた産業機材事業や、新規M&A会社が業績寄与した人とみらい開発事業、新型コロナウイルス禍における巣ごもり需要を取り込んだ生活流通事業などが計画を上回る見通し。また、全体的な経費減も寄与するという。

■東京エレクトロン <8035>  33,900円  +1,760 円 (+5.5%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が1700円を超える大幅高で上場来高値を大幅に更新し注目を集めている。前日の米国株市場ではワクチン開発期待を背景とした経済再生期待で景気敏感株を中心に買われたが、半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズが5%近い上昇を示すなど半導体関連株にも物色の矛先が向いた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は史上最高値を更新している。コロナ禍をものともせず、グローバルベースで半導体大手の業績は絶好調に推移し、上位10社の20年7~9月期の最終利益合計が四半期ベースで2年ぶりの高水準に達したことが伝えられており、同社株をはじめ日本の半導体関連銘柄にも強い追い風となっている。

■日経レバ <1570>  26,290円  +1,300 円 (+5.2%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急速に水準を切り上てげ、一気に2万6000円台乗せを果たした。同銘柄は日経平均リンク型のETFで変動率が2倍に設定されており、全体相場のボラティリティが高まる場面では個人投資家をはじめとする短期資金の商いが活発化する。きょうは前日の米国株市場でNYダウが300ドルを超える上昇をみせ、このリスク選好の流れが東京市場にも波及した。日経平均は前週末まで3営業日続落しており目先スピード調整が一巡したとの見方から、上値を買う動きが予想以上に強まっており2万6000円台を回復、日経レバもこれに連動する動きとなった。信用取組は売り長で直近信用倍率は0.8倍弱と取組妙味も指摘される。

■松田産業 <7456>  1,701円  +65 円 (+4.0%)  11:30現在

松田産業<7456>が続伸している。前週末20日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を14万株(発行済み株数の0.53%)、または2億円としており、取得期間は20年11月24日から21年1月29日まで。機動的な資本政策を実行し、1株当たりの株主価値の向上を図ることが目的としている。

■野村ホールディングス <8604>  528.5円  +19.5 円 (+3.8%)  11:30現在

野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>をはじめ証券株が軒並み高に買われており、きょうは東京株式市場が全面高様相となるなか、業種別騰落率で証券セクターが33業種中値上がりトップとなっている。前日の米株高を受け、きょうはリスクオンの流れが一気に強まっており、日経平均株価は700円近い上昇で2万6212円まで上昇、バブル後の最高値圏に浮上している。前場の売買代金も午前11時現在で既に1兆3000億円を上回るなど活況を呈している。証券各社は株高による運用環境の向上と手数料収入の増加が見込まれ、リターンリバーサル狙いの買いを呼び込んでいる。

■じげん <3679>  333円  +10 円 (+3.1%)  11:30現在

じげん<3679>がしっかり。前週末20日の取引終了後、ベーシック(東京都千代田区)の比較メディア事業を譲受すると発表したことが好感されている。今回譲受するのは、フランチャイズ比較サイト「フランチャイズ比較.net」や結婚相談所比較サイト「結婚相談所比較ネット」、家庭教師比較サイト「家庭教師比較くらべーる」及び留学エージェント比較サイト「留学くらべーる」などの事業で、譲受価額は12億5000万円。じげんでは今回の事業譲受により、新たにフランチャイズ領域への参入及びそれに伴う独立開業層のユーザーを確保するのに加えて、結婚相談所比較サイトや家庭教師比較サイト、留学エージェント比較サイトの新たな分野におけるメディア展開で、ライフメディアプラットフォームの更なる価値拡大を図るとしている。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■キリンホールディングス <2503>  2,295.5円  +63.5 円 (+2.8%)  11:30現在

キリンホールディングス<2503>が続伸している。22日付の日本経済新聞朝刊で、「オーストラリアの乳飲料事業の子会社を、豪乳業大手のベガ・チーズに売却する方針を固めた」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、売却額は400億円超とみられるとしている。同子会社に関しては、当初は中国企業に売却する計画だったが、豪と中国との関係悪化に伴い中止し、新たな売却先を探していた。今回の売却により、海外の低収益事業の整理が完了することになるとみられている。

■住友大阪セメント <5232>  3,355円  +80 円 (+2.4%)  11:30現在

住友大阪セメント<5232>が4日ぶりに反発している。前週末20日の取引終了後、11月30日付で200万株(発行済み株数の4.92%)の自社株を消却すると発表しており、これが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は3864万3217株となる予定だ。

■ヤマダホールディングス <9831>  504円  +11 円 (+2.2%)  11:30現在

ヤマダホールディングス<9831>が3日続伸している。大和証券が20日付で、株式レーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」とし、目標株価を615円から740円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、21年3月期上期決算が会社計画比で大幅上振れしたことをポジティブと評価。新生活様式に対応した関連商品の需要の高まりなどが増収に寄与し、セルアウト重視などでPOS粗利益率が改善した。また、販管費は営業時間の短縮や支社長制度の効果などで計画以上に削減した。これらを踏まえて、今後継続的に取り組む支社長制度の効果やSPA(オリジナル商品の製造販売)商品の強化などによる収益改善などを見込み、21年3月期の営業利益予想を586億円から825億円へ、22年3月期を同587億円から832億円へ引き上げている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,463円  +111 円 (+1.5%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて高い。前日の米国株市場では新型コロナウイルスのワクチン開発期待などを背景にNYダウが大幅高に買われたが、リスクオンの流れは外国為替市場にも及び、足もとは1ドル=104円台半ばの推移とドル高・円安方向に振れている。ワクチンの早期普及により経済再生が早まるとの思惑に加え、ドル高・円安による輸出採算の改善期待が為替感応度の高い自動車セクターに追い風となっている。

●ストップ高銘柄

リード <6982>  509円  +80 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

小田原エンジニアリング <6149>  3,290円  +502 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在

日本金属 <5491>  1,034円  +150 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

サイバーステップ <3810>  771円  -150 円 (-16.3%) ストップ安売り気配   11:30現在

など、1銘柄

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