話題株ピックアップ【昼刊】:フジクラ、アスクル、そーせい

注目
2020年12月2日 11時39分

■ロック・フィールド <2910>  1,643円  +180 円 (+12.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

ロック・フィールド<2910>が大幅続伸し年初来高値を更新している。1日の取引終了後、21年4月期の連結業績予想について、売上高を438億7000万円から439億7400万円(前期比7.7%減)へ、営業利益を2億1400万円から6億1300万円(同29.1%増)へ、純利益を2億100万円から5億4000万円(同2.8倍)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響は残るものの、売上高が緩やかに回復していることに加えて、アイテムの集約による生産性向上や、固定費低減活動によるコスト削減が進んでいることが寄与する。なお、第2四半期累計(5~10月)決算は、売上高206億9800万円(前年同期比17.6%減)、営業利益1億8600万円(同74.6%減)、純利益2億5900万円(同47.0%減)だった。

■フジクラ <5803>  451円  +30 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

フジクラ<5803>が大幅続伸。1月14日につけた高値454円を上抜き、約10カ月半ぶりに年初来高値更新となった。電線大手3社の一角でプリント基板の商品競争力で群を抜いている。株価は上期決算発表を受け11月4日にマドを開けてストップ高に買われる人気となったが、その後も次第高の展開で水準を切り上げてきた。急騰局面で空売りが積み上がり、直近信用倍率は0.41倍と大幅に売り長状態となっていた。市場では「投資判断引き上げの動きなども観測されており、踏み上げ相場の様相となっている」(国内中堅証券)という。

■アスクル <2678>  4,440円  +260 円 (+6.2%)  11:30現在

アスクル<2678>は大幅続伸している。1日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次業績で、単体売上高が前年同月比11.1%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて平日が1日多かったことから、主力のBtoB事業が11.0%増となったほか、大型販促の効果などで日用品や食品を中心に販売が増加したLOHACOが18.3%増と2カ月ぶりにプラスに転じたことも寄与した。

■リプロセル <4978>  420円  +21 円 (+5.3%)  11:30現在

リプロセル<4978>が大幅反発している。1日の取引終了後、個人向けiPS細胞作製サービス「パーソナルiPS」の受け付けを21年1月に開始すると発表しており、これが好感されている。パーソナルiPSは、将来の病気やケガに対する「備え」として、個人のiPS細胞を予め作製し保管するサービスで、利用者から不要になった歯または尿を預かり、その中に含まれる少量の細胞を採取し、そこからiPS細胞を作製するという。iPS細胞は、神経・心筋細胞など多様な細胞に変化させることができ、さまざまな治療への応用が期待されているだけに、同サービスへの関心も高まっているようだ。

■ココカラファイン <3098>  7,800円  +290 円 (+3.9%)  11:30現在

ココカラファイン<3098>が3日ぶりに反発している。1日の取引終了後、ドラッグストア・調剤薬局の運営を行う子会社ココカラファインヘルスケアが、同業のルーカス(神戸市北区)が展開する兵庫県の調剤薬局2店舗と、日本メディケア(東京都港区)が展開する東京都の調剤薬局1店舗をそれぞれ譲り受けたと発表しており、これが好感されている。エリアにおけるドミナントの深耕と、地域におけるヘルスケアネットワークの構築を推進するのが狙い。取得価額はそれぞれ非開示。なお、同件による21年3月期業績への影響は軽微としている。

■そーせいグループ <4565>  1,704円  +59 円 (+3.6%)  11:30現在

そーせいグループ<4565>が大幅高で3連騰、ここにきて戻り足を一気に強めている。同社は1日取引終了後、米バイオ医薬品企業のバイオヘイブン社と新規低分子CGRP拮抗薬ポートフォリオに関するグローバルな研究開発提携およびライセンス契約を締結したことを発表した。これにより、同社は契約一時金1000万ドルと研究開発資金を受領し、総額で最大3億7000万ドルのマイルストーンや段階的ロイヤルティーを受領する権利も有することになる。これを材料視する買いが流入し株価を一段と押し上げる格好となった。

■日本電子 <6951>  4,415円  +150 円 (+3.5%)  11:30現在

日本電子<6951>が大幅高で上場来高値を更新している。きょう付けの化学工業日報で「産業機器事業でフォトマスク製造用電子ビーム装置(マスクライター)を強化する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、現在の昭島工場(東京都昭島市)での年産10台体制から、21年度下期に新工場(東京都武蔵村山市)での生産体制を構築し、早期に同20台体制まで拡張するという。台湾・韓国を中心としたマルチビーム機によるEUV(極紫外線)フォトマスク需要に対応するのが狙いとしている。

■ミライトHD <1417>  1,649円  +54 円 (+3.4%)  11:30現在

ミライト・ホールディングス<1417>が続伸している。1日の取引終了後、上限を600万株(発行済み株数の5.56%)、または95億7000万円とする自社株を2日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好材料視されている。株主還元を充実させるとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることが目的という。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■コマツ <6301>  2,666円  +56.5 円 (+2.2%)  11:30現在

コマツ<6301>が続伸で1月17日につけた高値2674円を10カ月半ぶりに上回り年初来高値更新となった。きょうは日経平均が寄り後に軟化し主力輸出株にも株価が冴えないなかで頑強ぶりが目立つ。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が警戒されているが、発生元である中国ではいち早く克服し、発表される経済指標も強い数字が目立つ。直近では前日に発表された11月の中国製造業PMIが54.9まで上昇しており中国関連株に位置づけられる同社株には追い風材料となっている。また、同社株は株価の上昇過程で信用取組も売り長に放置され、信用倍率は11月27日申し込み現在で0.67倍となっており、株式需給の良さも上値を軽くしている。

■日本郵船 <9101>  2,359円  +44 円 (+1.9%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が軒並み高。業種別騰落率で「海運」は33業種中で首位を争う状況にある。新型コロナウイルスの感染拡大が続いているが、米国ではワクチンの実用化期待が高まっており、これに伴う経済活動正常化への思惑が、景気敏感株を買い直す動きにつながっている。世界景気が改善方向をたどれば、グローバル物流を担う海運セクターにとってはフォローの風が強まる。また、ばら積み船市況の総合的指標であるバルチック海運指数は11月30日こそ10日ぶりに小反落したが、戻り歩調が続いており、足もと1200台を維持している。海運セクターは低PBR銘柄の宝庫であることも買いを呼び込む背景となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,083円  +65 円 (+0.9%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、SUBARU<7270>など自動車株に買いが優勢となっている。全体相場はTOPIXがプラス圏で推移するものの日経平均はマイナス圏に沈むなどまちまちの展開。主力株にやや買い疲れ感がみられるが、自動車株は直近調整を入れており、PBRの低いバリュー株として海外投資家の買い戻しが観測される。外国為替市場でもひと頃の円高基調が一服しており、足もとでは1ドル=104円40銭近辺の推移と円安方向に振れていることから買い安心感を誘っているもようだ。

■三菱UFJ <8306>  453円  +3.2 円 (+0.7%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンクが堅調。前日の米国株市場ではワクチン実用化期待を背景に景気敏感セクターなどに買いが集まったが、経済回復シナリオが意識されるなかで大手金融株も軒並み買いが優勢となった。長期金利も上昇傾向にあり、米10年債利回りは終値ベースで0.927%まで上昇、1%台を再び視界に入れている。東京市場ではメガバンクの株価は11月25日に戻り高値を形成したあと調整を入れていたが、目先利食いが一巡し米国事業における運用利ザヤ拡大期待から買いが優勢となっている。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  3,220円  +10 円 (+0.3%)  11:30現在

ジェイ・エス・ビー<3480>が反発している。1日の取引終了後、集計中の20年10月期連結業績について、売上高が471億2500万円から480億5000万円(前の期比12.6%増)へ、営業利益が37億3000万円から43億3000万円(同26.4%増)へ、純利益が23億9700万円から27億6000万円(同19.6%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。不動産賃貸管理事業で借上・自社所有物件にかかる入居率は若干低下したものの、計画を上回る物件管理戸数の増加に伴い、家賃関連売上高が計画を上回る水準で推移したことが要因。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、社内イベントの中止や行動制限に伴う出張費の減少など一般経費の支出抑制が顕著となったことも寄与した。また、従来28円を予定していた期末一括配当を34円にするとあわせて発表した。普通配当を1円増額するとともに、20年7月27日に会社設立30周年を迎えたことを記念して5円の記念配当を実施する。

■ワークマン <7564>  8,800円  -480 円 (-5.2%)  11:30現在

ワークマン<7564>が大幅反落している。1日の取引終了後に発表した11月度の月次速報で、既存店売上高は前年同月比0.8%増となり、38カ月連続で前年実績を上回ったものの、9月度の同9.6%増、10月度の同34.5%増から伸び率が大幅に縮小したことが嫌気されている。「#ワークマン女子」効果で引き続き女性衣料が大幅に伸長した。ただ冬物商品は、上旬は気温低下でインナー・アウターともに好調だったものの、中旬以降は寒さが和らいだことで伸び悩んだ。なお、全店売上高は同8.6%増だった。

■伊藤園 <2593>  7,670円  -300 円 (-3.8%)  11:30現在

伊藤園<2593>が大幅安で4日続落している。1日の取引終了後、21年4月期の連結業績予想について、売上高を4810億円から4500億円(前期比6.9%減)へ、営業利益を200億円から123億円(同38.3%減)へ、純利益を130億円から58億円(同25.6%減)へ下方修正したことが嫌気されている。リーフ・ドリンク関連事業で、コンビニエンスストアや自動販売機を通じた販売数量が、外出自粛や在宅勤務へのシフト、訪日外国人減少の影響により落ち込んでいることに加えて、飲食関連事業で飲食店全体に対する消費マインドが低下し、ドリンク類の販売数量が大きく減少していることが要因。また、新型コロナウイルス感染症の影響が通期に及ぶとの想定に変更したことも響く。なお、第2四半期累計(5~10月)決算は、売上高2365億8500万円(前年同期比10.9%減)、営業利益86億1000万円(同39.0%減)、純利益45億9600万円(同48.5%減)だった。

●ストップ高銘柄

ショーケース <3909>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

みらいワークス <6563>  5,670円  +700 円 (+14.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、2銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.