株価指数先物【寄り前コメント】次第にロールオーバー中心の売買からこう着感が強まる

市況
2020年12月3日 8時03分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 26830 -10 (-0.03%)

TOPIX先物 1780.0 +5.0 (-0.28%)

シカゴ先物 26825 -15

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

2日の米国市場はNYダウ、S&P500が上昇する一方で、ナスダックが小幅に下落。11月のADP雇用者数が予想を下回ったことが嫌気され、NYダウは一時200ドル超す下落場面がみられた。その後、経済対策協議を巡って民主党が交渉に向けて超党派案に譲歩を示したことを受け、経済対策への楽観的な見方が強まり上昇に転じている。そのほか、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンが英国で承認されたことも好感されている。

シカゴ先物清算値は大阪比15円安の2万6825円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万6880円で始まり、開始直後につけた2万6900円を高値にじり安基調となり、米国市場の取引時間中に一時2万6720円まで下落。ただし、米国市場の売り一巡後の切り返しを受けて買い戻されており、2万6830円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする形からやや利食い優勢の展開になりそうだ。英国でのワクチン承認は材料視されるだろうが、ナイトセッションの段階で伝わっており、市場の反応は見極めにくい。米国では経済対策へ関心が集まっていることもあり、動向を見守りたいところでもある。ワクチン承認への反応が限られるようだと、より2万7000円近辺ではいったん利益を確定させる動きに向かいやすいだろう。また、11月の既存店売上高を発表したファーストリテイリング <9983> がADRで弱い値動きだったことから、日経平均株価の重荷となる可能性もありそうだ。

また、昨日の手口では限月交代に伴うロールオーバーが目立ち始めている。本格化するのは来週となろうが、先物市場では次第にロールオーバー中心の売買となることから、基本的にはこう着感が次第に強まってくることになりそうだ。VIX指数のボトム圏推移からリスク選好姿勢は継続となるが、小幅に続伸しているため積極的にポジションを積み上げる動きは限られ、リバランスにとどまりそうである。

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