株価指数先物【寄り前コメント】先高期待が高まるも、週半ばまではロールオーバーの売買が中心

市況
2020年12月7日 7時57分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 26820 +40 (+0.14%)

TOPIX先物 1780.5 +6.5 (+0.36%)

シカゴ先物 26860 +80

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

4日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。11月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比24万5000人増となり前月の61万人増から大幅に減速した。しかし、追加経済対策の年内成立への期待をより高める形となり、主要な株価指数は軒並み最高値を更新。また、米ファイザーのワクチン供給開始期待も雇用統計の悪化を打ち消す形となった。

シカゴ先物清算値は大阪比80円高の2万6860円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比30円安の2万6750円で始まり、米国市場の開始直後に2万6730円をつけた後は強含みとなり、一時2万6870円まで上昇。引けにかけては利益確定の売りに押され2万6820円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い優勢の展開になりそうだ。米国では追加経済対策の成立期待と10日に米食品医薬品局(FDA)が米ファイザーと独ビオンテックが共同開発するワクチンについて審議する予定であり、承認されれば翌日から供給が開始されることから先高期待が高まっている。この流れを受けて東京市場においても売り込みづらくなり、2万7000円が意識されやすいだろう。

ただし、今週末には先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)控えており、少なくとも週半ばまでは限月交代に伴う期近から期先へのロールオーバーの売買が中心になるとみられ、ポジションを大きく傾けてくる流れには向かいづらいだろう。2万7000円を想定したヘッジ対応の買いは意識されるが、現時点の推移からはロールオーバーを進めるうえで、オプション権利価格の2万6750円を中心レンジに2万6625円と2万6875円辺りの居心地が良さそうである。

そのため、2万6875円を明確に上放れてきた段階で、2万7000円を中心とした2万6875円から2万7125円のレンジ想定に切り上げたいところ。また、欧米市場の先高期待からオーバーシュート気味に上昇する場面が今後想定されやすく、その時点でいったんピークを形成する可能性も想定しておく必要がありそうだ。とはいえ、米国の経済対策に加えて、国内でも今週にも経済対策が閣議決定される見通しであり、目先的にはショートポジションは避けたい。

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