前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2020年12月8日 5時20分

■古河池 <6937>  1,580円 (-400円、-20.2%) ストップ安

東証1部の下落率トップ。古河電池 <6937> が急反落。前週末4日の取引終了後、「一部報道機関で、当社株式がEV関連株として取り上げられているが、当社はEV駆動用リチウムイオン電池事業を行っていない」と発表しており、これが売り材料視された。会社発表によると、同社の主力事業は、自動車用鉛蓄電池および産業用蓄電池・電源装置事業で、リチウムイオン電池に関しては、小惑星探査機「はやぶさ2」などに搭載されている衛星向けなどだとしている。

■ファーマF <2929>  2,800円 (-340円、-10.8%)

ファーマフーズ <2929> [東証2]が急反落。4日大引け後に決算を発表。21年7月期第1四半期(8-10月)の連結最終損益は14.2億円の赤字(前年同期は7.8億円の赤字)に赤字幅が拡大した。

■JINSHD <3046>  6,810円 (-430円、-5.9%)

ジンズホールディングス <3046> が急反落。前週末4日の取引終了後に発表した11月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比3.4%減と2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。11月14日からテレビCMをオンエアしているコンタクトレンズ「JINS 1DAY(ジンズワンデー)」はEC販売を中心に好評を博しているものの、新型コロナウイルスの感染者数が再び増加してきたことに伴い、札幌、大阪、東京都心を中心に客数が落ち込んだ。なお、全店売上高は同1.0%増だった。

■フリー <4478>  9,150円 (-490円、-5.1%)

東証マザーズ指数の下げがきつい。7日は一時50ポイント以上の下げで1167まで急落し、中期波動の分水嶺である75日移動平均線を大陰線で下に抜けた形となり市場で警戒感が強まった。マーケット関係者によると「マザーズ市場の銘柄に投資している個人投資家でも東証1部銘柄と合わせて持っている向きはそれほど慌てる状況ではないが、ボラティリティーを追求する投資家はマザーズ銘柄に特化しているケースもあり、信用取引の投げを誘発しやすく警戒域にある」(国内ネット証券)という。マザーズ指数は11月以降何度か75日線に接触していたが、これまではその都度切り返す展開を繰り返していた。7日はフリー <4478> [東証M]やAI inside <4488> [東証M]などをはじめ時価総額上位の銘柄に売り込まれるものが多く、全体の地合いを悪化させた。

■SUMCO <3436>  2,322円 (-106円、-4.4%)

SUMCO <3436> が反落。株価は前週末まで16日続伸と記録的な連騰をみせていたが、7日は利益確定の売りが優勢。ただ、ここ半導体市況の回復を背景とした大口径シリコンウエハーの需要拡大思惑に加え、同業でシリコンウエハー世界トップの信越化学工業 <4063> との比較から、出遅れ感が顕著な同社株に海外投資家の継続的な実需買いが観測されていた。7日も下値では押し目買いが観測され下げ幅は限定的となっている。

■関西電 <9503>  925.3円 (-39.3円、-4.1%)

関西電力 <9503> が3日ぶりに反落。大阪地裁は4日、関西電力大飯原発3、4号機の原子炉設置許可の取り消しを命じる判決を下した。地方裁判所が、設置変更許可を取り消す初の事例となった。国は控訴する方向で検討している。この判決に関して、市場からは原子力発電所の司法リスク拡大が意識され、電力セクター全体にとってのネガティブ要因となる、との見方が出ていた。

■アルコニクス <3036>  1,393円 (-43円、-3.0%)

アルコニックス <3036> が大幅安。4日の取引終了後、連結子会社で不適切な会計処理が行われていたことが判明したと発表しており、これが嫌気された。連結子会社で銅管等伸銅品の販売を行うアルコニックス三伸で、従業員が複数年にわたり棚卸資産を架空計上し、利益を積み増すなどの不適切な会計処理が行われていたという。これに対して同社では、外部専門家を委員に含む特別調査員会を設置し、事実関係の調査と再発防水策の策定などに取り組むとしている。

※7日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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