話題株ピックアップ【昼刊】:水素関連、ブイキューブ、東エレク

注目
2020年12月8日 11時40分

■岩谷産業 <8088>  6,100円  +560 円 (+10.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

岩谷産業<8088>、オーバル<7727>、加地テック<6391>、長野計器<7715>、山王<3441>などが軒並みカイ気配スタートで始まるなど水素関連株に位置づけられる銘柄に買い攻勢が加速している。政府は国内での水素利用を2030年時点で1000万トン規模とする目標を設ける調整に入ったと8日付の日本経済新聞が報じたことを受け、これが材料視された。脱炭素社会の実現に向けて水素を主要燃料にする構えで、これが関連銘柄の株価を強く刺激している。政府は脱炭素社会のための研究開発基金を創設、2030年の開発目標を設定しており、そのなか水素関連技術は重要分野に置かれている。

■バイセル <7685>  5,110円  +450 円 (+9.7%) 一時ストップ高   11:30現在

BuySell Technologies<7685>が急反発している。7日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を2株へ株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位あたりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めるとともに投資家層の拡大を図ることが目的という。

■ホシデン <6804>  957円  +51 円 (+5.6%)  11:30現在

ホシデン<6804>は大幅反発している。7日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を200万株(発行済み株数の3.42%)、または20億円としており、取得期間は20年12月8日から21年1月29日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためという。

■電算システム <3630>  3,280円  +120 円 (+3.8%)  11:30現在

電算システム<3630>が3日ぶりに反発している。7日の取引終了後、画面にタッチすることなくアプリを操作できる「非接触ユーザーインターフェース」(非接触UI)のプロトタイプを開発したと発表しており、これが好感されている。非接触UIは、米マイクロソフト社が提供する小型AIセンサーデバイス「Azure Kinect DK」のボディトラッキングを利用して、画面をタッチせずにタップ操作やドラッグ操作などができるインターフェース。タッチパネルに限らず、タッチ機能のない一般的なディスプレーやプロジェクターでも利用することができるのが特徴で、デジタルサイネージのほか、教育現場や各種文化施設での展示など、さまざまな場所での活用が期待できるという。

■ブイキューブ <3681>  3,375円  +120 円 (+3.7%)  11:30現在

ブイキューブ<3681>が急反発に転じたほか、サイバーリンクス<3683>、ソリトンシステムズ<3040>、fonfun<2323>、No.1<3562>などテレワーク関連株が軒並み切り返す動きをみせている。ここ、新型コロナワクチン開発期待が高まるなか、ウィズコロナで買われたテレワーク関連株は売りに押される展開にあったが、ここにきて国内外で感染者数の拡大と重症患者の増勢が改めて警戒されている。前日の米国株市場ではこうした事情を反映して在宅関連株が買い直されており、東京市場でもこの流れに追随する形で人的接触を回避する観点からテレワーク関連株の下値を拾う動きが顕在化している。

■セリア <2782>  3,785円  +130 円 (+3.6%)  11:30現在

セリア<2782>が反発している。同社は7日取引終了後に、11月度の月次売上高を公表。既存店売上高は前年同月比5.9%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。既存店の客数が前年同月比3.0%増と2カ月連続のプラスとなったことや、客単価は同2.8%増と堅調に推移していることが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同13.2%増だった。

■東京エレクトロン <8035>  37,440円  +550 円 (+1.5%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が全体軟調相場に逆行し軒並み買い優勢の展開となっている。前日の米国株市場ではNYダウは反落したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3日続伸し連日で過去最高値を更新、また半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸し最高値街道を走っている。半導体製造装置世界トップメーカーのアプライドマテリアルズも上場来高値を更新しており、これを受け東京市場でも同関連株が買い直される展開となっている。

■丸一鋼管 <5463>  2,255円  +5 円 (+0.2%)  11:30現在

丸一鋼管<5463>はしっかり。7日の取引終了後、上限を170万株(発行済み株数の2.05%)、または38億2500万円とする自社株を、8日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNET-3)で取得すると発表したことが好材料視されている。資本効率の向上並びに機動的な資本政策の遂行を可能とするためという。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■サンバイオ <4592>  1,924円  -107 円 (-5.3%)  11:30現在

サンバイオ<4592>が続落。SMBC日興証券は7日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は3300円から2100円に見直した。同証券では、脳梗塞を対象とした新薬候補「SB623」の価値を引き下げている。同社は昨年1月にSB623のフェーズ2bの試験結果がネガティブだったことを開示したが、同証券では今年4月に開示されたフェーズ2b試験結果を受け、この失敗の原因はSB623の治療薬としての有効性が不足している可能性があると考えを改めた。これに伴い、ライセンスアウトの可能性を除外し、自社開発することを前提に業績予想を引き下げている。

■三菱UFJ <8306>  445.9円  -2.6 円 (-0.6%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>など大手金融株がやや売り優勢の展開となっている。前日の米国株市場では新型コロナウイルスの感染拡大が経済に与える影響を警戒してゴールドマン・サックス、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカなど金融セクターの主力株が揃って軟調な値動きとなった。ここ上昇歩調を強め1%台を視野に置いていた米10年債利回りも、前日は終値ベースで0.925%まで反落、運用利ザヤ拡大に対する期待がやや後退し金融株の軟調につながった。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保は買い手控えムードが強い。

■タメニー <6181>  207円  +50 円 (+31.9%) ストップ高   11:30現在

タメニー<6181>がストップ高。7日付の読売新聞で、「政府は来年度から、少子化対策の一環として、AI(人工知能)を活用した自治体の婚活支援事業を後押しする」と報じられた。同社は、独自開発のAIによる結婚支援システム「parms」を手掛け、直近では福井県へ提供開始するなど自治体への導入実績もあることから、思惑的な買いが入っているようだ。そのほか、リンクバル<6046>やIBJ<6071>、ネットマーケティング<6175>など婚活関連銘柄の一角も高い。

■ジェコー <7768>  3,065円  +500 円 (+19.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

ジェコー<7768>がストップ高カイ気配。デンソー<6902>が7日の取引終了後、株式交換により同社を完全子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。デンソーグループの技術、人材などのリソースや情報などを活用することで、ジェコーの企業価値向上を図るのが狙い。ジェコー株1株に対して、デンソー株0.55株を割り当て交付するとしており、21年4月1日に株式交換を実施する予定。それに伴い、3月30日付でジェコーは上場廃止となる予定だ。なお、同件がデンソーの連結業績に与える影響は現時点では軽微となる見通しという。

■クシム <2345>  682円  +70 円 (+11.4%)  11:30現在

クシム<2345>が4日続伸、じりじりと下値を切り上げる展開で5日・25日移動平均線を上回り底値離脱の気配を漂わせている。学習ソフトの製造販売を手掛けるほかブロックチェーンなどITソリューション分野にも積極展開する。7日取引終了後、子会社クシムソフトのシステムエンジニアリングサービスにおける11月エンジニア稼働率は96.0%とシステムエンジニアリングサービス事業の単月黒字となる損益稼働率を達成し、同時にクシムソフト目標値を達成したと発表、これが株価にポジティブに働いている。株式需給面ではライツ・オファリングにより発行する新株予約権行使に絡む思惑も市場では取り沙汰されるほか、直近は外形証券経由の空売り急増でその買い戻しへの思惑も株価を刺激しているもようだ。

■学情 <2301>  1,250円  +51 円 (+4.3%)  11:30現在

学情<2301>が大幅反発。7日の取引終了後に発表した21年10月期単独業績予想で、売上高65億円(前期比13.6%増)、営業利益15億7000万円(同32.1%増)、純利益11億3000万円(同21.8%増)と大幅な営業増益を見込み、年間配当を前期比3円増の33円を予定していることが好感されている。オンライン上での採用活動やリアルとオンラインを併用した採用ツールへの企業ニーズが高まっているなか、通年採用・業種別採用対応型のサイト「あさがくナビ」及び20代専門転職サイト「Re就活」をブラッシュアップして業績の向上につなげる。また、少人数制マッチングイベント「就活サポートMeeting」などオンライン・デジタル新商品の開発に注力するほか、公的機関による雇用支援事業の増大も寄与する。なお、20年10月期決算は、売上高57億2000万円(前の期比18.6%減)、営業利益11億8800万円(同38.7%減)、純利益9億2700万円(同33.9%減)だった。

■シュッピン <3179>  887円  +34 円 (+4.0%)  11:30現在

シュッピン<3179>は4日ぶりに反発している。7日の取引終了後に発表した11月度月次情報で売上高が前年同月比8.7%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。うちEC売上高が同40.6%増となったほか、Web会員数が5カ月連続で5000人台増加して49万4585人に拡大した。主軸のカメラ、時計のEC売上高が、新品、中古品ともに引き続き好調に推移した。

●ストップ高銘柄

中央製作所 <6846>  1,644円  +300 円 (+22.3%) ストップ高   11:30現在

元旦ビューティ工業 <5935>  4,750円  +700 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在

タツタ電線 <5809>  697円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在

不二精機 <6400>  1,053円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在

中国工業 <5974>  784円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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