【↓】日経平均 大引け| 3日続落、新型コロナウイルスの感染再拡大を嫌気 (12月8日)
始値 26380.32
高値 26523.30(14:23)
安値 26327.08(09:07)
大引け 26467.08(前日比 -80.36 、 -0.30% )
売買高 10億2991万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0444億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続落、朝方から売り優勢も下げ渋る展開に
2.米株市場はNYダウ軟調もナスダック総合指数は連日の最高値
3.中小型株の押し目買い意欲は旺盛で、全体指数を下支える形に
4.値上がり銘柄数が1100を超え、値下がり銘柄数上回る状況
5.全体売買代金は2兆円台キープも10月27日以来の低水準に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比148ドル安と5日ぶりに反落した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限措置に向けた警戒感が膨らんだ。
東京市場では、前日の米国株市場でNYダウが反落したことを受け日経平均株価は下値を試す展開に。ただ中小型株が強い動きを示し下げ幅は限定的だった。
8日の東京市場は、新型コロナウイルスの感染者数が世界的に再拡大していることなどを嫌気して日経平均は軟調な展開を強いられた。前日の米国株市場では追加経済対策の早期成立への期待感がやや後退したことを受け、NYダウは安くなったが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は最高値を更新している。これを受けて、目先バリュー株シフトで押し目を形成していた中小型のグロース株が買い直され全体相場の下値を支える形となった。業種別では紙パルプやサービスセクターが買われる一方、空運や医薬品株が売られる展開で、値下がり業種が全体の3分の2を占めたが、個別で見ると東証1部の値上がり銘柄数は1100を超え、値下がり銘柄数を上回っている。売買代金は2兆円台をかろうじてキープしたものの10月27日以来の低水準だった。
個別では、ANAホールディングス<9202>、JAL<9201>が安く、日本電産<6594>、信越化学工業<4063>も冴えない。ファナック<6954>も売りに押された。第一三共<4568>も下落した。東京製綱<5981>が急落、古河電池<6937>も大幅安。モリテック スチール<5986>、メディカル・データ・ビジョン<3902>も大きく値を下げた。ショーケース<3909>が売られ、JCRファーマ<4552>も水準を切り下げた。
半面、売買代金トップの任天堂<7974>が高く、エムスリー<2413>も大きく切り返した。リクルートホールディングス<6098>もしっかり。東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>も高い。ブイキューブ<3681>も上昇した。日本電波工業<6779>、ダイキアクシス<4245>がストップ高に買われたほか、タツタ電線<5809>も一時値幅制限いっぱいに買われた。スノーピーク<7816>も値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 、ファストリ <9983> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約77円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、テルモ <4543> 、第一三共 <4568> 、オリンパス <7733> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約68円。
東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)サービス業、(3)海運業、(4)情報・通信業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)医薬品、(3)その他金融業、(4)石油石炭製品、(5)ゴム製品。
■個別材料株
△積水ハウス <1928>
第3四半期減益着地も8-10月期の営業増益を評価。
△学情 <2301>
21年10月期は32%営業増益で3円増配見込む。
△クシム <2345> [東証2]
11月エンジニア稼働率目標達成。
△セリア <2782> [JQ]
11月度既存店売上高5.9%増で2ヵ月連続プラス。
△電算システム <3630>
非接触UIのプロトタイプを開発。
△ヘリオス <4593> [東証M]
SMBC日興証券が目標株価を3200円へ引き上げ。
△日電波 <6779>
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価750円に設定。
△ホシデン <6804>
200万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△バイセル <7685> [東証M]
12月31日を基準日として1→2の株式分割へ。
△ジェコー <7768> [東証2]
デンソー <6902> が株式交換により完全子会社化へ。
▼インスペック <6656> [東証2]
上期は67%営業減益で着地。
▼松尾電 <6969> [東証2]
東証による信用規制を嫌気。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日電波 <6779> 、(2)タツタ <5809> 、(3)D・アクシス <4245> 、(4)スノーピーク <7816> 、(5)ランド <8918> 、(6)正興電 <6653> 、(7)岩谷産 <8088> 、(8)化工機 <6331> 、(9)KeePer <6036> 、(10)日精線 <5659> 。
値下がり率上位10傑は(1)クボテック <7709> 、(2)東京綱 <5981> 、(3)古河池 <6937> 、(4)ペガサス <6262> 、(5)フィールズ <2767> 、(6)ミクニ <7247> 、(7)モリテック <5986> 、(8)ダイヤHD <6699> 、(9)MDV <3902> 、(10)冶金工 <5480> 。
【大引け】
日経平均は前日比80.36円(0.30%)安の2万6467.08円。TOPIXは前日比1.94(0.11%)安の1758.81。出来高は概算で10億2991万株。東証1部の値上がり銘柄数は1143、値下がり銘柄数は931となった。日経ジャスダック平均は3674.31円(23.97円高)。
[2020年12月8日]
株探ニュース