話題株ピックアップ【昼刊】:アイモバイル、三井ハイテク、BASE

注目
2020年12月11日 11時40分

■アイモバイル <6535>  1,475円  +298 円 (+25.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

アイモバイル<6535>が急騰。10日の取引終了後に発表した21年7月期第1四半期(8~10月)の連結決算で経常利益が前年同期比82.5%増の5億7800万円に拡大しており、これが好材料視されている。ふるさと納税制度の認知度向上やキャンペーン効果でふるさと納税サイト「ふるなび」の受付寄付金額が大きく伸びた。また、効率を最適化した広告による新規顧客の獲得が進んだアプリ運営事業も大幅増益に貢献した。

■エンプラス <6961>  3,915円  +700 円 (+21.8%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率3位

エンプラス<6961>がストップ高カイ気配。10日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を150万株(発行済み株数の13.59%)、または52億5000万円としており、取得期間は20年12月11日から21年3月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■三井ハイテック <6966>  3,445円  +502 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位

三井ハイテック<6966>がストップ高。同社が10日取引終了後に発表した21年1月期第3四半期(20年2~10月)の決算は売上高が695億100万円(前年同期比8%増)、営業損益が18億8400万円の黒字(前年同期は1億400万円の赤字)に浮上した。半導体市況の回復を背景にICリードフレームの販売が好調で、電動車向け駆動・発電用モーターコアの需要も収益に貢献した。また、固定費削減などの合理化努力も実を結んでいる。これにあわせて、非開示だった21年1月期通期の業績予想も発表、営業利益は26億円(前期実績は1900万円)に拡大する見通し。また、好調な業績を背景に株主還元策も強化、今期の年間配当を従来計画の6円から12円(前期実績は6円)に大幅増額した。これらを評価する買いが集中する格好となった。

■鎌倉新書 <6184>  1,084円  +134 円 (+14.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

鎌倉新書<6184>が急反騰。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)の連結決算は、売上高22億8400万円(前年同期比4.2%減)、営業利益5900万円(同90.0%減)、純利益3500万円(同92.1%減)と大幅な営業減益となったが、8~10月期では営業損益1億4000万円の黒字で上期の8100万円の赤字から急改善しており、これを好感した買いが入っている。コロナウイルス感染症拡大の影響で購買活動の停滞や葬儀の小規模化・低価格化が進み減収減益を余儀なくされた。ただ、コロナ禍の逆風下にあった相続事業が持ち直してきたほか、お墓、仏壇、散骨事業が徐々にコロナ前の状況に戻りつつあることが寄与した。なお、21年1月期通期業績予想は、売上高33億9000万円(前期比3.9%増)、営業利益2億6500万円(同66.9%減)、純利益1億7000万円(同73.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■BASE <4477>  9,640円  +1,180 円 (+14.0%)  11:30現在

BASE<4477>が4日続伸している。10日の取引終了後、同社が運営するネットショップ作成サービス「BASE」のショップ開設数が130万ショップを突破したと発表しており、これが好感されている。「BASE」では今年3月末以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて新規加盟店数が急増しており、主に口コミを通じてサービスの利用が拡大し、ショップ開設数の増加につながっているとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,812円  +332 円 (+4.4%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>の上値追いが鮮明。売買代金も高水準で、全体相場に逆行して3連騰と気を吐いている。前日の米国株市場では景気敏感株中心に軟調でNYダウは続落し、外国為替市場では再び1ドル=104円台を割り込む円高方向に振れている。きょうは、同社以外の自動車メーカーの株価は総じて軟調に推移しており、独歩高の様相だ。市場では「海外マネーが流入している。ここ話題となった燃料電池車の発売や全固体電池などへの取り組みはポジティブ材料だが、それを評価するにしてもやや違和感のある株価の強さ。おそらく、足もとの業績が想定以上に上振れる可能性を見込んでの買いではないか」(国内中堅証券ストラテジスト)という見方がでていた。

■任天堂 <7974>  60,410円  +1,400 円 (+2.4%)  11:30現在

任天堂<7974>が一時1700円以上の上昇をみせ6連騰となり、6万円大台を回復してきた。同社株の6万円台復帰は11月6日以来約1カ月ぶり。ゲーム関連では年末商戦でも任天堂の優位性が浮き彫りとなっている。市場関係者によると「米国ではニンテンドースイッチの11月の販売台数が前月比8割以上も伸びてトップとなったことが伝わっている。また、ゲーム機メーカーのなかでも中国での強さが際立つ点もポイント。スイッチの販売はこれから中国での伸びしろが大きいとの見方も足もとの買いにつながっている」(国内ネット証券アナリスト)という。

■国際石油開発帝石 <1605>  576円  +2 円 (+0.4%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が高い。10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月限が前日比1.26ドル高安の1バレル=46.78ドルに上昇。一時47.74ドルと3月初旬以来、9カ月ぶりの水準に上昇した。英国で新型コロナワクチンの接種が始まったほか、米国やカナダでも近く開始される可能性がある。各国でのワクチン接種が始まりつつあることから、経済正常化への期待が強まるなか、原油需給にはプラス要因に働くとの期待が膨らんだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,938円  -368 円 (-4.4%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>はやや売り優勢でスタート。9日にブルームバーグ通信が報じた株式非公開化(MBO)を巡る思惑で株価が強く刺激される格好となり、前日は記録的な売買代金をこなし、一時1400円高を超える大幅高に買われる場面もあった。ただ、前日はきょうのメジャーSQ算出を前に先物絡みの需給的な特殊要因も指摘されていた。。マーケットの注目度は高く、売買代金はきょうも全上場銘柄を通じて群を抜く可能性がある。

■パンパシHD <7532>  2,433円  -51 円 (-2.1%)  11:30現在

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が続落している。10日の取引終了後に発表した11月度の月別販売高状況で、既存店売上高が前年同月比3.3%減と前年割れが続いたことが嫌気されている。ドン・キホーテで季節家電の加湿器や、酒類、インバスなどの消耗品やマスクが伸長したほか、ユニー、UDリテール及びダイシン百貨店は前年を上回ったものの、ドン・キホーテにおける免税売上高の減少が響いた。

■JR東海 <9022>  14,070円  -185 円 (-1.3%)  11:30現在

JR東海<9022>が続落している。10日の取引終了後日、年末年始期間の指定席予約状況を発表しており、12月9日時点で東海道新幹線の予約席数が前年比66%減の65万席にとどまっていることが嫌気されている。また、名古屋発着の在来線特急列車も同58%減の3万席としている。

■サンオータス <7623>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

サンオータス<7623>がストップ高カイ気配。10日の取引終了後に発表した21年4月期上期(5~10月)の連結経常損益は7600万円の黒字(前年同期は5300万円の赤字)に浮上しており、これを好感する買いが向かっている。赤字だったBMW販売会社2社を売却したことで、カービジネス事業の営業損益が前年同期の1億2900万円の赤字から400万円の黒字に浮上したことが寄与。付加価値の高いコーティング洗車の予約獲得や適正な燃料油マージンの確保などでエネルギー事業の採算が改善したことも黒字化に貢献した。通期計画の1億円に対する進捗率は76%に達しており、業績上振れが期待される。

■神島化学工業 <4026>  1,160円  +147 円 (+14.5%)  11:30現在

神島化学工業<4026>は急反発。10日の取引終了後に発表した21年4月期上期(5~10月)の経常利益(非連結)は前年同期比25.8%増の5億9700万円に伸びて着地。これを好感する買いが入っている。化成品事業で利益率の高いマグネシウムやセラミックスの販売が拡大したうえ、コスト削減が進んだことが寄与した。新型コロナウイルスの感染症拡大に伴う新設住宅着工戸数の減少を背景に不調だった建材事業をカバーし、2ケタ増益を達成した。併せて、非開示だった通期の同利益は前期比37.3%増の12億円になりそうだと発表。また、年間配当を25円(前期は20円)実施する方針としたことも好材料視されている。

■HAPiNS <7577>  292円  +31 円 (+11.9%)  11:30現在

HAPiNS<7577>が続急伸している。東京証券取引所が11日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を解除したほか、日本証券金融も同日付で貸借取引銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、売買の自由度が増すとの見方から買いが入っている。

●ストップ高銘柄

放電精密加工研究所 <6469>  871円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在

ドーン <2303>  3,210円  +504 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在

天昇電気工業 <6776>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

極東産機 <6233>  734円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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