話題株ピックアップ【夕刊】(3):T&K、神島化、モルフォ
■T&K TOKA <4636> 971円 +150 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率5位
T&K TOKA<4636>が後場急動意。午後0時35分ごろ、海外持ち分法適用関連会社である杭華油墨がこの日、上海証券取引所科創板市場(スター・マーケット)に上場したと発表しており、これが好感された。T&Kは、杭華油墨の議決権の44.67%を所有しており、上場後も適切な運営体制を確保しつつ、持続的かつ迅速的な発展及び市場での地位と競争力の向上を目指すとしている。なお、同件による21年3月期連結業績への影響は現在精査中としている。
■神島化学工業 <4026> 1,195円 +182 円 (+18.0%) 本日終値
神島化学工業<4026>は急反発。10日の取引終了後に発表した21年4月期上期(5~10月)の経常利益(非連結)は前年同期比25.8%増の5億9700万円に伸びて着地。これを好感する買いが入った。化成品事業で利益率の高いマグネシウムやセラミックスの販売が拡大したうえ、コスト削減が進んだことが寄与した。新型コロナウイルスの感染症拡大に伴う新設住宅着工戸数の減少を背景に不調だった建材事業をカバーし、2ケタ増益を達成した。併せて、非開示だった通期の同利益は前期比37.3%増の12億円になりそうだと発表。また、年間配当を25円(前期は20円)実施する方針としたことも好材料視されている。
■モルフォ <3653> 1,628円 +170 円 (+11.7%) 本日終値
モルフォ<3653>が大幅高。同社はきょう、デンソー<6902>との共同開発において、自社の人工知能(AI)学習環境システムが高度運転支援システム向けの画像認識開発に採用されたと発表。これにより両社で共同開発した各種タスク・モデルを用いたAI学習を効率的に実施することが可能となるという。また、この日は電子部品検査装置メーカーである東京ウエルズ(東京都大田区)の画像検査システムに、自社のAI技術が採用されたことも発表しており、これも材料視されているもよう。このAI技術は、電子部品のキズや汚れ、欠けなどの不良品検知を目的とした良品画像・不良品画像の分類技術、異品種混入や電極欠損などの予期せぬ異常画像を検知する異常検知技術、そしてこれらの学習モデルを生成するためのAI学習環境だとしている。
■ベステラ <1433> 1,686円 +166 円 (+10.9%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
ベステラ<1433>が急反発。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算は、売上高25億8200万円(前年同期比2.2%減)、営業利益6400万円(同54.5%減)と大幅減益となったものの、8~10月期営業利益は5300万円と前年同期比で黒字転換しており、これが好感された。上期に新型コロナ感染症の影響で着工遅れがあったことが響き減益を余儀なくされたが、第2四半期末以降、受注状況、工事進捗ともに好調に推移しているという。また、純利益は受取配当金の増加により1億2000万円(同31.9%増)と大幅増益となった。なお、21年1月期通期業績予想は、売上高38億円(前期比10.6%増)、営業利益1億2000万円(同28.8%増)、純利益1億3000万円(同2.2倍)の従来見通しを据え置いている。
■ベガコーポレーション <3542> 1,905円 +131 円 (+7.4%) 本日終値
ベガコーポレーション<3542>が大幅高。10日の取引終了後に発表した11月の月次業績で、ECサイト「LOWYA(ロウヤ)事業」の旗艦店及びモール店による合算の売上高は前年同月比33.2%増の13億3500万円と好調さを継続していることが好感された。なお、LOWYA旗艦店(自社サイト)の売上高は同83.5%増だった。
■重松製作所 <7980> 1,123円 +62 円 (+5.8%) 本日終値
重松製作所<7980>が大幅続伸。10日の取引終了後、21年3月期単独業績予想について、売上高を117億円から120億円(前期比3.5%増)へ、営業利益を4億円から5億5000万円(同79.2%増)へ、純利益を3億円から4億2000万円(同58.5%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大により急増した感染症対策用保護具の受注が、第3四半期に入っても高水準で推移していることが要因としている。
■コプロHD <7059> 3,280円 +180 円 (+5.8%) 本日終値
コプロ・ホールディングス<7059>が3日ぶりに反発。同社は10日取引終了後に、子会社のCOPRO GLOBALS(シンガポール現地法人)が来年4月にもベトナムに新会社を設立すると発表。今後の展開などが期待されているようだ。新会社は、ベトナムでの人材採用と人材育成、及び国内建設会社などへの人材派遣事業・人材紹介事業を推進するほか、将来的には現地に進出している日系のゼネコン・プラント会社に対する人材派遣事業・人材紹介事業を展開する予定。この新会社設立を皮切りに、その他のASEAN諸国への展開を検討し、グローバル事業を拡大・推進するとしている。
■日本ハウス <1873> 246円 +9 円 (+3.8%) 本日終値
日本ハウスホールディングス<1873>が反発。10日の取引終了後、集計中の20年10月期連結業績について、営業利益が11億7000万円から16億2000万円(前の期比60.1%減)へ、純利益が5億2000万円から7億9100万円(同68.4%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高は393億円から389億3200万円(同20.1%減)へ下振れたものの、広告宣伝費・人件費・賃借料・旅費交通費などの経費節減にグループ全体で取り組んだことが寄与した。
■BBSec <4398> 2,228円 +78 円 (+3.6%) 本日終値
ブロードバンドセキュリティ<4398>が3日ぶりに反発。午後1時ごろ、情報処理推進機構によるランサムウェア注意喚起の再発出を受けて、「今、そこにあるリスク」を明確にしてランサムウェア攻撃への不安を軽減する総合的なサービスの提供を開始したと発表しており、これが好感された。同サービスは、疑似的に作成したマルウェアを用いて、実際に社内でランサムウェア感染した場合、どこまで感染が広がる可能性があるのかを可視化する「ランサムウェア感染リスク可視化サービス」を中心に、サブドメイン乗っ取り発生の有無を調査するサービスなどを組み合わせ、総合的にランサムウェア対策の総点検をするサービス。同サービスを利用することで、沈静化の兆しを見せないランサムウェア攻撃に対し、現状のリスク把握と対策の点検が可能になるとしている。
■イード <6038> 842円 +28 円 (+3.4%) 本日終値
イード<6038>が大幅高。同社はきょう、ジゴワッツ(東京都中央区)と共同開発した後付型自動車用スマートロック「バーチャルキー」がコミュニティカーシェアサービス「ベルマーレカーシェア」に採用されたと発表。これが株価を刺激したようだ。「ベルマーレカーシェア」は、プロサッカーチームを運営する湘南ベルマーレ(神奈川県平塚市)とIDOM<7599>子会社のIDOM CaaS Technologyが共同で行っている非接触・非対面のコミュニティカーシェアサービス。「バーチャルキー」は既にマンション住民に向けたEVカーシェアを提供する九州電力<9508>の「weev」などでも利用されており、今後も更なるサービスの改善と利用シーンの拡大を図るとしている。
●ストップ高銘柄
ツインバード工業 <6897> 2,053円 +400 円 (+24.2%) ストップ高 本日終値
東邦アセチレン <4093> 1,548円 +300 円 (+24.0%) ストップ高 本日終値
放電精密加工研究所 <6469> 871円 +150 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
中国工業 <5974> 991円 +150 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値
アサカ理研 <5724> 3,400円 +500 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値
など、17銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 -1 円 (-50.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース