話題株ピックアップ【夕刊】(2):任天堂、SBG、パーク24
■インソース <6200> 3,510円 +115 円 (+3.4%) 本日終値
インソース<6200>が3日ぶりに反発。午前11時50分ごろ、人事サポートシステム・LMS(学習管理システム)「Leaf(リーフ)」の評価管理機能で、本格的な360度評価を簡単に実施できる「360度/多面評価システム」のサービスを提供開始したと発表しており、これが好材料視された。人事サポートシステム・LMS「Leaf」は、研修管理・運営などの育成・キャリア支援だけではなく、人事評価、ストレスチェック実施など人事関連業務をIT活用で効率化・省力化し、生産性向上を支援するLMS。今回は評価管理機能において「自己評価」に加え、「上司」「同僚/部下」からの多面的な評価を実施、簡単にレポート化できる機能の提供を開始。これにより、同社の研修事業、アセスメントサービスなどを合わせた総合的なコンサルティング提案が可能になるとしている。
■任天堂 <7974> 62,230円 +1,890 円 (+3.1%) 本日終値
任天堂<7974>が一時2100円を超える上昇をみせ、7連騰と気を吐いた。株価は9月3日につけた6万1300円を大きく上回り、約3カ月半ぶりに年初来高値更新となった。商いも活況を極め、全上場企業のなかで売買代金はソフトバンクグループ<9984>に次ぐ2位となった。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の売れ行きが国内外で陰りを見せることなく伸びており、同社の業績を押し上げた状況だ。直近では、11月の米国販売が急増し、24カ月連続で全米ゲーム機販売首位となったことが伝わっており、株価を改めて刺激する格好となった。
■ファンケル <4921> 4,400円 +105 円 (+2.4%) 本日終値
ファンケル<4921>が4日続伸。SMBC日興証券は11日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を3420円から4630円に引き上げた。コロナ禍での正直品質への評価向上や海外拡大の可能性が高まっている点などを評価している。具体的には、中長期のカタリストと注目してきたキリンホールディングス<2503>とのシナジー創出と海外事業拡大について、「免疫サポート」販売計画が提示された点や、化粧品の代理店変更で海外化粧品事業ECが拡大する可能性などに期待している。
■ソフトバンクグループ <9984> 8,088円 +175 円 (+2.2%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>は反発。売買代金は全市場を通じて群を抜いており、午後1時10分現在で1500億円を超えた。これはNEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>も大幅に上回る。市場では「年初来高値圏で長い上ヒゲをつけ利食い急ぎの動きも出やすい水準だが、同社のMBO思惑が取り沙汰されるなか空売りポジションを積んでいた売り方の手仕舞いを誘発し、下値抵抗力が強い」という。きょうは、前週末11日に米ロボット開発子会社の株式を売却すると発表したことを受け、その投資利益がポジティブ材料とみなされたもよう。
■山九 <9065> 4,055円 +80 円 (+2.0%) 本日終値
山九<9065>が大幅続伸。この日、サウジアラビアの石油化学メーカー、サダラ・ケミカル社から、同国ジュベイル工業都市2内の石油化学プラントにおける保全作業を 新規拡大受注したと発表しており、これが好材料視された。同社は19年6月にサダラ社からエチレン、芳香族装置群の予防予知保全業務を受注しているが、今回受注したのはサダラ社の装置群のうち、ケミカルイソシアネート系塩素装置群の保全業務を行うというもの。契約期間は3年間で、2年延長のオプションも含まれているという。
■日本情報クリエイト <4054> 3,295円 +55 円 (+1.7%) 本日終値
日本情報クリエイト<4054>は続伸。きょう午前11時ごろ、同社が提供する「電子入居申込サービス」のデータを活用した家賃保証サービス申し込みに関して、アプラス(大阪市)と提携を開始したと発表しており、これが好感されたようだ。これにより、家賃保証サービスを利用する入居希望者や仲介会社、管理会社は、これまでと比較して手書きでの保証申込書作成の手間や記載漏れ確認などのストレスが少ない、スムーズな保証申込が可能になるとしている。
■サイバーセキ <4493> 3,805円 +10 円 (+0.3%) 本日終値
サイバーセキュリティクラウド<4493>が続伸。前週末11日の取引終了後、脆弱性情報提供サービス「SIDfm」やWebセキュリティー診断事業などを展開するソフテックの全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。サイバーセキのWebセキュリティー事業に、「SIDfm」による脆弱性管理に強味を持つソフテックが加わることにより、それぞれのノウハウ共有による技術力強化はもちろん、サイバーセキのビッグデータ活用や販売チャネルの拡大も可能になると見込む。取得価額は4億3200万円。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。
■東京都競馬 <9672> 4,880円 -190 円 (-3.8%) 本日終値
東京都競馬<9672>が反落。11日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、純利益を71億2000万円から47億3000万円(前期比9.0%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。「東京サマーランド」を運営する遊園地事業で、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う休業期間の延長や夏季期間の入場制限により、売上高が大幅に減少したことに加え、依然としてコロナ禍収束の見通しが不透明な中、来期以降の業績にも影響が及ぶ可能性が高いと判断し、減損損失約32億円を特別損失として計上するという。なお、売上高282億4000万円(同13.7%増)、営業利益106億6000万円(同33.6%増)は従来見通しを据え置いている。
■パーク24 <4666> 1,716円 -24 円 (-1.4%) 本日終値
パーク24<4666>が続落。12日付の日本経済新聞朝刊で、「2020年10月期の連結最終損益が400億円強の赤字(前の期は123億円の黒字)になったようだ」と報じられており、会社側の従来予想である255億円の赤字を150億円以上下回るとの観測が弱材料視された。記事によると、国内の駐車場やカーシェアはレジャー客の利用が従来の想定よりも伸び営業赤字幅は計画より小さくなったものの、新型コロナウイルスが流行する海外で子会社ののれんの減損損失が膨らんだという。なお、決算発表は15日を予定している。
■カラダノート <4014> 2,020円 +400 円 (+24.7%) ストップ高 本日終値
妊娠・出産・育児に関心を持つ家族とクライアント企業をマッチングさせる事業を展開しているカラダノート<4014>がストップ高に買われた。同社は11日取引終了後に、21年7月期第1四半期(8~10月)の単独決算を発表。10月27日に東証マザーズに新規上場したばかりとあって前年同期との単純比較はできないが、営業利益が1億1500万円と通期計画2億500万円に対する進捗率が56.1%に達したことが好感されたようだ。売上高は2億8200万円で着地し、通期計画8億5600万円に対する進捗率は32.9%となった。保険領域ではコロナ禍におけるユーザーの保険見直しニーズの一時的な高まりに伴い、クライアントへの送客数が伸長。食材宅配領域ではコロナの影響で一時的に送客が停止していた期間のユーザー情報を第1四半期に上乗せし、送客数が高い水準で推移したことも業績に寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
株探ニュース