話題株ピックアップ【夕刊】(3):日電波、ホットリンク、アトラ
■日本電波工業 <6779> 719円 +62 円 (+9.4%) 本日終値
日本電波工業<6779>が急動意。TCXO(温度補償水晶発振器)などの水晶デバイスを手掛けるが、小型製品に強く商品競争力は世界屈指。高速通信規格5Gの商用サービスが本格化するなか、5G向け高付加価値製品の展開力に期待が高まっている。前期は営業利益段階から大赤字に落ち込んだことで、機関投資家などが既に売り切っていることで、その分戻り売り圧力に乏しい強みがある。市場筋によれば「来期以降は黒字化が定着するとの見方が、株価を後押ししている」(準大手証券ストラテジスト)という。
■ホットリンク <3680> 746円 +57 円 (+8.3%) 本日終値
ホットリンク<3680>が急反発。14日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を41億6000万円から43億600万円(前期比16.5%増)へ、営業損益を1億4400万円の赤字から6900万円の赤字(前期16億9900万円の赤字)へ、最終損益を7400万円の赤字から1100万円の赤字(同16億3400万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。ウィズコロナの状況のなか、SNSマーケティングの重要性が高まっていることを背景に、主にSNSマーケティング支援事業のSNS広告・SNS運用コンサルティングサービスが想定を上回る見通し。また、DaaS事業で、第2四半期に新たに取得したデータアクセス権に対しての売り上げが伸びていることも寄与するとしている。
■アトラ <6029> 360円 +22 円 (+6.5%) 本日終値
アトラ<6029>が急伸。鍼灸接骨院をチェーン展開しており、20年12月期は営業68%増益予想にあるが、高齢化社会の進展を背景に介護・リハビリ分野で中期成長期待が高い。14日取引終了後、フィットネスクラブを運営するOne Third Residence(東京都千代田区)とミラー型のオンライントレーニング用デバイス「Fitness Mirror」に関する事業を共同運営する合弁会社を設立することで基本合意したと発表、これによる業容拡大期待を背景に買いを呼び込んだ。
■タカショー <7590> 881円 +41 円 (+4.9%) 本日終値
タカショー<7590>が4日続伸。14日の取引終了後、21年1月期連結業績予想について、営業利益を10億1000万円から11億9500万円(前期比2.3倍)へ、純利益を6億4000万円から7億7100万円(同3.8倍)へ上方修正したことが好感された。売上高は184億円(同6.0%増)の従来予想を据え置いたものの、販売商品及び販売先の構成比の変化に伴う売上総利益率の改善が持続していることや、営業活動にかかる経費を中心に販管費が減少する見込みであることが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来13円を予定していた期末一括配当を3円増額して16円にするとあわせて発表した。前期実績に対しては6円の増配になる予定だ。
■クリエアナブキ <4336> 570円 +26 円 (+4.8%) 一時ストップ高 本日終値
クリエアナブキ<4336>が一時ストップ高。午後2時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を62億3000万円から63億円(前期比1.7%減)へ、営業利益を1億600万円から1億3500万円(同7.5%減)へ、純利益を8500万円から1億円(同1.0%増)へ上方修正したことが好感された。下期計画に対して足もとの売り上げが概ね堅調に推移していることに加えて、人材派遣事業の利益率の改善や、業務効率化の推進による経費の節減などが寄与する見通しだ。
■石川製作所 <6208> 1,958円 +81 円 (+4.3%) 本日終値
石川製作所<6208>、細谷火工<4274>など防衛関連に位置づけられる銘柄に投資資金の攻勢が続いている。細谷火工は前週の初めから動意づき、きょうまで7連騰となり、この間に株価を50%近くも切り上げている。市場では「中国絡みできな臭い動きが観測されているものの、具体的に有事リスクが発生しているという事実は今のところ見当たらない」(国内ネット証券アナリスト)としているが、この防衛関連が買われる動きはきょうに始まったことではない。石川製など、外資系経由の空売りも引き込んで需給相場の色を見せ始めた。
■アドバンスト・メディア <3773> 794円 +18 円 (+2.3%) 本日終値
アドバンスト・メディア<3773>が3日続伸。この日の午前中、人工知能(AI)音声認識エンジン「AmiVoice」が、米アイオロス・ロボティクス社(カリフォルニア州)の自律型ヒューマン支援ロボット「アイオロス・ロボット」に採用されたと発表しており、これが好感された。「アイオロス・ロボット」は、高度なAIセンサーを搭載し、さまざまな機能を備えた自律型ヒューマン支援ロボットで、見守り、運搬、紫外線消毒、緊急対応などの業務をスタッフに代わって担うことで、人手不足解消、スタッフの業務負荷軽減に貢献するという。今回の「AmiVoice」の採用により、「車輪のロックを解除して」「スペースを空けて」などの介護スタッフ・入居者の声に従い、介護スタッフの業務を支援するとしている。
■日本スキー場開発 <6040> 601円 +11 円 (+1.9%) 本日終値
日本スキー場開発<6040>が高い。14日の取引終了後、上限を16万9400株(発行済み株数の1.08%)、または1億円とする自社株を、15日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNET-3)で取得すると発表したことが好材料視された。同日付で上限を70万株(発行済み株数の4.45%)、または3億8415万円とする自社株買いを20年12月15日から21年2月19日までの期間で実施すると発表しており、その一環として行われる。資本効率の向上、M&Aやアライアンスへの活用などを視野に入れた機動的な資本政策を遂行することが目的という。
■岡本硝子 <7746> 240円 +4 円 (+1.7%) 本日終値
岡本硝子<7746>が高い。14日の取引終了後、5G通信の使用帯域であるSub6帯、ミリ波帯で使用可能な低温焼成基板(LTCC)用ガラスフリットの製品出荷を開始したと発表しており、これが好材料視された。同社の5G通信部品用ガラスフリットはSub6帯、ミリ波帯のいずれでも低誘電率・低誘電損失を有し、5G通信の基地局通信デバイスやモバイル端末の電子部品の基板材料として広く適用が可能という。ガラスフリットは、セラミック粉末などと混合してスラリーにした後、シート成形機にかけられグリーンシートとなるが、同社ではガラスフリット、グリーンシート両方の形態での販売を計画しており、まずはガラスフリットから出荷したという。
●ストップ高銘柄
サンオータス <7623> 500円 +80 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値
神栄 <3004> 1,044円 +150 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
ファルテック <7215> 712円 +100 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
リード <6982> 1,096円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
クロスプラス <3320> 1,105円 +150 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
ニッソウ <1444> 2,257円 -500 円 (-18.1%) ストップ安 本日終値
など、2銘柄
株探ニュース