来週の株式相場に向けて=「ウェルスナビ」「ヤプリ」などIPOに視線集中

市況
2020年12月18日 17時31分

今年も株式市場の立会日はあとわずかとなり、年末ムードが強まっている。今後の焦点は、米国の追加経済対策が成立するかどうかだが、19日で休会とみられていた米議会は会期の延長も模索されている様子であり、来週にかけ米国市場はなお注目を集めそうだ。

そんな年末相場のなかで、話題を一身に集めているのがIPO銘柄だ。来週は12社ものIPOが登場する。高い知名度を誇るウェルスナビ<7342>のほか、いつも<7694>やヤプリ<4168>などへの関心が高い。

26社が登場する12月IPOラッシュのなかでも、高い知名度を誇るのが22日に東証マザーズに上場するロボアドバイザーによる資産運用を手掛けるウェルスナビだ。上場時の時価総額は500億円台と規模は大きいが、同規模だったプレイド<4165>が人気で初日は値がつかない状態となったことから「ウェルスナビも堅調な上昇が期待できるのでは」(アナリスト)との声もある。

21日に東証マザーズに新規上場する、いつもはEC総合支援を展開。資金吸収額は20億円台と小さく、人気化が期待されている。22日にマザーズに上場するヤプリは、プログラミング言語を使わない「ノーコード」と呼ばれる専門言語不要のアプリ開発システムを提供。資金吸収額は170億円前後とやや大きいが、海外ファンドなどからの注目度は高いようだ。

21日に東証1部に上場するポピンズホールディングス<7358>は、ベビーシッター派遣などを手掛ける。資金使途を保育施設の新設など社会課題の解決につながる事業に限定しており、初の「SDGs(持続的な開発目標)-IPO」として注目されている。また、23日に東証マザーズに上場するENECHANGE<4169>と交換できるくん<7695>は資金吸収額が小さく「値は飛びやすい銘柄」(アナリスト)との声が出ている。

他のスケジュール面では、来週は海外では、22日に米7~9月期国内総生産(GDP)確報値、23日に米11月新築住宅販売件数が発表される。国内では25日に11月失業率・有効求人倍率が発表される。24日に出前館<2484>、25日にニトリホールディングス<9843>の決算が予定されている。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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