株価指数先物【寄り前コメント】米テクノロジー株上昇によるナスダック反発で安心感
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26510 +170 (+0.64%)
TOPIX先物 1771.0 +11.5 (+0.65%)
シカゴ先物 26555 +215
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
22日の米国市場ではNYダウ、S&P500が下落する一方で、ナスダックは上昇。12月の米消費者信頼感指数が予想外に悪化したほか、英国で新型コロナウイルスの異変種が急速に広がっていることに対して、米疾病対策センター(CDC)は過剰反応すべきではないとしつつも、既に米国に入っている可能性があるとの見解を示したことが嫌気された。一方で、米議会が9000億ドル規模の追加経済対策を可決したことが材料視されており、ナスダックはテクノロジー株を中心に上昇し反発している。
シカゴ先物清算値は大阪比215円高の2万6555円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の2万6370円で始まり、寄り付きを安値に切り返しをみせている。2万6400円から2万6480円辺りでの保ち合いが続き、米国市場の開始後は一時2万6550円まで上昇。引けにかけて上げ幅を縮めたが2万6500円はキープし、2万6510円で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。NYダウは200ドルを超す下落ではあるが、ひとまず3万ドルをキープし踏ん張りをみせている。一方で、ナスダックの上昇は指数寄与度の大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。米アップルが2%を超す上昇となったこともハイテク株に向かわせやすいところ。また、テスラは続落ながらも1%台の下げであり、下げ渋りをみせていた点も安心感につながりそうである。
一方で、S&P500の業種別指数ではエネルギーや銀行の弱さが目立っていた。この流れにより日経平均株価に対して相対的に弱い動きをみせていたTOPIXの戻りの鈍さが意識される可能性がある。そのため、昨日15倍台を一時回復していたNT倍率については、依然として調整基調ではあるものの、テクニカル的には上値抵抗線として意識されている25日移動平均線の突破を再度試す動きとなる可能性がありそうだ。
株探ニュース