株価指数先物【寄り前コメント】ヘッジ対応の買いが意識されるがエネルギーは大きくない

市況
2020年12月24日 8時09分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 26640 +160 (+0.60%)

TOPIX先物 1776.0 +14.0 (+0.79%)

シカゴ先物 26655 +175

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

23日の米国市場ではNYダウ、S&P500が上昇する一方で、ナスダックは下落。新規失業保険申請件数は減少したが、11月の個人消費支出、11月の新築住宅販売が予想を下回ったことが重荷となった。しかし、引き続き追加経済対策法案の成立が期待されたほか、自社株再開の思惑から銀行株が買われ、原油先物相場の反発を受けたエネルギー関連の上昇などがNYダウをけん引した。しかし、トランプ大統領が追加経済対策法案の修正を求めたことで不透明感が高まり、引けにかけて上げ幅を縮めている。また、ハイテク株が総じて軟調となり、ナスダックは下げに転じている。

シカゴ先物清算値は大阪比175円高の2万6655円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比50円高の2万6530円で始まり、米国市場の取引開始前までは概ね2万6530円から2万6560円辺りでの狭いレンジでの推移に。米国市場の取引開始後はじりじりと上値を切り上げる展開となり、一時2万6700円まで上げ幅を広げる場面がみられた。ただし、引けにかけては米国市場の伸び悩みを受けて上げ幅を縮めており、2万6640円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まり、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。米国市場の流れを引き継ぐ形になるようだと、TOPIXにリバウンドを意識した買いが向かいやすいだろう。ただし、米国の金融株上昇については自社株買い再開の思惑といった独自の要因であるため、物色をシフトさせる効果は限られよう。市場参加者が限られていることもあり、コア銘柄中心の物色によって日経225型の底堅さが意識されることになりそうだ。

欧州市場の一部では24日が休場となるほか、米国市場は短縮取引となる。翌25日は欧米の多くが休場となるため、短期的な回転売買のほかはポジション調整に伴うリバランスに限られそうである。短期的にショートに傾いている可能性からヘッジ対応の買いが意識されそうだが、エネルギーとしては大きくないだろう。

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