前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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2020年12月29日 5時20分

■あさひ <3333>  1,583円 (-96円、-5.7%)

東証1部の下落率10位。あさひ <3333> が続急落。前週末25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日-11月20日)単独決算が、売上高546億6700万円(前年同期比13.0%増)、営業利益68億8100万円(同50.9%増)、純利益48億4800万円(同54.9%増)となり、営業利益は通期予想を上回る大幅増益となったが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。自転車が社会的に「密」を避けて行動できる移動手段として注目され、通勤・通学などで活用機会が増えたことや、運動不足の解消など健康志向の高まりにより需要が増加したことが追い風となり、スポーツサイクルや電動アシスト自転車、子供用自転車などが伸長した。また、従来18円を予定していた期末一括配当予想を10円増額して28円にするとあわせて発表した。前期実績に対しては10円の増配となる予定だ。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高660億円(前期比10.3%増)、営業利益60億円(同49.8%増)、純利益36億7300万円(同43.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■オークワ <8217>  1,291円 (-67円、-4.9%)

オークワ <8217> は4日ぶりに大幅反落。25日取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日-11月20日)連結決算は、売上高2074億7200万円(前年同期比5.8%増)、営業利益54億2800万円(同3.7倍)、純利益28億600万円(同3.9倍)と大幅な営業増益となったものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う内食需要の高まりが継続したことが売上高を押し上げた。また、愛知県下13店舗目となる「豊橋ミラまち店」(愛知県豊橋市)を2月に、静岡県下2店舗目となる「スーパーセンター掛川店」(静岡県掛川市)を9月にオープンし、東海エリアのドミナント強化を図ったことなども寄与した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高2780億円(前期比4.7%増)、営業利益63億円(同82.7%増)、純利益31億円(同2.2倍)の従来見通しを据え置いている。

■DyDo <2590>  5,360円 (-110円、-2.0%)

ダイドーグループホールディングス <2590> が反落。25日の取引終了後に発表した国内飲料事業の12月度の販売状況で販売本数が前年同月比8.8%減となり、3ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。稼働日数が前年に比べて2日少ない曜日回りに加えて、流通チャネルを中心にその他飲料の落ち込みが大きかった。

■カゴメ <2811>  3,705円 (-40円、-1.1%)

カゴメ <2811> が小幅安。前週末25日取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、営業利益を129億円から102億円(前期比27.6%減)に下方修正しており、これが上値を重くした。コロナ禍における内食需要が引き続き堅調であったことなどにより、売上高は1814億円から1822億円(同0.7%増)に増額修正したものの、ポルトガル子会社が保有する固定資産の減損損失約30億円を計上する見込みとなったことが影響した。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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