話題株ピックアップ【夕刊】(3):日創プロニ、ジー・スリー、エヌピーシー
■日創プロニティ <3440> 1,180円 +172 円 (+17.1%) 一時ストップ高 本日終値
日創プロニティ<3440>は上昇を一段と加速させ、300円高はストップ高となる1308円まで上昇した。前日は150円高のストップ高に買われた後、長い上ヒゲをつける形で大引けは90円高で引けたが、きょうは改めて買い直される展開に。米ジョージア州の上院決選投票は2議席とも民主党が制し、トリプルブルーの実現からバイデン氏が掲げる太陽光発電など巨額の再生可能エネルギー関連投資が現実性を帯びている。同社はメガソーラー用建設資材の金属加工や施工を手掛けていることで関連有力株として人気化した。ファンダメンタルズから離れた需給相場の様相が強いが、時価予想PER15倍台でPBRも0.9倍前後と株価指標面から割高感はなく、これを拠りどころに投資資金の攻勢が続いている。
■ヤマシタHD <9265> 1,690円 +165 円 (+10.8%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>は大幅続伸。6日の取引終了後に発表した21年5月期上期(6~11月)の連結決算で、経常利益は4億6000万円と前年同期比21.0%減益で着地。ただ、通期計画の5億7800万円に対する進捗率は8割近くに達しており、業績上振れ期待から買いが優勢となった。主力の医療機器販売業は1.8%減収だった。新型コロナウイルスの感染拡大で取引先医療機関における外来患者数や手術・検査・処置症例が減少し、画像診断機器や超音波診断装置などの販売が低調だった。また、設備管理費などの販管費が増加したことも利益圧迫要因となった。
■ジー・スリー <3647> 313円 +26 円 (+9.1%) 本日終値
ジー・スリーホールディングス<3647>が急反発し、昨年来高値を更新した。同社は6日取引終了後に、熊本県に所在する未稼働の太陽光発電所の権利と土地を取得するための売買契約を締結したと発表。転売収益による業績押し上げなどが期待されたようだ。取得先及び取得価格については非公表としているが、20年8月期末の純資産(約24億5900万円)の30%に相当する額以下で購入する計画。取得した太陽光発電所は稼働に向けて条件を整えたうえで売却し、21年8月期に売り上げ及び利益を計上する予定だとしている。
■エヌ・ピー・シー <6255> 790円 +47 円 (+6.3%) 本日終値
エヌ・ピー・シー<6255>は急騰、ストップ高まであと10円と迫る140円高の883円まで駆け上がる場面があった。同社は太陽電池製造装置メーカーだが、米国での顧客開拓で実績が高い。米国の太陽電池パネルへの投資は足もとこそ新型コロナウイルス感染拡大の影響で減少しているが、バイデン次期米大統領が再生可能エネルギーなど環境インフラ拡充を政策骨子に掲げ、巨額投資を行う方針にある。太陽光発電は2020年の予測設置量18ギガワットから向こう5年間で約100ギガワットの設置が見込まれているが、一段の上乗せが期待できる状況にある。そうしたなか、米ジョージア州の上院決選投票は接戦の末、2議席ともに民主党候補が制しトリプルブルーが実現、これを受けてバイデン氏が掲げる政策が現実味を帯びたことで、米国で積極展開する同社にとっての追い風が改めて意識されている。
■ケル <6919> 906円 +43 円 (+5.0%) 本日終値
ケル<6919>が後場急伸。一時ストップ高まであと1円に迫り、昨年来高値を更新した。同社はきょう、高速伝送・高耐熱・多極といった特長を持つフローティングコネクター「DUSシリーズ」を開発したと発表。同製品は、車載機器市場(カーナビ、車載カメラ、ADAS関連)や画像機器市場(一眼レフカメラ、放送局向けカメラ)、工業機器市場(半導体検査装置)、5G及びIoT周辺機器などでの使用を想定しており、今後の展開が期待されたようだ。
■スタティアH <3393> 908円 +42 円 (+4.9%) 本日終値
スターティアホールディングス<3393>が3日続伸。6日の取引終了後、マーケティングオートメーションツール「BowNow(バウナウ)」が1月時点で導入社数が5000社を突破したと発表しており、これを好感する買いが入った。BowNowは、シンプルで低価格をコンセプトにした無料で使えるマーケティングオートメーションツール。連結子会社でデジタルマーケティング事業を手掛けるスターティアラボ、スターティアラボ子会社であるMtame(エムタメ)が提供している。MAツールは効率的なマーケティング活動を実現するツールとして注目を集めており、16年2月のサービス開始から5年で5000社の導入を達成した。
■パワーソリューションズ <4450> 2,369円 +53 円 (+2.3%) 本日終値
パワーソリューションズ<4450>が3日続伸。同社はきょう、経理業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進するため、ファーストアカウンティング(東京都港区)とパートナー契約を締結すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。経理業務は2016年度の電子帳簿保存法改正に伴うペーパーレス化が求められているほか、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてリモートワークが急速に普及している。こうしたなか、同社は経理業務に特化した人工知能(AI)プラットフォームサービスを提供するファーストアカウンティングとタッグを組むことで、企業ごとの経理業務ニーズにあった業務効率化をサポートするとしている。
■天満屋ストア <9846> 1,119円 +19 円 (+1.7%) 本日終値
天満屋ストア<9846>が反発。6日の取引終了後に発表した21年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算で、経常利益が17億500万円(前年同期比16.1%増)と2ケタ増益を達成したことが好感された。売上高は514億100万円と同3.2%の減収だった。コロナ禍により大型店舗への客足が遠のき、衣料品や生活用品の需要が減少する一方、内食需要の高まりで食料品は堅調に推移した。利益面では、店内混雑緩和を目的とする折込チラシの配布や大型イベントの自粛、営業時間の短縮などで販管費が抑制され、増益確保につながったもよう。
■日本BS放送 <9414> 1,140円 +16 円 (+1.4%) 本日終値
日本BS放送<9414>が4日続伸。6日の取引終了後に発表した21年8月期第1四半期(9~11月)の連結決算で、経常利益が前年同期比35.7%増の6億4300万円に拡大しており、これを好感する買いが入った。新型コロナウイルス感染拡大の影響による再放送や再編集版への差し替えで番組関連費用が抑制されたほか、番組宣伝や局認知向上施策の効率化などのコストコントロールが寄与し、採算が大きく改善した。上期計画の8億3000万円に対する進捗率は77.5%に達しており、業績上振れが期待されている。
■マルマエ <6264> 1,270円 -71 円 (-5.3%) 本日終値 東証1部 下落率6位
マルマエ<6264>が続落。半導体製造装置向け精密部品の加工を手掛けており足もとの業績は好調。6日取引終了後に発表した21年8月期第1四半期(20年9~11月)の決算は売上高が前年同期比17%増の11億円、営業利益が同36%増の2億円と大幅増収増益を確保した。高水準の受注を背に売上高が2ケタ伸長し、外注費の比率低下や経費削減努力が利益面に反映された。ただ、これまで株価は5日移動平均線を絡めた上昇トレンドを継続してきたこともあって、目先利益確定売りに下値を探る動きとなった。
●ストップ高銘柄
なし
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 -1 円 (-50.0%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース