話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、ニトリHD、SBG

注目
2021年1月7日 15時18分

■ベル24HD <6183>  1,687円  +45 円 (+2.7%)  本日終値

ベルシステム24ホールディングス<6183>が続伸。6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高1021億4400万円(前年同期比7.0%増)、営業利益101億4700万円(同14.4%増)、純利益64億2500万円(同15.5%増)と営業利益で2ケタ増となったことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大による影響はあったものの、主力のCRM(顧客情報管理)事業で前期に業務を開始した既存継続案件の売り上げが拡大したほか、伊藤忠商事<8001>及び凸版印刷<7911>との協業強化によるシナジー案件が堅調に推移した。また、コロナ関連のスポット業務なども寄与した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高1320億円(前期比4.2%増)、営業利益115億円(同3.6%増)、純利益72億円(同2.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■国際石油開発帝石 <1605>  599円  +14 円 (+2.4%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。6日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比0.70ドル高の1バレル=50.63ドルに上昇した。米国の石油在庫が減少したほか、米ジョージア州の上院選挙で民主党が2議席を獲得し勝利したことから、インフラ投資などへの期待が膨らみ景気敏感株が上昇している。この流れに乗り、国際石開帝石などへ買いが流入した。

■アダストリア <2685>  1,955円  +40 円 (+2.1%)  本日終値

アダストリア<2685>が続伸。6日の取引終了後に発表した20年12月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比13.4%減と2カ月連続で前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強い。気温の低下により中旬は冬物商品が伸長したものの、前年に比べて休日が1日少なかったことに加え、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う外出需要の減少が客数に大きく響いた。なお、全店売上高は同12.9%減だった。

■アークス <9948>  2,367円  +42 円 (+1.8%)  本日終値

アークス<9948>が続伸。6日の取引終了後に発表した21年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算は、売上高4148億4000万円(前年同期比8.6%増)、経常利益148億8900万円(同68.8%増)となり、これを好感する買いが入った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う内食需要の高まりを背景に、スーパーマーケットの既存店売上高が前年同期比6.3%増と好調だったことに加え、特売広告・ポイント倍増セールなどの販促企画を自粛したことなども大幅増益に貢献した。

■スマレジ <4431>  4,985円  +75 円 (+1.5%)  本日終値

スマレジ<4431>が4日ぶりに反発。6日の取引終了後に発表した12月度のクラウドPOSレジ「スマレジ」の月次登録店舗数が前月比1141店増の9万1858店舗となったことが好感されたようだ。内訳は無料プランが同727件増加の7万3728件、有料プランは同414件増加の1万8130件だった。

■ニトリホールディングス <9843>  22,710円  +295 円 (+1.3%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が3連騰で一時600円近い上昇で2万3000円大台を目前に捉えた。昨年8月4日につけた2万3455円の上場来高値更新が視野に入ってきた。巣ごもり消費需要を背景に台所用品やリビング・ダイニング家具などの売れ行き好調で業績は大幅な伸びが見込まれている。また、国内でも新型コロナウイルス感染拡大が再加速し、東京都など1都3県に緊急事態宣言が発令される状況下で企業のテレワークシフトが再び進む方向となった。そのため、パソコンデスクなどテレワーク関連商品も改めて需要が伸びる可能性が出ており、これを拠りどころに消費の勝ち組企業として買いが集まった。

■ビーネックスグループ <2154>  1,210円  +9 円 (+0.8%)  本日終値

ビーネックスグループ<2154>が4日ぶりに反発。6日の取引終了後、アロートラストシステムズを傘下に持つレフトキャピタル(東京都中央区)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが材料視された。アロートラストシステムズはITソフト業界で長い歴史を持つシステム開発会社で、高い開発力によりこれまで、通信・金融・流通・製造・旅行・自治体など幅広い業界でシステム開発を受託してきた。同社は今回の買収を通じて、新たな顧客基盤を開拓し、業容拡大につなげる方針だ。なお、取得価額は13億7500万円。

■ラウンドワン <4680>  863円  +1 円 (+0.1%)  本日終値

ラウンドワン<4680>が続伸。6日の取引終了後、中国に第1号店を出店することを明らかにしており、これを材料視する買いが向かった。21年度上期に開業する予定の「イオンモール広州新塘店」に出店する。中国は主な顧客層である30歳未満の若年層とファミリー層の人口が多く、可処分所得が増加傾向にあり、同社は需要を取り込むために合弁会社を設立して出店の準備を進めてきた。1号店の出店が決定したことで今後の展開に期待が高まっているようだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,993円  -127 円 (-1.6%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は全体相場に逆行し反落、8000円大台を再び割り込んできた。売買代金は取引開始10分弱で200億円を超え全上場企業のなかで群を抜いている。米政府が中国電子商取引大手のアリババ集団と中国ネットサービス大手テンセントに対する投資禁止を検討していると米大手メディアを通じて伝わった。アリババは前日の米国株市場で5%を超える下げをみせていたが、一段の下値リスクが意識される状況にあり、同社株式を保有するソフトバンクGとっては含み益減少思惑がネガティブ材料となった。

■かんぽ生命保険 <7181>  2,205円  -18 円 (-0.8%)  本日終値

かんぽ生命保険<7181>は反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は6日、同社株のレーティングを「オーバーウエイト」から「ニュートラル」に引き下げた。目標株価である2200円に達したことを、引き下げの要因にしている。昨年12月に日本郵政<6178>の出資比率を50%以下に引き下げ経営の自由度を高めるために、かんぽ生命は3000億円規模の自社株買いを実施するとの観測報道が流れた。同証券では、この選択肢はなくなったわけではないとみており、自社株取得後の理論株価を2200円と試算している。

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