株価指数先物【引け後コメント】NTロングによるスプレット狙いのスタンス

市況
2021年1月12日 17時52分

大阪3月限

日経225先物 日経225 28190 +50 (+0.17%)

TOPIX先物 1856.0 -2.5 (-0.13%)

日経225先物(3月限)は前日比50円高の2万8190円で取引を終了。寄り付きは2万8100円とシカゴ先物清算値(2万8020円)を上回って始まり、現物の寄り付き直後に2万7940円まで下げる場面がみられたが、下値の堅さが意識されるなか前場半ばには2万8270円まで切り返している。その後はこう着感の強い相場展開から先週末の終値を挟んでの推移が続き、後場半ばに2万8060円まで売られるも、引けにかけてショートカバーが入った。

セクターではグロース、バリューへの物色の傾きは見られない。指数寄与度の大きい銘柄ではエムスリー <2413> 、ファーストリテイリング <9983> の下げに対して、中外製薬 <4519> やソフトバンクグループ <9984> 、信越化学工業 <4063> の上昇が日経平均株価をけん引する形となった。東証1部の騰落銘柄は値上がり数、値下がり数が拮抗しており、方向感はつかみづらい。

グローベックスの米株先物はNYダウ先物、S&P500、ナスダック100先物は、いずれも小幅ではあるが上昇して推移している。バイデン次期大統領の就任式までは不安定な値動きが続きやすいだろうが、大規模な経済対策への期待から押し目買い意欲は強く、引き続き日経平均においては2万8000円を固める展開が意識されそうである。

2万8000円固めのなかではバリューシフトなどもそれほど強まりづらく、指数寄与度の大きいコア銘柄の一角に資金が集中しやすいだろう。NT倍率は先物中心限月で15.18倍であり、リバウンド基調が継続。大きくポジションを傾けにくいなか、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレット狙いのスタンスになりそうだ。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが1600枚、バークレイズが630枚、ABNアムロが560枚程度の売り越しに対して、野村が1390枚、SMBC日興が650枚、大和が510枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが710枚、UBSが650枚、JPモルガンが540枚程度の売り越しに対して、BofAが1470枚程度の買い越しだった。

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