話題株ピックアップ【夕刊】(1):PRTIME、モノタロウ、安川電
■PR TIMES <3922> 4,490円 +700 円 (+18.5%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
PR TIMES<3922>がストップ高。12日の取引終了後、21年2月期の単独業績予想について、売上高を33億5700万円から37億7000万円(前期比30.7%増)へ、営業利益を7億5700万円から13億7500万円(同2.7倍)へ、純利益を7億700万円から10億8500万円(同4.0倍)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う20年4月の緊急事態宣言発令の影響で、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の利用機会は一時的に減少したものの、「マスク」「消毒液」といった新型コロナウイルス関連やテレワーク関連などのプレスリリースの発信が多くあったことが寄与した。また、6月以降のプレスリリース件数がコロナ禍以前の成長率を取り戻し、10月には過去最高の月間2万1746件を記録するなど好調に推移したことも貢献する。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、前年同期は連結業績を開示していたため比較はないものの、売上高27億6900万円、営業利益11億300万円、純利益9億2600万円だった。
■技研製作所 <6289> 4,970円 +700 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率5位
技研製作所<6289>がストップ高。油圧式杭圧入引抜機のトップメーカーで地下駐車場の施工などでも高実績を有する。12日取引終了後に発表した21年8月期第1四半期(20年9~11月)決算は営業利益が前年同期比2.9倍の12億6300万円と急拡大、上期計画の13億円に対する進捗率は97%に達した。杭圧入機「サイレントパイラー」をはじめ大型特殊機の販売が好調で収益に大きく貢献している。想定を超える決算がポジティブサプライズとなり、物色人気に拍車をかけた。
■トランザクション <7818> 1,058円 +101 円 (+10.6%) 本日終値
トランザクション<7818>が大幅続伸。同社は12日取引終了後に、21年8月期第1四半期(20年9~11月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比33.3%増の8億8700万円となり、上半期計画10億1400万円に対する進捗率は87.5%となった。売上高は同7.7%増の48億4100万円で着地。エコバッグの売り上げが引き続き好調だったほか、除菌アルコールスプレーや布製マスクといったウイルス感染対策製品の販売も伸長した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■MonotaRO <3064> 5,620円 +390 円 (+7.5%) 本日終値
MonotaRO<3064>が大幅高で3日ぶりに反発。12日の取引終了後に発表した12月度の月次業績で、売上高が前年同月比26.6%増となり、11月の同17.1%増を上回る増収基調となったことが好感された。
■ビザスク <4490> 5,000円 +285 円 (+6.0%) 本日終値
ビザスク<4490>が大幅続伸。この日午前中、住友商事<8053>と日本産業全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する「企業内DX推進コミュニティ」の運営を開始すると発表しており、これが好感された。今回の連携は、ビザスクの持つ大手事業会社を中心としたクライアントネットワーク及び12万人を超えるエキスパートの知見と、住友商事がグローバルに展開する製造・素材からエネルギー・通信・小売りまで幅広い業界における知見及びスタートアップとのつながりを組み合わせ、企業内DXを推進するコミュニティを運営するというもの。毎月さまざまな領域に関するDXをテーマとしたセミナーを開催するほか、セミナー参加者を中心としたオンラインコミュニティを運営し、定常的に意見交換や企業間のつながりが生まれる仕組みを作るとしている。
■エイベックス <7860> 1,216円 +62 円 (+5.4%) 本日終値
エイベックス<7860>が急伸。同社はきょう、香港子会社を通じて中国の総合動画配信プラットフォーム「bilibili(ビリビリ)」を運営する上海寛娯数碼科技と、日本のメジャー・レーベルとして初となるJ-POPのミュージック・ビデオのライセンス契約を締結したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。「bilibili」は、月間アクティブユーザー数約2億人、課金ユーザー数1500万人を抱える総合動画配信プラットフォームで、エイベックスはグループが保有するミュージック・ビデオ約3300曲を提供する。同社は今回の契約締結をスタートラインに、オンラインライブの展開など更なる協業を通じて、自社が保有するコンテンツの本格的な中国展開を目指すとしている。
■国際石油開発帝石 <1605> 649円 +31 円 (+5.0%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>など石油関連株が高い。12日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比0.96ドル高の1バレル=53.21ドルと値を上げた。バイデン次期大統領は14日に追加経済対策を発表する見込みであり、景気回復期待から原油に見直し買いが流入。これに伴い、石油関連株が買われている。
■シグマクシス <6088> 1,747円 +83 円 (+5.0%) 本日終値
シグマクシス<6088>が4日ぶりに反発。キヤノンマーケティングジャパン<8060>グループのキヤノンITソリューションズはきょう、人工知能(AI)プラットフォームを中心としたデータマネジメント領域でシグマクシスとの協業を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。システムインテグレーターとして培ってきたシステム企画・開発ノウハウやプロジェクト管理経験を有するキヤノンITソリューションズと、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連のコンサルティングサービス及び新規事業開発に強みを持つシグマクシスが協力し、DXに取り組む企業を支援する。両社は人材や技術についても交流を図るとしている。
■日本郵船 <9101> 2,707円 +125 円 (+4.8%) 本日終値
日本郵船<9101>が前日比100円を超える上昇で昨年来高値を更新したほか、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が軒並み高に買われた。新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済への影響は懸念されるものの、米政府が接種を広めるため前倒し的に新型コロナワクチンを全量放出する方針が伝わるなど、ワクチン普及への期待感も高まっている。グローバル物流についてはコンテナ船市況が改善傾向をみせているほか、ばら積み船市況もバルチック海運指数が前日まで10日続伸し、昨年10月初旬以来の1800台に乗せるなど回復色が鮮明で、海運株の上昇を後押ししている。
■安川電機 <6506> 5,660円 +240 円 (+4.4%) 本日終値
安川電機<6506>が反発。12日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を3668億4600万円から3809億3700万円(前期比7.3%減)へ、営業利益を222億9400万円から271億9100万円(同12.4%増)へ、純利益を155億1000万円から180億5300万円(同15.9%増)へ上方修正したことが好感された。第3四半期に入り、中国でのニューインフラ関連の需要増加やグローバルで半導体・電子部品市場が好調に推移したことにより、ACサーボ・コントローラ事業で想定より強い回復がみられることが要因。また、ロボット事業も中国を中心とした自動車市場の回復や自動化ニーズの拡大を背景に回復基調にあることも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高2799億3700万円(前年同期比9.6%減)、営業利益200億4100万円(同4.8%増)、純利益143億3700万円(同4.0%増)だった。
株探ニュース