話題株ピックアップ【昼刊】:日電産、スクロール、東エレク

注目
2021年1月18日 11時38分

■東京エネシス <1945>  1,045円  +142 円 (+15.7%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

東京エネシス<1945>が急騰、カイ気配スタートで寄り後早々に14%近い上昇で1000円大台ラインに一気に乗せた。東電系の電力設備工事会社で原発のメンテナンスなどで優位性が高い。太陽光発電システムの設置では、地盤調査にはじまり部材の調達、施工、メンテナンスに至るまで一貫して手掛けるEPC(設計・調達・建設)事業者として実力を発揮、脱炭素関連をテーマに投資資金の攻勢が加速した。また、株式需給面では第2位株主に光通信<9435>が入っている点も注目されている。

■ユアテック <1934>  953円  +99 円 (+11.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

ユアテック<1934>が急騰、127円高の981円まで買われ昨年12月29日につけた昨年来高値905円を大幅に更新した。メガソーラーや風力発電など再生可能エネルギー分野に積極展開しているが、特に洋上風力発電事業に経営資源を投下し、秋田県など日本海側を中心に、大手商社やゼネコンとジョイントする形でプロジェクトに取り組んでいる。政府が「グリーン成長戦略」で洋上風力発電に国策的支援を強めるなか、追い風が意識されている。同社株は実体面からのアプローチでも1株純資産が前期実績ベースで1660円と高い。年20円配当を続けているにもかかわらず時価は依然としてPBR0.5倍台にあり見直し余地が大きい。

■日進工具 <6157>  2,868円  +181 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

日進工具<6157>が大幅反発している。15日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を74億1000万円から79億3000万円(前期比16.8%減)へ、営業利益を8億5000万円から14億6000万円(同34.2%減)へ、純利益を7億円から11億5000万円(同25.6%減)へ上方修正したことが好感されている。5Gに対応したスマートフォン新機種の販売好調や自動車生産の回復に加えて、製品の流通在庫の調整一服などが要因としている。また、従来15円を予定していた期末配当予想について、10円増額して25円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。年間配当は35円(従来予想25円)となり、前期実績に対しては10円の減配となる予定だ。

■アルコニックス <3036>  1,568円  +98 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

アルコニックス<3036>が3日ぶりに急反発。16日付の日本経済新聞は「中国政府は15日、レアアース(希土類)の統制を強化すると発表した」と報じた。米国の対中包囲網を意識したもので、レアアース管理条例の草案への専門家らの意見を2月中旬まで募り、年内にも施行する見通しだという。これを受け、レアメタル(希少金属)などを扱う専門商社の同社に買いが流入している。

■キヤノン電子 <7739>  1,602円  +71 円 (+4.6%)  11:30現在

キヤノン電子<7739>が大幅続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「地表や宇宙を撮影する小型人工衛星の販売を始める」と報じられており、これが好材料視されているようだ。記事によると、価格は1基10億円以下と小型衛星のなかでも最も安い水準に抑えることで、気象会社やデータ分析会社の需要を開拓するという。また、1月中にも受注を始めるとあり、早期の業績への貢献も期待されている。

■ステラ ケミファ <4109>  3,595円  +155 円 (+4.5%)  11:30現在

ステラ ケミファ<4109>が3日ぶりに反発している。前週末15日の取引終了後、医薬品の研究開発・製造販売を行う子会社ステラファーマが同日付で、東京証券取引所へ新規上場を申請したと発表しており、これが好感されている。なお、グループ業績へ与える影響など開示すべき事由が発生した際には速やかに開示するとしている。

■日本電産 <6594>  14,140円  +590 円 (+4.4%)  11:30現在

日本電産<6594>が朝安後に切り返し、590円の上昇で1万4000円台を回復している。前週末15日の米国株市場では、電気自動車(EV)大手でここ株価を躍進させていたテスラが目先利益確定売りに押され、昨年12月下旬以来久しぶりに続落となった。環境インフラに積極的なバイデン次期米政権の発足を目前にして目先利益確定売りが優勢となったことで、東京市場でもEV向けトラクションモーターシステムを手掛ける同社株にマイナス影響を与える形となった。しかし、寄り後は押し目買いが活発化し切り返す展開をみせるなど強さを発揮している。テスラだけではなく米IT業界の巨人アップルがEV生産に前向きな姿勢をみせるなど、世界的なEVシフトの流れが今後一段と加速するとの思惑が、海外投資家を中心に同社株の実需買いにつながっている。 

■ベルーナ <9997>  1,170円  +41 円 (+3.6%)  11:30現在

ベルーナ<9997>は4日続伸し昨年来高値を更新している。前週末15日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高が前年同月比20.7%増と3カ月連続で前年実績を上回った子ことが好感されている。衣料品と家具・雑貨などがともに前年を上回った総合通販事業が同27.4%増となったほか、グルメ、ワイン、オージオ、ナースリー、アンファミエなどが前年を上回った専門通販事業も同28.0%増と大幅に伸長した。なった。また、封入・同梱サービス、通販代行サービスがともに前年を上回ったソリューション事業も同25.2%増と高成長が続いた。

■スクロール <8005>  898円  +24 円 (+2.8%)  11:30現在

スクロール<8005>が続伸している。前週末15日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高が前年同月比21.2%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。

■アイコム <6820>  2,781円  +62 円 (+2.3%)  11:30現在

アイコム<6820>が反発している。前週末15日の取引終了後、5G対応エッジゲートウェイの開発に着手したと発表しており、これが好材料視されている。今回開発する製品は、大量のデータを低遅延かつ高速に多数の端末とやり取りできる5Gの特徴を生かし、さまざまな産業機器と接続して音声・画像などをシームレスに送受信可能な、新しい無線通信ソリューションを提供するデバイス。5GのほかWi-Fi6準拠の無線通信に加え、有線LANインターフェース、USBポートや汎用の入出力端子を備え、「ネットワークインフラのレイアウトフリー化」の一端を担うキーデバイスとするという。

■内田洋行 <8057>  4,235円  +35 円 (+0.8%)  11:30現在

内田洋行<8057>が反発している。15日の取引終了後、埼玉県鴻巣市で教育ICT基盤を全てフルクラウド化し、市内の全小中学校(小学校19校、中学校8校)の教職員と児童・生徒へ1人1台パソコンを導入すると発表しており、これが好材料視されている。今回の整備では、教職員、児童・生徒のそれぞれの利用者がパソコンを使いやすくするためにパソコン起動時にさまざまなアプリや検索ツール、ユーザーの管理等が一つになった内田洋行の学校向け教育ポータル「L-Gate(エルゲイト)」を導入。また、デジタルコンテンツや統合型校務支援システムもクラウド環境に整備されることから、児童・生徒の家庭での学習や教職員のテレワークでの利活用も視野に入れた先進的ICT環境となるとしている。

■オカモト <5122>  4,015円  +30 円 (+0.8%)  11:30現在

オカモト<5122>が反発している。前週末15日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を20万株(発行済み株数の1.07%)、または10億円としており、取得期間は2月10日から9月30日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本政策を可能とするために取得するとしている。

■東京エレクトロン <8035>  43,400円  -500 円 (-1.1%)  11:30現在

 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が揃ってウリ気配スタートになるなど大きく売り優勢。前週末の米国株市場では、バイデン次期米大統領による経済対策発表を受け、目先材料出尽くし感から広範囲に売りが先行し、インテルやエヌビディア、アプライドマテリアルズなども総じて売られ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は5日ぶりに反落した。これを受けて東京市場でもここ全体相場を牽引してきた半導体セクターに売りがかさむ展開にある。ただ、世界的に半導体需要の逼迫が指摘されるなか、先高期待は依然として根強く、下値では押し目買いの動きも観測される。

■トヨクモ <4058>  2,666円  +500 円 (+23.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

トヨクモ<4058>がストップ高カイ気配となっている。15日の取引終了後、集計中の20年12月期単独業績について、売上高が10億3600万円から10億9500万円(前の期比43.9%増)へ、営業利益が1億9200万円から2億4600万円(同2.5倍)へ、純利益が1億2000万円から1億5000万円(同2.1倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視されている。kintone連携サービスが予想を上回って推移したほか、安否確認サービスも自然災害が発生した際の安否確認ツールとしてだけでなく、パンデミックなど非常時の連絡手段や情報共有ツールとしての認知が拡大したことが要因としている。

■アサカ理研 <5724>  4,005円  +700 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在

アサカ理研<5724>がストップ高。同社は15日取引終了後、リチウムイオン電池再生事業に関わる量産プラント導入に向けて工場を増設すると発表した。投資総額は約10億円で22年1月上旬の稼働開始を計画している。リチウムイオン電池は電気自動車(EV)が普及するとともに、そのリサイクルが課題となっている。こうしたかな、同社のリチウムイオン再生事業の工場増設に対する期待が膨らんでいる。

■ケアサービス <2425>  664円  +100 円 (+17.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

ケアサービス<2425>がストップ高カイ気配となっている。前週末15日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を84億3100万円から86億3100万円(前期比4.7%減)へ、営業利益を6000万円から2億6000万円(同2.1倍)へ、純利益を2300万円から1億6500万円(同31.8%減)へ上方修正したことが好感されている。緊急事態宣言が解除された6月以降は主力のデイサービスが既存・新規ともに回復しているほか、訪問入浴など訪問系サービスでは中重度の要介護者の受け皿、通所の補完需要などにより堅調に推移していることが要因としている。また、中国・上海の子会社が現地でのエンゼルケアサービスの認知の高まりにより施行件数が大幅に増加していることが貢献する。更に、各事業オペレーションの見直しや経費圧縮を進めたことも寄与する。

●ストップ高銘柄

Mipox <5381>  553円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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