注目銘柄ダイジェスト(前場):アサカ理研、ビーイングHD、メドレックなど

市況
2021年1月18日 12時09分

ダイニチ工<5951>:941円(+1円)

もみ合い。先週末に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の5.2億円から12億円、前期比6.7倍にまで引き上げている。新型コロナウイルスの予防対策として、加湿器の販売が好調に推移しているようだ。ただ、上半期の段階で大幅な収益改善が進んでいたほか、足元で加湿器の販売好調も伝わっていただけに、買い一巡後は目先の出尽くし感も強まる形になっている。

スクロール<8005>:898円(+24円)

大幅続伸。先週末に12月の月次動向を発表、売上高は前年同月比21.2%増となり、3カ月連続のプラス成長。前月の同12.0%増から増収率は高まる格好なっている。21年3月期通期では前年同期比16.1%増となり、上半期実績の同14.3%増を上回っている。会社側の業績計画では、下半期は上半期比で売上減速を想定しており、業績の大幅な上振れが見込める状況となっている。

ビーイングHD<9145>:1628円(+245円)

大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の5.2億円から7.5億円、前期比39.1%増にまで増額、増加見込みであった外部委託経費が削減されたことで原価が大幅に圧縮できたもよう。第3四半期までの進捗から上振れ期待もあったとみられるが、先月の高値水準からは大きく調整していただけに、見直しの動きが集まる形になっている。

LinkーU<4446>:1304円(+78円)

大幅反発。先週末にKADOKAWAと新規ラノベ・マンガ配信サービスに関する業務提携を行うと発表、好感材料視される展開になっている。同社の強みであるサーバーインフラ技術、データ処理技術及びコンテンツ処理技術を活用し、KADOKAWAの所有する電撃文庫コンテンツを多数のユーザー向けに配信していく計画。収益へのプラスインパクトを期待する動きが優勢になっているようだ。

串カツ田中<3547>:1434円(-16円)

一時は1611円まで上昇も急速に伸び悩んで続落。先週末に20年11月期決算を発表、営業損益は0.4億円の赤字となり、前期比6.5億円の損益悪化となっている。従来計画は1.1億円の赤字であった。一方、21年11月期は2.8億円の黒字に転換の見通し、新規出店の増加による売上高の回復を想定しているもよう。ただ、今期の黒字転換期待は織り込み済み、水準は想定よりも限定的なものとなっており、戻り売り圧力なども強まる形に。

メドレック<4586>:229円(+14円)

大幅に続伸。出願中の「マイクロニードルパッチアプリデータ及びそのハウジング」について、国内で特許査定通知を受けたと発表している。マイクロニードルを確実かつ簡単に皮膚内に挿入するアプリケータ(挿入器具)に関するもので、メドレックスの基本記述の一つ。有効期間は2036年まで。日本のほか、既に中国で特許登録済みで、欧米やインド、ブラジルでも権利化を目指しているという。

アサカ理研<5724>:4005円(+700円)

ストップ高。リチウムイオン電池(LiB)再生事業にかかる量産プラント導入に際し、工場を増設すると発表している。工場の所在地は福島県いわき市で、敷地面積は3万4356平方メートル。投資総額は約10億円。自己資金及び金融機関からの借入を予定しているが、ふくしま産業復興企業立地補助金(13次募集)の指定を受けることが決定している。稼働開始は22年1月上旬の予定。

DDS<3782>:212円(-13円)

大幅に反落。20年12月期の営業損益を従来予想の3.30億円の黒字から0.99億円の赤字(前期実績1.64億円の赤字)に下方修正している。海外及び国内の指紋センサ事業でスマートフォンメーカー向け販売の案件進捗が延伸しているため。海外システム事業で複数のプロジェクトの一部売上計上が来期以降となったほか、新型コロナウイルス感染再拡大の影響を受けてバイオ事業で導入作業の遅延が発生したことなども赤字転落につながる見込み。

《ST》

提供:フィスコ

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