株価指数先物【引け後コメント】ゴールドマンは連日でNTショートのボジションを積み上げ

市況
2021年1月22日 17時10分

大阪3月限

日経225先物 28630 -100 (-0.34%)

TOPIX先物 1855.5 -1.0 (-0.05%)

日経225先物(3月限)は前日比100円安の2万8630円で取引を終了。寄り付きは2万8590円とシカゴ先物(2万8665円)を下回って始まった。英紙タイムズが東京五輪を中止し2032年開催獲得に照準を合わせると日本政府が非公式に結論づけたと報じ、ショートが仕掛けられたようである。これにより現物の寄り付き直後には2万8510円まで下落している。ただし、2万8500円レベルでの底堅さが意識されており、早い段階でカバーも入り、その後は2万8600円を挟んでこう着。後場半ばにかけて下げ幅を縮める場面がみられたが前引け前につけた2万8680円を超えられず、引けにかけては持ち高調整に押される形となった。

寄り付き直後に売られた以降は、概ね2万8600円~2万8700円レベルでのレンジ推移となっており、方向感の出にくい相場展開だった。

米ハイテク株上昇を受けた流れが意識されていたが、指数寄与度の大きい値がさハイテク株はまちまちの値動きとなり、ソフトバンクグループ <9984> 、東京エレクトロン <8035> 、TDK <6762> 、ファナック <6954> 、エムスリー <2413> などコア銘柄が揃って軟調だったこともあり、来週から本格化する日米企業の決算発表を前に日経225型の利益確定といった流れになっている。

NT倍率は先物中心限月で15.42倍で取引を終えた。5日移動平均線が15.41倍辺りに位置しているため、引き続き同線がサポートとして意識されている。来週は日経225型、TOPIX型いずれも指数寄与度の大きい銘柄の決算発表が予定されているため、NT倍率の変動要因になりそうだ。ただし、225先物は2万8500円辺りでの底堅さが意識されており、決算ピーク通過までは、2万8500円と2万9000円手前水準でのレンジ推移が続きやすいだろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1430枚、野村が660枚の売り越しに対して、クレディスイスが980枚、ゴールドマンが560枚、シティが400枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが720枚、バークレイズが610枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1170枚、BNPパリバが700枚程度の買い越しだった。ゴールドマンは連日でNTショートのボジションを積み上げている形である。

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