株価指数先物【引け後コメント】地政学リスクを警戒、クレディスイスからCTA経由とみられるショート入る

市況
2021年1月26日 17時35分

大阪3月限

日経225先物 28530 -250 (-0.86%)

TOPIX先物 1846.5 -11.5 (-0.61%)

日経225先物(3月限)は前日比250円安の2万8530円で取引を終了。寄り付きは2万8750円とシカゴ先物(2万8825円)を下回って始まり、その後はじりじりと下げ幅を広げる展開となった。前引け時には2万8540円まで下げ、後場寄り付き後に2万8610円まで値を戻す場面もみられたが、グローベックスの米株先物が弱い値動きだったことに加え、アジア市場のきつい下げを受けて後場半ばには2万8500円まで下げ幅を広げている。日銀のETF買い入れによる需給面での下支えが期待しづらいなか、引けにかけては安値圏でのこう着となり、2万8530円で取引を終えた。

米国でバイデン政権が掲げる経済対策案について不透明感が高まっているほか、中国が今週にも南シナ海で軍事演習を行うと伝わったことで地政学リスクに対する警戒感も浮上している。このため、景気敏感株への戻り売りが想定されるほか、地政学リスクが不安視されるとなれば、コア銘柄を中心に日経225型が売られやすくなる。リスク警戒からヘッジ対応の売りが想定され、戻りの鈍さが意識される場面においてはショートを仕掛けてくるだろう。特に決算発表が本格化するなかで出来高は低水準にとどまる、売り方には仕掛けやすくなる。

そのため、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレット狙いのスタンスは変えず、短期的にコール売りによるプレミアム狙いの商いが増えてきそうだ。2万8500円を支持線として想定しつつも、短期的には権利行使価格2万8375円、2万8250円辺りのコール売りに妙味がありそうだ。

手口面では、日経225先物はクレディスイスが1010枚、JPモルガンが890枚、シティが510枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1940枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はクレディスイスが1600枚、モルガンSが6701枚、野村が500枚程度の売り越しに対して、BofAが2530枚程度の買い越しだった。クレディスイスはCTA経由とみられるショートを仕掛けた形であろう。

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