中村超硬は一時S高、京大がマイクロリアクターを用いた研究成果を発表
中村超硬<6166>が一時ストップ高まで買われている。同社は28日、京都大学が自社のマイクロリアクター(新薬の研究開発などに使われる一辺当たり1ミリ以下の大きさの空間の流れのなかで化学反応を行うフロー方式の装置)を用いた研究成果を発表したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。
京都大学大学院理学研究科の北川宏教授らの研究グループは、これまで通常では混ざらない組み合わせの金属から成る合金ナノ粒子や、構成元素が5種類以上のハイエントロピー合金と呼ばれるナノ粒子の開発を行っており、このほど、これまで開発してきた、このようなナノ合金を連続フローリアクターによって合成することに成功。この技術はこれまでバッチでしか合成できなかった新合金の安定量産化技術につながるという。