10万円以下で買える、財務健全・高利回り 25社【東証1部】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証1部上場企業では727社が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いといわれている。加えて、割安株という観点から配当利回りが3%以上、かつ予想PER(株価収益率)が15倍以下(東証1部の市場平均は27.96倍)の銘柄に注目した。
下表は東証1部上場銘柄(銀行を除く)を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)株主資本比率が50%以上、(3)配当利回りが3%以上、(4)予想PERが15倍以下――を条件に投資妙味が高まる25社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、利回り、PERは29日現在)
なお、31日(日)16時に「10万円以下で買える、財務健全・高利回り【2部・新興】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本 配当 予想
コード 銘柄名 金額 比率 利回り PER
<5912> OSJBHD 26100 66.7 3.07 13.9
<8881> 日神GHD 41200 53.6 3.88 9.7
<3245> ディアライフ 43600 54.9 4.59 8.4
<4220> リケンテクノ 45400 56.3 3.08 11.5
<9412> スカパーJ 46000 61.2 3.91 12.4
<1887> 日本国土開発 55400 53.0 4.15 7.4
<3447> 信和 69600 63.6 4.17 9.8
<6306> 日工 71000 66.2 4.23 14.7
<4658> 日本空調 72300 59.4 3.46 14.5
<9743> 丹青社 73000 64.8 5.48 12.4
<1929> 日特建 76400 54.7 3.40 12.3
<6445> 蛇の目 81800 52.1 3.06 6.1
<8005> スクロール 82500 53.0 6.30 6.4
<8904> アバンティア 86000 57.2 4.42 12.2
<8934> サンフロ不 87900 50.4 4.78 10.4
<3023> ラサ商事 89500 54.8 4.25 8.0
<1942> 関電工 90000 57.2 3.11 9.6
<6345> アイチコーポ 90900 82.4 3.19 13.6
<7994> オカムラ 91600 61.6 3.06 10.6
<9991> ジェコス 94200 57.8 3.72 7.4
<7196> Casa 96100 50.0 3.12 9.6
<3176> 三洋貿易 97100 64.9 3.86 10.3
<2792> ハニーズHD 97600 83.6 3.07 10.5
<4272> 日化薬 98700 75.7 3.04 14.0
<2715> エレマテック 99200 51.6 3.23 14.0
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率、配当利回りが%、PERは倍。
※対象条件について、直近予想の「最終利益が経常利益の80%以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。
株探ニュース