話題株ピックアップ【夕刊】(2):ヤマトHD、日通、ニチハ

注目
2021年2月1日 15時21分

■ヤマトホールディングス <9064>  2,857円  +256 円 (+9.8%)  本日終値

ヤマトホールディングス<9064>は急反発。1月29日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の680億円(前期比67.4%増)から820億円(同2.0倍)へ大幅上方修正すると発表。15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなり、これを好材料視する買いが向かった。同時に発表した4~12月期業績は売上高1兆2956億7600万円(前年同期比3.0%増)、経常利益911億3000万円(同94.6%増)だった。巣ごもり需要を背景に成長が加速するEC領域に対応し、荷物の取扱量が伸びたことに加え、集配効率の向上や幹線輸送の効率化で費用を適正化したことも大幅増益につながった。足もとの業績動向を踏まえ通期予想を大幅増額修正した。同時に、今期の年間配当を従来計画の32円から35円(前期は41円)に増額修正しており、これも好感された。

■日本通運 <9062>  7,750円  +640 円 (+9.0%)  本日終値

日本通運<9062>は大幅反発し昨年来高値を更新。1月29日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆円から2兆500億円(前期比1.5%減)へ、営業利益を550億円から720億円(同21.6%増)へ、純利益を400億円から530億円(同3.0倍)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。国際貨物の輸送需要の伸長に加えて、各種費用の削減効果が想定以上に推移したことが利益を押し上げた。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)業績は、売上高1兆4987億円(前年同期比4.3%減)、営業利益490億6400万円(同8.9%増)、純利益441億300万円(同41.0%増)だった。あわせて200万株(発行済み株数の2.14%)、100億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は2月1日から3月24日までで、株主への利益還元と資本効率の向上を図るためとしている。

■ニチハ <7943>  3,400円  +270 円 (+8.6%)  本日終値

29日に決算を発表。「今期経常を18%上方修正、配当も11円増額」が好感された。

ニチハ <7943> が1月29日大引け後(16:30)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比18.1%減の84.9億円に減った。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の55円→66円(前期は60円)に増額修正した。

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■大同特殊鋼 <5471>  4,605円  +335 円 (+7.9%)  本日終値

29日に決算を発表。「今期経常を2.1倍上方修正」が好感された。

大同特殊鋼 <5471> が1月29日大引け後(16:10)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比80.8%減の41億円に大きく落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の35億円→75億円(前期は242億円)に2.1倍上方修正し、減益率が85.6%減→69.1%減に縮小する見通しとなった。

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■アイカ工業 <4206>  3,675円  +265 円 (+7.8%)  本日終値

29日に決算を発表。「今期経常を16%上方修正」が好感された。

アイカ工業 <4206> が1月29日大引け後(15:20)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比25.0%減の121億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の147億円→170億円(前期は213億円)に15.6%上方修正し、減益率が31.1%減→20.3%減に縮小する見通しとなった。

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■プロネクサス <7893>  1,134円  +81 円 (+7.7%)  本日終値

29日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)税引き前は4%増益・通期計画を超過」が好感された。

プロネクサス <7893> が1月29日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比3.5%増の29億円に伸び、通期計画の22.5億円に対する進捗率が129.2%とすでに上回り、さらに前年同期の102.9%も超えた。

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同時に発表した「1.86%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の1.86%にあたる50万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月1日から6月30日まで。また、2月15日付で200万株の自社株を消却する。

■トッパン・フォームズ <7862>  1,163円  +83 円 (+7.7%)  本日終値

29日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が6%増益で着地・10-12月期も39%増益」が好感された。

トッパン・フォームズ <7862> が1月29日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比6.5%増の63.9億円に伸び、通期計画の83億円に対する進捗率は77.0%に達し、5年平均の73.0%も上回った。

⇒⇒トッパン・フォームズの詳しい業績推移表を見る

■テクマトリックス <3762>  2,049円  +143 円 (+7.5%)  本日終値

29日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が25%増益で着地・10-12月期も25%増益」が好感された。

テクマトリックス <3762> が1月29日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比25.3%増の26.2億円に伸び、通期計画の33億円に対する進捗率は79.5%に達し、5年平均の60.1%も上回った。

⇒⇒テクマトリックスの詳しい業績推移表を見る

■ワコールHD <3591>  2,234円  +149 円 (+7.2%)  本日終値

29日に決算を発表。「10-12月期(3Q)税引き前は15%増益」が好感された。

ワコールホールディングス <3591> が1月29日大引け後(15:00)に決算(米国会計基準)を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比30.6%減の108億円に落ち込み、通期計画の3億円に対する進捗率が3624.3%とすでに上回った。

⇒⇒ワコールHDの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「投資有価証券評価益41億円を計上」も買い材料。

10-12月期に投資有価証券評価益41億円を計上する。

■日立物流 <9086>  3,295円  +215 円 (+7.0%)  本日終値

29日に決算を発表。「今期税引き前を一転8%増益に上方修正・2期ぶり最高益更新へ」が好感された。

日立物流 <9086> が1月29日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比17.8%増の304億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の331億円→365億円(前期は338億円)に10.1%上方修正し、一転して7.9%増益を見込み、一気に2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

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