凸版が3日続伸、リチウムイオン電池用の消火フィルムを開発
凸版印刷<7911>が3日続伸。この日の午前中、火災発生時の熱に反応して、消火効果のあるエアロゾルを放出する「消火フィルム」を開発したと発表しており、これが好感されている。
同製品は、ヤマトプロテック(東京都港区)が開発した消火効果の高いエアロゾルを放出する消火剤を使用し、凸版が持つ塗工技術と高いバリア性能を活用し、耐久力を高めた粘着性のあるフィルムとして新たに開発したもの。リチウムイオン二次電池のケース内や、配電盤・分電盤設備の内部に同製品を貼ることで、電池内の不具合や配電盤の配線ショートにより発火した時の初期消火や、延焼抑制に高い効果を発揮する一方、人体や環境に悪影響のある物質を使用しておらず、消火の際に有害なガスも発生しないのが特徴で、凸版では電池メーカーや電機メーカー向けに2月から販売するとしている。