話題株ピックアップ【昼刊】:ソニー、ギフティ、野村

注目
2021年2月4日 11時36分

■デジタルHD <2389>  2,145円  +182 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

デジタルホールディングス<2389>が4連騰。株価は前日比11.5%高の2188円まで上値を伸ばし、昨年来高値を更新している。きょう9時に、前日発表したラクスル<4384>株式の海外市場での売り出しによる売却の結果を公表。ラクスルの全保有株283万6100株の売却に伴い、21年12月期第1四半期に売上高113億5500万円、営業利益95億5300万円を計上する予定としており、これを好感する買いが向かっている。

■ソニー <6758>  11,575円  +940 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

ソニー<6758>に物色人気集中、カイ気配で5連騰と上げ足を強めている。12日につけた昨年来高値1万860円の更新から1万1000円台での活躍を視野に入れる状況にある。同社は3日取引終了後、21年3月期業績予想の大幅上方修正を発表、売上高は従来予想の8兆5000億円から8兆8000億円(前期比6.5%増)に、最終利益は8000億円から1兆850億円(同86%増)にそれぞれ増額した。最終利益は3000億円近い上乗せとなり、初の1兆円超えを達成する見通し。巣ごもり需要を反映してゲーム関連事業が大きく伸びているほか、半導体事業もスマートフォン向け画像センサーが会社側想定を上回る好調ぶりで、収益押し上げに貢献している。「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の大ヒットで音楽事業なども業績に寄与した。これを大きく好感する買いを呼び込む格好となった。

■ジャックス <8584>  2,150円  +155 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

ジャックス<8584>が大幅高で4日続伸している。3日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益をを従来予想の115億円(前期比31.1%減)から145億円(同13.2%減)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。一部の海外子会社で新型コロナウイルスの影響により発生した未収債権に対する顧客対応が進捗した結果、想定より貸倒関連コストが抑制される見込みとなった。なお、同時に発表した4~12月期の経常利益は前年同期比9.5%減の120億3300万円だった。

■クオールHD <3034>  1,320円  +87 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

3日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は37%増益」が好感された。

クオールホールディングス <3034> が2月3日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比13.5%減の48.6億円に減り、通期計画の65億円に対する進捗率は74.9%にとどまったものの、5年平均の71.3%を上回った。

⇒⇒クオールHDの詳しい業績推移表を見る

■ギフティ <4449>  3,415円  +225 円 (+7.1%)  11:30現在

ギフティ<4449>は急伸している。3日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績について、売上高が25億8300万円から30億8000万円(前の期比74.3%増)へ、営業利益が10億4100万円から11億円(同2.0倍)へ、純利益が7億2200万円から7億5000万円(同95.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響により減少していた大型の法人キャンペーンが第4四半期に大きく回復したことで、主力のgiftee for Businessの売り上げが増加したほか、地方自治体の経済支援策にかかる売り上げが地域通貨サービスほかで増加した。

■FJネクスト <8935>  1,117円  +66 円 (+6.3%)  11:30現在

3日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は73%増益」が好感された。

FJネクスト <8935> が2月3日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比19.6%減の45.8億円に減り、通期計画の75億円に対する進捗率は61.1%にとどまったものの、5年平均の56.9%を上回った。

⇒⇒FJネクストの詳しい業績推移表を見る

■野村ホールディングス <8604>  595円  +32.2 円 (+5.7%)  11:30現在

3日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)税引き前が45%増益で着地・10-12月期も88%増益」が好感された。

野村ホールディングス <8604> が2月3日大引け後(15:00)に決算(米国会計基準)を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比45.3%増の3967億円に拡大した。

⇒⇒野村ホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■オカムラ <7994>  980円  +48 円 (+5.2%)  11:30現在

オカムラ<7994>が大幅高で4日続伸している。4日付の日本経済新聞朝刊で「オフィス家具大手のオカムラの2020年4~12月期の連結営業利益は前年同期比3%増の60億円程度になったもようだ」と報じられており、これが材料視されている。記事によると、春先の新型コロナウイルス感染拡大期を過ぎた夏場以降に商談が回復傾向となり、コロナ禍に対応した改装などに伴うオフィス家具の需要復調を取り込んだという。同社は昨年11月に21年3月期通期の営業利益予想を113億円(前期比15.6%減)に上方修正しているが、報道を受けて一段の上振れが期待されている。

■ハウス食品グループ本社 <2810>  3,990円  +155 円 (+4.0%)  11:30現在

ハウス食品グループ本社<2810>は続伸している。3日の取引終了後、21年3月期連結業績予想について、営業利益を185億円から192億円(前期比1.0%増)へ、純利益63億円から83億円(同27.6%減)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが好感されている。健康食品事業及び海外食品事業の販売が落ち込んでいることから、売上高は2850億円から2833億円(同3.5%減)へ下方修正した。ただ、家庭内食需要の増加により香辛・調味加工食品事業が堅調に推移しているほか、各事業で発生するコストが想定以上に抑制されたことが利益を押し上げる。また、投資有価証券の売却に伴う特別利益を第4四半期に計上することも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高2171億4600万円(前年同期比2.5%減)、営業利益185億3700万円(同16.0%増)、純利益67億5300万円(同33.2%減)だった。

■太平洋工業 <7250>  1,285円  +41 円 (+3.3%)  11:30現在

太平洋工業<7250>が大幅高で4日続伸。3日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の65億円(前期比41.6%減)から85億円(同23.6%減)へ上方修正しており、これを好感する買いが入っている。直近3カ月の10~12月期は主要顧客の生産回復や収益改善・固定費削減活動を進めたことで、売上高432億1100万円(前年同期比7.2%増)、経常利益45億6000万円(同59.7%増)といずれもに四半期ベースで過去最高を達成した。第4四半期も回復傾向が続くことを想定し、上方修正に踏み切った。なお、4~12月期の経常利益は前年同期比24.6%減の58億7300万円だった。

■住友電気工業 <5802>  1,583.5円  +50 円 (+3.3%)  11:30現在

住友電気工業<5802>が大幅高で4連騰、5日・25日移動平均線を足場に上値追いを加速させている。前日に終値でフシ目となっていた1500円台乗せを果たしたが、きょうも買いが継続している。3日取引終了後に21年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の700億円から900億円(前期比29%減)に上方修正しており、これを評価する形で投資資金を引き寄せている。米国や中国など自動車販売需要が好調で、同社が手掛けるワイヤーハーネスの売り上げが伸びて業績に寄与している。スマートフォン向け電子部品も会社側の想定を上回って推移しているほか、生産性向上や固定費圧縮などによる合理化努力も利益に貢献した。

■日本航空 <9201>  2,090円  +60 円 (+3.0%)  11:30現在

日本航空<9201>が、全般軟調地合いのなかも4日続伸と物色人気化の様相を示している。前日は大幅高で、今年に入り初めて2000円大台への復帰を果たしたが、きょうもその余勢を駆って上値を指向している。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に収益環境は厳しい状況に置かれており、21年3月期最終損益は従来予想から一段と下振れし3000億円の赤字が見込まれている。しかし、株価面では織り込みが進み、足もと新型コロナウイルスの新規感染者数の増加が鈍化傾向にあることや、米国で加速的に進むワクチン接種の動きなどをにらみながら、景気敏感株買い戻しの流れに乗っている。前日の米国株市場ではボーイングが3日続伸するなど戻り足を明示しており、これも追い風材料として意識されているようだ。

■日立製作所 <6501>  4,674円  +113 円 (+2.5%)  11:30現在

日立製作所<6501>が続伸。一時189円高の4750円まで上値を伸ばし、昨年1月7日につけた昨年来高値4693円を上回り、約1年1カ月ぶりの新高値となった。同社は3日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の7兆9400億円から8兆3000億円(前期比5.3%減)に最終利益は3000億円から3700億円(同4.2倍)に増額した。コロナ禍で合理化に向けた企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資が加速するなか、主力部門のIT関連事業が好調に推移し収益押し上げに寄与している。これを好感する機関投資家とみられる大口の買いを呼び込んだ。

■国際石油開発帝石 <1605>  642円  +14 円 (+2.2%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が高い。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前日比0.93ドル高の1バレル=55.69ドルと上昇。一時、56.33ドルと昨年1月以来、1年1カ月ぶりの水準に値を上げた。米追加経済対策に対する期待が膨らんだほか、3日に発表された米1月ADP雇用統計や同ISM非製造業景況感指数が市場予想を上回ったことも原油価格の押し上げ要因となった。

■昭電線HD <5805>  1,842円  +39 円 (+2.2%)  11:30現在

昭和電線ホールディングス<5805>は4日続伸。マイナススタートとなったものの、プラス圏に切り返している。3日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の55億円(前期比30.1%減)から70億円(同11.0%減)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルス感染拡大の影響が想定より限定的だったことを踏まえ業績予想を引き上げた。足もとの業績は回復基調となっており、直近3カ月の10~12月期は自動車向け高機能製品の需要回復などが寄与し、経常利益は前年同期比14.0%増の26億6100万円と4四半期ぶりに増益に転じた。併せて、期末一括配当を従来計画の15円から20円(前期は15円)に大幅増額修正したことも材料視されている。

●ストップ高銘柄

名古屋電機工業 <6797>  2,030円  +400 円 (+24.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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