ミネベアが大幅続伸、21年3月期業績予想の上方修正と自社株買いを好感
ミネベアミツミ<6479>が大幅続伸し昨年来高値を更新している。前週末5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を9400億円から9800億円(前期比0.2%増)へ、営業利益を500億円から580億円(同1.1%減)へ、純利益を390億円から450億円(同2.1%減)へ上方修正したことが好感されている。
第3四半期の実績が想定を上回ったことに加えて、第4四半期も引き続きエレクトロデバイスや半導体、ボールベアリングなどの堅調な需要が見込まれることが要因としている。また、従来未定としていた期末配当予想を14円にするとあわせて発表した。年間配当は前期と同じ28円となる予定だ。
なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高7374億3900万円(前年同期比1.9%減)、営業利益425億1600万円(同8.1%減)、純利益329億8400万円(同7.2%減)だった。
更に、上限を400万株(発行済み株数の0.98%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視されている。取得期間は2月8日から4月30日までで、株主還元及び資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的という。