日曹達は急伸し新高値更新、今期業績見通しの上方修正と自社株買い実施を好感
日本曹達<4041>が急伸している。株価は前営業日比13.9%高の3480円まで上昇し、約1年ぶりに昨年来高値を更新した。5日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の78億円から108億円へ上方修正すると発表。従来の24.4%減益予想から一転して4.7%増益見通しとなったことが好材料視されている。
農業化学品事業で輸出向け販売が堅調に推移していることに加え、持ち分法による投資利益が想定より改善することなどが上振れの要因としている。同時に発表した4~12月期の同利益は前年同期比35.0%増の55億400万円だった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.81%にあたる80万株または20億円を上限に自社株買いを実施することも明らかにしており、株主還元の強化も好感されているようだ。