三井松島HDが一時12%高、21年3月期業績予想を上方修正
三井松島ホールディングス<1518>が急伸し一時、前週末比101円(12.0%)高の942円に買われている。前週末5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を545億円から553億円(前期比へ17.0%減)、営業利益を2億円から14億円(同48.9%減)へ上方修正したことが好感されている。
生活関連事業におけるケイエムテイ(ペット分野)及び三生電子(電子部品分野)の子会社化による売上高の増加に加えて、石炭生産分野における固定資産の減損に伴う償却費負担の減少や衣料品分野における生産体制縮小に伴うコスト減少、事務機器分野における販売増加などが利益押し上げに寄与する。ただ、最終損益は豪州リデル既存鉱区の固定資産にかかる減損計上や、衣料品分野における連結のれん減損の計上などが響き、7億円の黒字から32億円の赤字(前期22億9200万円の黒字)へ下方修正した。
なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高406億1100万円(前年同期比16.3%減)、営業利益13億3300万円(同20.4%減)、最終損益32億1000万円の赤字(前年同期12億6200万円の黒字)だった。