話題株ピックアップ【夕刊】(1):千代建、マネックスG、ポーラHD

注目
2021年2月9日 15時15分

■千代田化工建設 <6366>  482円  +80 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

千代田化工建設<6366>がストップ高。この日の寄り前、フランスの大手エンジニアリング会社テクニップ・エナジーズ社と共同で、カタール国営石油会社カタールペトロリアム社から、液化天然ガス(LNG)プラントの設計、調達、建設及び試運転(EPC)業務を受注したと発表しており、これが好感されていう。今回受注した案件は、世界最大級の単一ガス田であるカタールのノースフィールドガス田の東部から新たに生産される日量約60億立方フィートの天然ガスを液化処理するために、年産3200万トン(800万トン×4系列)のLNGプラントおよび付帯設備のEPC業務を行うもの。全設備が稼働すれば、カタールのLNGの生産能力は現在の年産7700万トンから4割増の1億1000万トンに高まるという。

■マネックスグループ <8698>  817円  +113 円 (+16.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

マネックスグループ<8698>が7連騰。株価は一時、前日に比べ16%超高に買われ昨年来高値を更新した。代表的な仮想通貨であるビットコイン価格は9日に一時1ビットコイン=498万円まで上昇し最高値を更新した。米電気自動車(EV)大手のテスラは8日、ビットコインに15億ドル(約1580億円)投資し、ビットコインでの支払いを受け入れる方針を明らかにした。これを受け、ビットコイン価格が急伸しており、傘下に仮想通貨交換業者の「コインチェック」を持つマネックスGに買いが流入した。

■サンケン電気 <6707>  5,150円  +705 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

サンケン電気<6707>がストップ高。旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントは8日取引終了後、同社に対して株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。このTOBにより、エフィッシモはサンケンの保有株比率を現在の9.97%から最大で30.00%に引き上げる方針。TOB価格は5205円に設定されており、この日の株価は同価格にサヤ寄せする動きとなった。買い付け期間は2月9日から3月24日まで。

■ツクイホールディングス <2398>  785円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位

ツクイホールディングス<2398>がストップ高の785円に買われた。アジアを拠点とする独立系投資ファンドであるMBKパートナーズグループのMBKP Life(東京都千代田区)が8日の取引終了後、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格924円にサヤ寄せする格好となった。完全子会社化により、介護事業における地域店舗戦略やサービス内容の更なる強化を図り、事業の成長や業容の拡大を目指すという。買付予定数は5310万2016株(下限2931万6000株、上限設定なし)で、買付期間は2月9日から3月24日まで。TOB成立後、ツクイHDは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、同社株式を2月8日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■ポーラHD <4927>  2,427円  +257 円 (+11.8%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

ポーラ・オルビスホールディングス<4927>が急反発。8日の取引終了後、集計中の20年12月期連結業績について、売上高が1750億円から1763億円(前の期比19.8%減)へ、営業利益が100億円から137億円(同56.0%減)へ、純利益が12億円から46億円(同76.6%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。ポーラブランドで利益率の高い海外売上高が計画以上に伸長したことに加えて、全社的な費用削減を図ったことが要因。また、為替影響を反映させたことも寄与した。

■ソリトンシステムズ <3040>  1,914円  +148 円 (+8.4%)  本日終値

ソリトンシステムズ<3040>が急伸。8日の取引終了後に発表した21年12月期連結業績予想で、売上高172億円(前期比4.5%増)、営業利益22億円(同17.9%増)、純利益15億円(同1.1%増)を見込み、年間配当予想を前期比2円増の14円とする予定であることが好感された。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)実現を含むIT投資が継続することが見込まれるなか、主力のITセキュリティー事業でテレワーク関連商材やクラウドサービスの拡販を図る見通し。また、クラウドサービス売り上げの積み上げにより営業利益率の向上を図るとしている。なお、20年12月期決算は、売上高164億5700万円(前の期比5.8%増)、営業利益18億6600万円(同72.7%増)、純利益14億8300万円(同2.2倍)だった。

■JMDC <4483>  5,380円  +410 円 (+8.3%)  本日終値

JMDC<4483>が急伸。同社は健康保険組合の医療データを匿名加工して製薬会社などに提供するビジネスを手掛け、遠隔医療や調剤薬局支援事業にも展開している。8日取引終了後に発表した20年4~12月期決算は売上高が前年同期比34%増の116億600万円、営業利益が同64%増の24億2400万円と大幅増収増益を達成した。特に10~12月期の伸びが顕著となっており、これを手掛かり材料に上値を見込んだ買いを呼び込んでいる。

■センコーHD <9069>  1,082円  +67 円 (+6.6%)  本日終値

センコーグループホールディングス<9069>が大幅続伸し昨年来高値を更新。8日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を202億円から210億円(前期比1.7%増)へ、純利益を114億円から130億円(同7.6%増)へ上方修正したことが好感された。家庭紙の卸売事業を行うアズフィットの連結時期が来期にずれ込むことなどがあり、売上高は5850億円から5780億円(同1.4%増)へ下方修正したものの、物量の回復やコスト改善などが想定以上に推移していることが利益を押し上げる。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高4246億300万円(前年同期比0.7%減)、営業利益174億円(同1.3%増)、純利益116億500万円(同6.7%増)だった。

■コタ <4923>  1,629円  +100 円 (+6.5%)  本日終値

コタ<4923>が大幅高で3日続伸し、昨年来高値を更新。8日の取引終了後、21年3月期の単独業績予想について、営業利益を12億3500万円から15億500万円(前期比2.4%増)へ、純利益を8億5500万円から10億8200万円(同4.5%増)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。売上高は76億5000万円(同2.5%増)の従来見通しを据え置いたものの、20年11月から12月にかけて開催した同社製品の販売コンクールである「コタ全国店販コンクール」の結果が好調だったことに加えて、引き続き進めている原価管理の見直しや粗利率の高いトイレタリー製品の販売が堅調に推移していることが要因。また、新型コロナウイルス感染症の影響による営業活動の自粛により、営業関連費用が減少していることも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高61億5400万円(前年同期比3.3%増)、営業利益15億4100万円(同10.4%増)、純利益10億8100万円(同10.0%増)だった。同時に、3月31日を基準日として1株を1.1株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

■新電元工業 <6844>  3,140円  +171 円 (+5.8%)  本日終値

8日に決算を発表。「今期経常を赤字縮小に上方修正」が好感された。

新電元工業 <6844> が2月8日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は13.2億円の赤字(前年同期は20億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の31.4億円の赤字→21億円の赤字(前期は15.9億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

⇒⇒新電元工業の詳しい業績推移表を見る

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