フジテックは5連騰、21年3月期業績及び配当予想の上方修正と株主優待制度の新設を好感
フジテック<6406>が5連騰し昨年来高値を更新している。9日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1650億円から1690億円(前期比6.7%減)へ、営業利益を107億円から133億円(同0.6%減)へ、純利益を75億円から93億円(同6.2%減)へ上方修正し、あわせて従来30円を予定していた期末配当予想を40円に引き上げると発表したことが好感されている。
中国での新設工事や日本でのモダニゼーション工事の増加により売上高が計画を上回ったことに加えて、中国新設工事の採算性向上や香港、シンガポールにおけるアフターマーケット事業の堅調などが利益を押し上げる。また、年間配当は60円となり、前期実績に対しては10円の増配になる予定だ。
なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1239億8700万円(前年同期比7.8%減)、営業利益100億3700万円(同2.5%増)、純利益70億9800万円(同2.7%減)だった。
同時に21年3月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これも好材料視されている。毎年3月末時点株主名簿に連続して記載された2単元(200株)以上保有の株主に対して、特設サイトで食品、電化製品、寄付などの商品と交換できる優待ポイントを保有株数と保有期間に応じて3000~2万5000ポイント贈呈する。