富士フイルムが上場来高値更新、21年3月期営業利益と配当予想を上方修正
富士フイルムホールディングス<4901>が大幅高で3日続伸し上場来高値を更新している。9日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を1430億円から1600億円(前期比14.2%減)へ、純利益を1250億円から1600億円(同28.0%増)へ上方修正し、あわせて年間配当予想を95円から100円へ引き上げたことが好感されている。
新型コロナウイルス感染症の再拡大で一部事業が影響を受けていることから、売上高は2兆2100億円から2兆1800億円(同5.8%減)へ下方修正したが、ヘルスケア領域と高機能材料分野を中心とした足もとの業績好調を反映させた。また、投資有価証券評価益の増加なども最終利益を押し上げるという。
なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1兆5734億円(前年同期比9.0%減)、営業利益1204億6800万円(同20.6%減)、純利益1264億8900万円(同4.8%増)だった。