話題株ピックアップ【夕刊】(3):タカラバイオ、コスモHD、東エレク
■ユーザーローカル <3984> 4,430円 +235 円 (+5.6%) 本日終値
10日に決算を発表。「上期経常が35%増益で着地・10-12月期も48%増益」が好感された。
ユーザーローカル <3984> が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年6月期第2四半期累計(7-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比35.5%増の4.4億円に拡大し、通期計画の7.6億円に対する進捗率は58.1%に達し、5年平均の51.2%も上回った。
■澁谷工業 <6340> 3,675円 +195 円 (+5.6%) 本日終値
10日に決算を発表。「10-12月期(2Q)経常は7%増益」が好感された。
澁谷工業 <6340> が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結経常利益は前年同期比13.0%減の36.4億円に減り、通期計画の83億円に対する進捗率は43.9%にとどまったものの、5年平均の38.2%を上回った。
■タカラバイオ <4974> 3,330円 +175 円 (+5.6%) 本日終値
10日に決算を発表。「今期経常を49%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額」が好感された。
タカラバイオ <4974> が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の89.1億円に急拡大した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の9円→14円(前期は8円)に大幅増額修正した。
■天馬 <7958> 2,365円 +124 円 (+5.5%) 本日終値
10日に決算を発表。「今期経常を30%上方修正」が好感された。
天馬 <7958> が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比32.8%減の17.9億円に落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の23億円→30億円(前期は36億円)に30.4%上方修正し、減益率が36.1%減→16.7%減に縮小する見通しとなった。
■コスモHD <5021> 2,509円 +123 円 (+5.2%) 本日終値
10日に決算を発表。「今期経常を2.8倍上方修正」が好感された。
コスモエネルギーホールディングス <5021> が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比34.8%減の345億円に落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の270億円→750億円(前期は162億円)に2.8倍上方修正し、増益率が65.8%増→4.6倍に拡大する見通しとなった。
■東亞合成 <4045> 1,212円 +57 円 (+4.9%) 本日終値
東亞合成<4045>が後場一段高。午後2時ごろ、上限を350万株(発行済み株数の2.73%)、または40億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間が4月20日から12月31日までで、株主への一層の利益還元や資本効率の向上、企業価値の拡大及び機動的な資本政策を実行するためという。同時に発表した21年12月期業績予想は、売上高1430億円(前期比7.2%増)、営業利益140億円(同13.5%増)、純利益104億円(同27.7%増)を見込む。前期後半から自動車やエレクトロニクス関連製品の需要が回復に向かっていることが寄与する見通しだ。なお、20年12月期決算は、売上高1333億9200万円(前の期比8.0%減)、営業利益123億3600万円(同10.5%減)、純利益81億4200万円(同21.6%減)だった。
■東エレデバ <2760> 3,915円 +160 円 (+4.3%) 本日終値
東京エレクトロン デバイス<2760>が一時200円高の3955円と大幅高に買われ、昨年7月1日につけた高値3915円を上抜き、約7カ月半ぶりに昨年来高値を更新した。電子デバイスの専門商社で、半導体製造装置トップの東京エレクトロン<8035>が約34%の株式を保有する筆頭株主となっており、国内や海外の大手電機メーカーと取引実績が厚い。株価は2004年7月以来約16年7カ月ぶりとなる4000円大台復帰が目前だ。世界的な半導体不足を背景にこれを取り扱う専門商社にとっても書き入れ時となるとの思惑が買い人気を助長している。
■ファインデックス <3649> 1,206円 +47 円 (+4.1%) 本日終値
ファインデックス<3649>は買い人気を集め、16%高の1345円まで買われる場面があった。同社は大学病院を含めた大規模病院向けを主力とする医療用汎用ファイルシステムの最大手で、一般産業向け文書管理システムなども手掛ける。10日取引終了後に発表した20年12月期決算は、新型コロナウイルスの感染拡大により医療機関への出入りが制限された影響などもあって営業利益は前の期比14%減の6億3600万円と2ケタ減益となった。ただ、既に株価的には織り込みが進んでいた。一方、21年12月期業績予想については好調なシステム開発需要に加え、ヘルステック新製品の寄与も期待され、営業利益段階で前期比59%増の10億1000万円、初の10億円台乗せを見込む。これをポジティブ視する格好で投資マネーが流入している。
■ADEKA <4401> 1,928円 +74 円 (+4.0%) 本日終値
ADEKA<4401>が後場急伸。午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2900億円から3140億円(前期比3.2%増)へ、営業利益を200億円から240億円(同6.6%増)へ、純利益を120億円から137億円(同10.0%減)へ上方修正したことが好感された。テレワークの加速などを背景とした半導体需要の拡大や中国、米国をはじめとした国内外の自動車市場の急回復、欧州、国内での農薬需要の継続などにより、関連する製品の販売が想定を上回っていることが要因。また、各事業で固定費の効率的運用や抑制により販管費が想定を下回っていることも寄与する。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高2138億4400万円(前年同期比2.1%減)、営業利益157億2400万円(同12.1%増)、純利益104億400万円(同2.9%増)だった。
■東京エレクトロン <8035> 42,990円 +1,520 円 (+3.7%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>が大幅高、一時2000円超の上昇で4万3000円台半ばまで一気に買われたほか、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、SUMCO<3436>など半導体関連の主力株が総じて買われた。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株価指数は高安まちまちの展開だったが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.4%あまりの急伸をみせており、同セクターへの市場の関心の高まりを映した。半導体は世界的に需給が逼迫しており自動車業界などが減産を強いられているが、これを受けバイデン米政権は半導体不足への対策をまとめる方針を示しており、半導体関連株の人気を助長する形となった。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に買いが流入した。
■メタルアート <5644> 1,673円 +300 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
メタルアート<5644>後場急動意しストップ高の1673円に買われた。午後1時30分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を263億円から276億円(前期比15.4%減)へ、営業利益を7億2000万円から13億7000万円(同9.5%増)へ、純利益を5億9000万円から10億4000万円(同25.0%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響を見越した計画に対して、主要顧客の受注が回復していることが要因。また、グループを挙げての徹底した原価低減などによる体質強化も寄与する見通し。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高199億2700万円(前年同期比18.3%減)、営業利益8億9800万円(同9.3%増)、純利益7億3600万円(同34.1%増)だった。
■ミツバ <7280> 613円 +100 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
ミツバ<7280>はストップ高。同社は10日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比29.7%減の60億円(従来予想は6億円)に引き上げた。売上高見通しも同12.2%減の2670億円(従来予想は2630億円)に上方修正した。世界最大の自動車市場である中国での売り上げが堅調に推移しているほか、日本や欧米での販売が回復していることが主な要因。また、利益面では固定費の変動費化や品質不具合対応費用の抑制に努めたことが寄与した。
■APHD <3175> 506円 +80 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
エー・ピーホールディングス<3175>がストップ高の506円に買われた。10日の取引終了後、オイシックス・ラ・大地<3182>と資本・業務提携を行うと発表しており、これが好感された。APHDは新型コロナウイルスの感染拡大の影響から業績が悪化し債務超過に陥っているが、オイシックスの支援により業績改善を図るほか、オイシックスの販路・製造工場を活用した収益性向上を図るという。払込期日を2月26日とする第三者割当増資により290万4100株を実施し、APHDの米山久社長に234万2000株、オイシックスに56万2100株を割り当てる。第三者割当増資後のオイシックスの持ち株割合は5.56%となる。同時に、りそな銀行や日本政策投資銀行が出資する投資ファンドなどに優先株も発行する。なお、調達資金約24億3000万円は、借入金の返済や店舗設備投資、運転資金などに当てる方針だ。
●ストップ高銘柄
クルーズ <2138> 2,070円 +400 円 (+24.0%) ストップ高 本日終値
アライドアーキテクツ <6081> 647円 +100 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値
など、12銘柄
●ストップ安銘柄
ブロードバンドタワー <3776> 305円 -80 円 (-20.8%) ストップ安 本日終値
ログリー <6579> 2,273円 -500 円 (-18.0%) ストップ安 本日終値
AI inside <4488> 57,700円 -10,000 円 (-14.8%) ストップ安 本日終値
など、3銘柄
株探ニュース