ユーロ週間見通し:下げ渋りか、欧米株高などが支援材料に

通貨
2021年2月13日 14時22分

■強含み、ドイツの経済活動再開への期待広がる

今週のユーロ・ドルは強含み。ドイツにおける都市封鎖(ロックダウン)措置は延長されるが、メルケル独首相は「新型コロナウイルスの感染増加ペースが管理可能な水準まで低下したら3月から緩やかに経済活動を再開する」と提案したことから、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。ただ、週末前に米長期金利は一段と上昇したことから、ユーロ買いは一服した。取引レンジ:1.2020ドル-1.2149ドル。

■下げ渋りか、米金融緩和策長期化の思惑残る

来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。米連邦準備制度理事会(FRB)によるハト派姿勢が続き、金融緩和策の長期化予想がユーロを下支えする展開となりそうだ。欧州中央銀行(ECB)はユーロ高を懸念しているものの、ユーロ安誘導の強い意図は感じられないことも意識されそうだ。

予想レンジ:1.2020ドル-1.2220ドル

■下げ渋り、米追加経済対策法案への期待残る

今週のユーロ・円は下げ渋り。ユーロ圏経済の停滞を警戒して、対円レートは一時126円台半ばまで下落したが、米バイデン政権の追加経済対策への期待が高まり、リスク回避的なユーロ売り・円買いは縮小。週後半は米国内での新型コロナウイルスワクチンの普及などによる株高を好感したリスク選好的なユーロ買い・円売りも観測されており、ユーロは127円台前半まで買われる場面があった。取引レンジ:126円44銭-127円31銭。

■下げ渋りか、欧米株高などが支援材料に

来週のユーロ・円は下げ渋りか。ユーロ圏の消費者信頼感や企業景況感が大幅に改善する可能性は低いとみられるが、原油価格の安定や欧米諸国の株高は、ユーロ買い・円売りにつながる。欧州中央銀行(ECB)はユーロ安誘導を意図していないとみられており、ユーロ売り・円買いを抑制する一因となる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・16日:10-12月期域内総生産改定値(速報値:前年比-5.1%)

・19日:2月マークイット製造業PMI(1月:54.8)

・19日:2月マークイットサービス業PMI(1月:45.4)

予想レンジ:126円00銭-128円00銭

《FA》

提供:フィスコ

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