株価指数先物【寄り前コメント】3万円を挟んだ攻防も、短期筋による売り仕掛け的な動きに注視

市況
2021年2月24日 8時10分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 30060 -110 (-0.36%)

TOPIX先物 1937.5 -2.0 (-0.10%)

シカゴ先物 29995 -175

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

23日の米国市場はNYダウ、S&P500が上昇する一方、ナスダックは下落。パウエルFRB議長が議会証言で金融緩和政策の継続を示唆したほか、年内の経済活動の正常化へ期待感を表明したことが材料視された。経済正常化の期待から商品相場が上昇しており、景気敏感セクターが買われる一方、ハイテク株は連日で利益確定の売りに押されている。

シカゴ先物清算値は大阪比175円安の2万9995円だった。22日の日経225先物のナイトセッションは日中比70円安の3万100円で始まり、取引開始直後につけた2万9970円を安値に2万9980円~3万辺りでの保ち合いが継続。米国市場の取引開始後に出直り基調となり、一時3万170円まで戻す場面もみられた。ただし、引けにかけてじり安基調となり、3万60円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、本日は売り先行の展開となり、3万円水準での攻防になりそうだ。また、米長期金利の上昇傾向によりバリエーション面で割高感も指摘されるハイテク株に対する利益確定が強まっており、ナスダック指数は続落。ADRの日本株も指数寄与度の大きい値がさ株が軒並み下落しているため、日経225型の重荷になりそうである。そうした動きの半面、新型コロナウイルスのワクチン接種が進むことによって、経済活動が正常化に向かうとの期待から景気敏感セクターへの物色がみられている。

VIX指数は23.11と小幅に低下しているものの、一時27.01まで上昇したこともあり、やや慎重ムードが高まりやすいだろう。また、シカゴ先物は一時2万9640円まで下げる場面があり、戻りの鈍さが意識される状況下においては、短期筋による売り仕掛け的な動きを警戒したい。そのほか、相場の上昇場面においてGPIFが株式を一部売却したとの観測なども伝わっており、上値追いを慎重にさせそうだ。

3万円水準から大きく下押す場面では押し目狙いのスタンスとなろうが、戻りの鈍さが目立つ場面においては、明確にポジションをショートに傾けるよりは、コール売りによる短期的なプレミアム狙いで対処する格好だろう。

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