話題株ピックアップ【夕刊】(1):SUMCO、ソフトバンクG、前田道
■前田道路 <1883> 2,228円 +247 円 (+12.5%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
前田道路<1883>と前田製作所<6281>が急騰。24日の取引終了後、前田建設工業<1824>、前田道、前田製作の3社が共同持ち株会社を設立し、10月1日に経営統合することで合意したと発表しており、これが材料視された。持ち株会社制への移行により、グループ全体での収益力の向上と新たな収益基盤の確立を目指すという。株式移転比率は、共同持ち株会社1株に対し、前田建設1株、前田道2.28株、前田製作0.58株を割り当てる。これをもとにした前田道の理論株価が2257円20銭(24日終値時点)、前田製作は574円20銭(同)となることから、これにサヤ寄せする動きとなった。なお、3社の株式は9月29日に上場廃止となる。
■KeePer技研 <6036> 1,948円 +102 円 (+5.5%) 本日終値
KeePer技研<6036>が急反発。きょう11時ごろ、全国のドコモショップで、スマートフォンにKeePerコーティングをするサービスを開始したと発表しており、これが好材料視された。「KeePerコーティング for docomo select」は、丸紅<8002>子会社のMXモバイリングとの共同開発によるもの。19年4月からMXモバイリングが「Mコーティング」として、ドコモショップで先行してサービスを展開しており、累計約40万台のスマートフォンにKeePerコーティングを施工した実績があるという。
■SUMCO <3436> 2,574円 +126 円 (+5.2%) 本日終値
SUMCO<3436>が急反発し、昨年来高値を更新した。SMBC日興証券が24日で同社の投資判断「1(強気)」を据え置き、目標株価を前回の2150円から2800円へ引き上げたことが好材料視された。レポートでは、エピタキシャルウエハーを中心に、需給の逼迫感が強まっていることを踏まえ、21年12月期第1四半期を底に平均単価は回復すると予想。ウエハー価格は半導体価格に対して2から3%程度に過ぎないため、大幅な値上げが進展する可能性もあると指摘している。
■エアトリ <6191> 2,250円 +99 円 (+4.6%) 本日終値
エアトリ<6191>は3日続伸し連日の昨年来高値更新となっている。24日の取引終了後、金券ショップ「チケットキャビン」を展開するキャビン(大阪市西区)と業務提携し、100%子会社ナショナル流通産業の全株式を譲渡することで基本合意したと発表しており、これが好感された。ナショナル流通産業社は、関西圏を中心にディスカウントチケット事業を運営しており、今回の株式譲渡により両社が展開している金券チケット領域で経営資源が有効活用され、共同活動による競争力の向上やノウハウを生かした高いシナジーが期待できるとしている。また、株式譲渡によるエアトリの財務基盤が強化されるとともに、双方の企業価値向上にも寄与するという。譲渡価額は未定で譲渡日は3月中を予定。なお、同件が業績に与える影響は、現在精査中としている。
■セイコーエプソン <6724> 1,828円 +79 円 (+4.5%) 本日終値
セイコーエプソン<6724>が大幅高。同社はきょう、自社では初となる車載ディスプレーシステム向け高階調セグメント液晶ドライバーIC「S1D15106」を開発し、量産を開始したと発表。サンプル価格は500円(税別)で、月産10万個を予定しているといい、これが買い手掛かりとなったようだ。「S1D15106」は、マイコンと直接接続できるセグメント液晶ドライバーICで、マイコンから転送される表示画像データを外付けメモリーなしにセグメント液晶に表示させることが可能。また、高コントラストの実現と16階調セグメント表示ができ、スピードメーターや回転数表示などの表現力向上につながるという。
■ソフトバンクグループ <9984> 10,365円 +383 円 (+3.8%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が反発。前日は日経平均株価が波乱含みの急落となるなか、指数寄与度の高い同社株はインデックス売りを浴び、550円近い急落となり1万円大台を割り込んだが、きょうは押し目買いに切り返し大台復帰している。ここハイテク株比率の高いナスダック総合指数の調整色が強まったことで、傘下のファンドなどを通じ米ハイテク企業への投資を行っている同社株の売り材料とされてきたが、前日はナスダック指数も下げ止まる動きをみせたことで、つれて同社株を買い戻す動きを誘発する形となった。マーケットの注目度は高く、売買代金は全上場企業のなかで群を抜いている。
■GAテクノ <3491> 2,629円 +90 円 (+3.5%) 本日終値
GA technologies<3491>が大幅反発。きょう10時に、東京商工リサーチによる21年2月の調査で、不動産テック総合サービス「RENOSY」がマンション投資における販売戸数と売上高で、初の全国首位を獲得したと発表。調査結果によると、昨年に引き続き2年連続中古マンション投資における販売実績全国首位を獲得、更に新築も含めたマンション投資における販売実績で初めて全国首位を獲得したという。今年度はコロナ禍で完全非対面取引や一気通貫のサービスを拡充し、年間販売戸数は前年比1.4倍の2723戸になったとしている。
■日経レバ <1570> 34,750円 +1,150 円 (+3.4%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は1000円を超える上昇をみせた。日経平均に連動するETFで変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることでボラティリティの高さが特徴。きのう、きょうと全体相場が上下に大きく振れており、個人投資家をはじめとする短期資金の売り買いが活発化している。直近では個人投資家のセンチメントが強気に傾いており、直近19日現在の信用買い残は大きく膨らみ、信用倍率は0.96倍と拮抗した状態から一気に1.57倍まで緩んでいる。そうしたなかで、前日の波乱含みの相場に遭遇した格好となり短期筋の投げを誘ったが、きょうは再びリスク選好の地合いを反映し切り返し急となっている。
■ニトリホールディングス <9843> 20,510円 +660 円 (+3.3%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>は4日ぶりに反発。24日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比10.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。在宅勤務需要の継続により、ホームオフィス家具が好調だったほか、ホームファッション品全般も好調に推移した。また、テレビCM効果もあってリビング収納整理用品も売り上げを牽引した。なお、全店売上高は同12.5%増だった。
■PR TIMES <3922> 3,270円 +105 円 (+3.3%) 本日終値
PR TIMES<3922>が大幅高で6日ぶりに反発。24日の取引終了後、動画PRサービス「PR TIMES TV」「PR TIMES LIVE」において、グライダーアソシエイツ(東京都渋谷区)が運営するコンテキストマッチ型プレミアムアドネットワーク「craft.(クラフト)」、キュレーションメディア「antenna*(アンテナ)」と、企業の新情報を伝える動画の流通を高める共同商品を提供開始すると発表しており、これが材料視された。プレスリリース発表と同時に発信できる「PR TIMES TV」コンテンツが、プレミアムアドネットワーク「craft.」や「antenna*」の親和性の高い記事内で広告配信されることに適していると考え、共同商品の提供に至ったという。
株探ニュース