前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年2月26日 5時20分

■ヨシタケ <6488>  1,240円 (+230円、+22.8%)

ヨシタケ <6488> [JQ]が続急騰、昨年来高値を更新した。24日の取引終了後、3月31日時点の株主に対して1対2株の株式分割を実施すると発表したことが好感された。効力発生日は4月1日。投資単位当たり金額の引き下げによる株式の流動性向上と投資家層の拡大などを目的としている。

■ロゼッタ <6182>  2,399円 (+400円、+20.0%) ストップ高

ロゼッタ <6182> [東証M]がストップ高。人工知能(AI)を活用した自動翻訳サービスを展開し、AI関連の一角としてマーケットの注目度も高い。24日取引終了後、同社の子会社MATRIXが、VR(仮想空間)上にリアルタイムの通訳システムを組み込み、その空間のなかに入れば自由に英語と中国語を話す人とコミュニケーションが可能となる言語フリーの世界を実現したと発表、プレス発表会を3月9日に開催する予定としており、これを材料視する形で投資資金を呼び込んだ。

■リビンT <4445>  3,100円 (+502円、+19.3%) ストップ高

リビン・テクノロジーズ <4445> [東証M]がストップ高。25日正午ごろ、オリックス <8591> 子会社のオリックス銀行と顧客紹介に関して業務提携したと発表しており、これが好感された。今回の業務提携では、オリックス銀行が取引先にリビンTのSMSハンター(Saas型SMS配信システム)を紹介することを通じて、不動産販売の促進を図るとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■前田道 <1883>  2,228円 (+247円、+12.5%)

東証1部の上昇率3位。前田道路 <1883> と前田製作所 <6281> [JQ]が急騰。24日の取引終了後、前田建設工業 <1824> 、前田道、前田製作の3社が共同持ち株会社を設立し、10月1日に経営統合することで合意したと発表しており、これが材料視された。持ち株会社制への移行により、グループ全体での収益力の向上と新たな収益基盤の確立を目指すという。株式移転比率は、共同持ち株会社1株に対し、前田建設1株、前田道2.28株、前田製作0.58株を割り当てる。これをもとにした前田道の理論株価が2257円20銭(24日終値時点)、前田製作は574円20銭(同)となることから、これにサヤ寄せする動きとなった。なお、3社の株式は9月29日に上場廃止となる。

■アルメタクス <5928>  284円 (+31円、+12.3%)

アルメタックス <5928> [東証2]が大幅高で3日続伸。24日の取引終了後、21年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の8500万円の赤字から一転して6000万円の黒字(前期は7600万円の黒字)に浮上する見通しとなったと発表しており、これが好感された。主力製品である新設戸建用住宅建材の受注が想定より伸びることに加え、総費用削減の取り組みが寄与し、採算も上向く見込みになったことが上振れの要因としている。

■フュトレック <2468>  408円 (+38円、+10.3%)

フュートレック <2468> [東証2]が急反騰。同社は24日、自社の統合型CRM(顧客管理)ソリューション「Visionary」が、JR東日本リテールネット(東京都新宿区)が運営する駅ナカコンビニ「NewDays」の会員向け新サービス「NewDaysアプリ」に採用されたと発表。「Visionary」は、CRMによる顧客中心ビジネスを推進するための統合型マーケティングプラットフォームで、BtoBからBtoCまで200社以上の企業に導入実績がある。同社は現在、全面改良版となる「新 Visionary(仮称)」を開発中だとしている。

■日電波 <6779>  781円 (+61円、+8.5%)

日本電波工業 <6779> が4連騰。前日24日に日経平均が急落した場面でも売り物を吸収し上値慕いを続けていた。同社は水晶製品の専業メーカーとして欧米での実績が高く世界屈指の商品競争力を誇る。特に水晶振動子や水晶発振器などの小型化技術を得意としている。車載用が主力ながら市場が急速に立ち上がった高速通信規格5G向けも開拓。高安定・高精度、超低位相雑音特性で優勢性があり、高温動作など耐環境性能にも優れる水晶発振器を強みとし、世界的な5Gサービス普及局面で需要開拓が期待されている。前期の業績悪を受けて機関投資家の持ち高が少なくなっており、需給面で戻り売り圧力が少ない。一方で、ここファンド系資金とみられる大口の買いが断続的に観測され、テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス接近で注目場面にある。

■KeePer <6036>  1,948円 (+102円、+5.5%)

KeePer技研 <6036> が急反発。25日11時ごろ、全国のドコモショップで、スマートフォンにKeePerコーティングをするサービスを開始したと発表しており、これが好材料視された。「KeePerコーティング for docomo select」は、丸紅 <8002> 子会社のMXモバイリングとの共同開発によるもの。19年4月からMXモバイリングが「Mコーティング」として、ドコモショップで先行してサービスを展開しており、累計約40万台のスマートフォンにKeePerコーティングを施工した実績があるという。

■SUMCO <3436>  2,574円 (+126円、+5.2%)

SUMCO <3436> が急反発し、昨年来高値を更新した。SMBC日興証券が24日で同社の投資判断「1(強気)」を据え置き、目標株価を前回の2150円から2800円へ引き上げたことが好材料視された。レポートでは、エピタキシャルウエハーを中心に、需給の逼迫感が強まっていることを踏まえ、21年12月期第1四半期を底に平均単価は回復すると予想。ウエハー価格は半導体価格に対して2から3%程度に過ぎないため、大幅な値上げが進展する可能性もあると指摘している。

■エアトリ <6191>  2,250円 (+99円、+4.6%)

エアトリ <6191> が3日続伸し連日の昨年来高値更新となった。24日の取引終了後、金券ショップ「チケットキャビン」を展開するキャビン(大阪市西区)と業務提携し、100%子会社ナショナル流通産業の全株式を譲渡することで基本合意したと発表しており、これが好感された。ナショナル流通産業社は、関西圏を中心にディスカウントチケット事業を運営しており、今回の株式譲渡により両社が展開している金券チケット領域で経営資源が有効活用され、共同活動による競争力の向上やノウハウを生かした高いシナジーが期待できるとしている。また、株式譲渡によるエアトリの財務基盤が強化されるとともに、双方の企業価値向上にも寄与するという。譲渡価額は未定で譲渡日は3月中を予定。なお、同件が業績に与える影響は、現在精査中としている。

■エプソン <6724>  1,828円 (+79円、+4.5%)

セイコーエプソン <6724> が大幅反発。同社は25日、自社では初となる車載ディスプレーシステム向け高階調セグメント液晶ドライバーIC「S1D15106」を開発し、量産を開始したと発表。サンプル価格は500円(税別)で、月産10万個を予定しているといい、これが買い手掛かりとなったようだ。「S1D15106」は、マイコンと直接接続できるセグメント液晶ドライバーICで、マイコンから転送される表示画像データを外付けメモリーなしにセグメント液晶に表示させることが可能。また、高コントラストの実現と16階調セグメント表示ができ、スピードメーターや回転数表示などの表現力向上につながるという。

■SBG <9984>  10,365円 (+383円、+3.8%)

ソフトバンクグループ <9984> が大幅反発。前日24日は日経平均株価が波乱含みの急落となるなか、指数寄与度の高い同社株はインデックス売りを浴び、550円近い急落となり1万円大台を割り込んだが、25日は押し目買いに切り返し大台復帰した。ここハイテク株比率の高いナスダック総合指数の調整色が強まったことで、傘下のファンドなどを通じ米ハイテク企業への投資を行っている同社株の売り材料とされてきたが、前日はナスダック指数も下げ止まる動きをみせたことで、つれて同社株を買い戻す動きを誘発する形となった。

■GAテクノ <3491>  2,629円 (+90円、+3.5%)

GA technologies <3491> [東証M]が大幅反発。25日10時に、東京商工リサーチによる21年2月の調査で、不動産テック総合サービス「RENOSY」がマンション投資における販売戸数と売上高で、初の全国首位を獲得したと発表。調査結果によると、昨年に引き続き2年連続中古マンション投資における販売実績全国首位を獲得、更に新築も含めたマンション投資における販売実績で初めて全国首位を獲得したという。今年度はコロナ禍で完全非対面取引や一気通貫のサービスを拡充し、年間販売戸数は前年比1.4倍の2723戸になったとしている。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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