26日の中国本土市場概況:上海総合2.12%安で反落、内外金利高を嫌気

市況
2021年2月26日 17時02分

26日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比75.97ポイント(2.12%)安の3509.08ポイントと大幅に反落した(上海A株指数は2.03%安の3680.58ポイント)。

内外の金利高を警戒する流れ。米財務省が昨夜実施した7年債の入札が不調に終わり、米10年債利回りは一時1.61%と昨年2月以来の水準に上昇した。中国でも人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は依然として高止まりし、1年物など期間の長い物も上昇基調が継続している。急速な金利上昇は、株式マーケットにとっての逆風になると懸念される状況だ。(亜州リサーチ編集部)

業種別では航空機製造、医療機器、非鉄金属が安い。航空宇宙製品の江西洪都航空工(600316/SH)が6.7%安、航空機エンジンの中国航発動力(600893/SH)が6.3%安、口腔保健サービスの通策医療投資(600763/SH)が8.9%安、アルミニウムの山東南山リョ業(600219/SH)がストップ安で引けた。このほか、化学繊維、金融、石炭、セメント株なども売られた

半面、バイク、環境保護、セラミック株の一角は高い。自動車・バイクエンジン開発の力帆実業集団(601777/SH)が5.00%高、廃棄物処理の中材節能(603126/SH)がストップ高、セラミックの広東松発陶磁(603268/SH)が3.7%高ずつ上昇した。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が2.55ポイント(1.04%)安の243.38ポイント、深センB株指数が6.54ポイント(0.59%)安の1100.15ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

《FA》

提供:フィスコ

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