前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
■長谷工 <1808> 1,396円 (+78円、+5.9%)
長谷工コーポレーション <1808> が急反発。2月26日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を740万株(発行済み株数の2.63%)、または74億円としており、取得期間は3月1日から9月30日まで。株主還元の拡充及び資本効率の向上を図るためとしている。
■虹技 <5603> 1,220円 (+67円、+5.8%)
虹技 <5603> が急反発。2月26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を1億4000万円から3億円(前期比44.3%減)へ、最終損益を収支均衡から2億2000万円の黒字(同2.2倍)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の182億円に対して181億円(同14.9%減)とほぼ計画通りで着地したものの、グループ全社を挙げてのコスト削減の取り組みと海外子会社の天津虹岡鋳鋼及び南通虹岡鋳鋼における選別受注や長期滞留債権の回収が寄与した。また、業績予想の修正に伴い、従来無配を予定していた期末一括配当予想を20円(前期50円)に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視された。
■神戸物産 <3038> 2,891円 (+156円、+5.7%)
神戸物産 <3038> が急反発。2月26日の取引終了後に発表した1月度単独業績で、売上高が前年同月比15.2%増、営業利益が同46.8%増となり、昨年12月の同35.3%増を上回る大幅営業増益となったことが好感された。1月の業務スーパーの新規出店は4店舗で店舗数が900店舗に達し、前年同月に比べて店舗数が49店舗増加したことが寄与した。商品別では、引き続きマスクや除菌用アルコールなどの衛生関連商品のほか、「揚げなす乱切り」「スライスたまねぎ」などの冷凍野菜が好調に推移した。
■SBG <9984> 10,435円 (+540円、+5.5%)
ソフトバンクグループ <9984> が反発し1万円大台に再び乗せてきた。ここ全体相場の波乱展開に合わせ、日経平均寄与度の高い同社株も1万円大台を挟み不安定な値動きを強いられているが、1日は買い戻しが優勢となった。前週末の米国株市場ではNYダウは大きく下げたものの、米長期金利上昇が一服したことでハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反発に転じた。米ハイテク株企業への投資を積極的に行っている同社株にはポジティブ材料となった。
■東芝テック <6588> 4,110円 (+210円、+5.4%)
東芝テック <6588> が急反発。同社は1日、小売業の多様な課題を解決する未来型店舗の創出を目的に、日本ユニシス <8056> との共同プロジェクトを開始すると発表。両社は、東芝テックのPOSシステムを活用した店舗課題解決力と、日本ユニシスの小売業向け業務システム構築で培ったICT実装力を融合することで、小売業向けに新たな顧客・体験価値を提供し、未来型店舗の実現を目指す。実現に向けて、サービス提供者やスタートアップなどと連携し、小売業の顧客との実証実験を予定しているという。
■ツインバード <6897> 1,472円 (+72円、+5.1%)
ツインバード工業 <6897> [東証2]が急反発。2月26日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、営業利益を3億2000万~4億3000万円から6億2300万円(前期比3.5倍)へ上方修正し、レンジ上限を上回る見通しとしたことが好感された。モデルナ社の新型コロナウイルス感染症ワクチン用ディープフリーザー「SC-DF25WL」について、武田薬品工業 <4502> 向けに加えて累計1万台を受注。製造台数が出荷予定数を上回るペースで順調に推移し、期中に5000台を厚生労働省向けに出荷したことなどが要因としている。同時に、FPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)事業について、厚労省と5000台の契約を締結したことに加えて、米グローバル・クーリング社(オハイオ州)から極低温保冷用容器「SC-DF25ENC GGR」約6500台を追加受注したと発表した。これら2件の追加受注により、累計受注総額は約26億円となり、うち21年2月期業績予想に含まれる売上高は約12億円となるという。
■日経レバ <1570> 33,500円 (+1,450円、+4.5%)
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が大幅高。日経レバは日経平均株価に連動するETFで変動率は日経平均の2倍に基本設定されている。直近2月19日申し込み現在で信用買い残が大きく増加し、個人投資家の先高期待の高まりを反映していたが、皮肉にも前週は日経平均は大幅な調整を入れる展開となっていた。ただ、1日は全般リバウンド局面に合わせ日経レバも買い直す動きが強まった。一方、日経平均とは反対方向に連動するNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 <1357> [東証E]は反落。こちらは2月19日現在、信用売り残の増加が目立っており、やはり個人投資家の先高期待を反映していた。
■日電波 <6779> 798円 (+32円、+4.2%)
日本電波工業 <6779> が大幅反発。株価は前週末こそ全体反乱相場に巻き込まれ5日ぶりに上昇一服となったが、押しは浅く1日は改めて買い直される展開で徐々に需給相場の色を濃くしている。水晶振動子や水晶発振器などの小型化技術を得意としており、自動車販売回復が追い風の車載用のほか世界的にサービスが本格化している高速通信5G関連で高水準の需要が見込まれる。1日はファンド系資金とみられる継続的な実需買いが観測されるなか、上値指向の強さが注目された。
■伊藤忠 <8001> 3,292円 (+124円、+3.9%)
伊藤忠商事 <8001> が反発。米国の著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイが2月27日に「株主への手紙」を公開。なかで、同社株が日本企業として初めて保有額上位15銘柄に入り、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。
■武蔵精密 <7220> 1,823円 (+68円、+3.9%)
武蔵精密工業 <7220> が大幅反発。同社はホンダ系の自動車部品メーカーで海外生産拠点を充実させており、アジアや南米など新興国向けでは2輪用部品で実績が高い。21年3月期業績は大幅減益予想ながら、自動車販売は米国や中国などで回復が想定以上で足もとは追い風が強まっている。同社は前週末26日取引終了後、株主優待制度の新設を発表した。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、出資先でインナー・アウターケア商品ブランドを展開するWaphytoの通販サイトまたは実店舗で利用できる5000円引きクーポンを贈呈することを発表、これが株価の刺激材料となった。
■メンバーズ <2130> 2,494円 (+63円、+2.6%)
メンバーズ <2130> が4日ぶりに反発。2月26日の取引終了後、環境経済学の専門家である京都大学大学院経済学研究科諸富徹教授とアドバイザリー契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。脱炭素時代のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けて、学術面からのサポートを強化するのが狙い。諸富教授はメンバーズの展開する勉強会・調査・情報発信などへの助言・監修及び企業向けの勉強会・セミナーへの登壇などを通じて、DX支援事業を学術面からサポートするとしている。
■東エレク <8035> 44,460円 (+910円、+2.1%)
東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> など半導体製造装置関連が高い。前週末の米国株市場ではアプライド・マテリアルズが3.7%超、エヌビディアも3%強あまりの上昇をみせるなど半導体関連が総じて堅調でハイテクセクターを牽引、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発に転じた。これを受け東京市場でも半導体関連株への買い戻しを誘発した。東エレクは前週末に2000円を超える下落をみせていたこともあり、目先リバウンド狙いの動きが強まった。
■JSB <3480> 3,445円 (+60円、+1.8%)
ジェイ・エス・ビー <3480> が高い。1日の午前中、ハウスドゥ <3457> 子会社のピーエムドゥと業務提携し、高齢者の住まいを対象にした自宅の売却・利活用の支援を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携は、急速に進む高齢化社会で増加する空き家問題の解決を推進し、活力ある地域の維持・実現を目指すというもの。JSBはこれまで、サービス付き高齢者住宅への入居時に空き家となる自宅の扱いについて、入居予定者から多くの相談を受け、売却などの支援を行ってきたが、ハウスドゥグループと提携することで、空き家問題の解決力を大幅に強化することが可能となるとしている。
※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース