話題株ピックアップ【夕刊】(1):マネックスG、BASE、メルカリ

注目
2021年3月2日 15時13分

■セレス <3696>  4,215円  +490 円 (+13.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

セレス<3696>は急騰。同社は国内最大級のスマートフォン向けポイントサイトを運営し広告収入を収益の柱としているが、暗号資産分野にも積極的に踏み込んでいる。1日取引終了後、ブロックチェーン技術のコンサルティングを手掛けるHashPort(東京都港区)と資本・業務提携することを発表、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。セレスは今回の提携により、新規取り扱いを開始する暗号資産を増加させ、一段と暗号資産・ブロックチェーン関連事業を推進していく方針を示しており、業容拡大に対する思惑が株価を強く刺激している。

■ローランド <7944>  3,775円  +245 円 (+6.9%)  本日終値

ローランド<7944>が続伸。SMBC日興証券が1日付で、投資評価「1」、目標株価5800円で新規にカバレッジを開始しており、これが好材料視されたようだ。同証券では、同社は楽器業界のなかでも電子楽器比率100%の専業メーカーと特徴あるポートフォリオを有しており、同業他社を超えた成長を実現できる潜在力を有していると評価。MIDIというデジタル時代の音楽共通プラットフォーム構築を主導した同社がデジタルトランスフォーメーション(DX)時代でもゲームチェンジャーとなる商品、サービスを創造、提供し続けていけるかが注目されるとしている。21年12月期、22年12月期、23年12月期の見通しとして、営業利益は82億円、95億円、105億円と予想している。

■マネックスグループ <8698>  930円  +54 円 (+6.2%)  本日終値

マネックスグループ<8698>、リミックスポイント<3825>などビットコイン関連株の一角に短期筋の攻勢が再び活発化している。ビットコイン価格は2月末に4万3000ドル近辺まで急落したが、足もとは再上昇に転じ前日の取引では4万8000ドル台を回復した。ビットコインについてはバブル的な色彩が強いと指摘する声が多い一方で、機関投資家からのアプローチが引き続き活発。「米大手金融会社が暗号資産のトレーディングに前向きな姿勢をみせ、これが思惑を呼んでいる」(中堅証券ストラテジスト)という。これを背景に東京市場でも、関連銘柄に波状的な買いを誘導している。

■BASE <4477>  11,070円  +510 円 (+4.8%)  本日終値

BASE<4477>が大幅高で3日ぶりに反発。1日の取引終了後、運営するネットショップ作成サービス「BASE」のスマートフォンからネットショップのデザインが簡単にカスタマイズできる「ショップデザイン機能」に、3種類の新パーツを追加したと発表しており、これが好材料視された。今回追加されたのは、「動画パーツ」「地図パーツ」「画像とテキスト(左右)パーツ」の3種類のパーツ。これにより「BASE」加盟店は、ネットショップに動画やテイクアウトに便利な地図の挿入などが可能となり、利便性向上による加盟店の拡大が期待されている。

■メルカリ <4385>  5,480円  +220 円 (+4.2%)  本日終値

メルカリ<4385>に物色人気集中。同社は1日取引終了後、中国電子商取引最大手アリババ集団のECサイトやフリマアプリでの越境販売を開始することを発表、これが株価を押し上げる材料となった。また、越境EC事業を手掛けるBEENOS<3328>と協力することも併せて発表しており、BEENOSも急騰した。

■JCRファーマ <4552>  3,680円  +125 円 (+3.5%)  本日終値

JCRファーマ<4552>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が1日付で、投資判断を新規に「オーバーウエート」、目標株価4400円としてカバレッジを開始しており、これが好材料視されたようだ。同証券では、主力品グロウジェクト(ヒト成長ホルモン)は製剤工夫による使いやすさもあり安定的な成長を続けており、適応拡大も含め中期的にも成長が続くと評価。また、同社の開発したJ-Brain Cargoの技術プラットフォームを用いたライソゾーム病治療薬は、最初の開発プログラムJR-141(ハンター症候群を対象)が国内では申請済み(21年3月末承認見込み)、海外ではフェーズ3開始目前となっており、続くライソゾーム病を対象としたプログラムも順調に開発されているという。JR-141は国内外複数社との導出交渉が進み、今年度内には締結の見通しで、JR-141を含むライソゾーム病フランチャイズの商業ポテンシャルが株価に十分に織り込まれてはいないとしている。

■GMO-PG <3769>  14,500円  +260 円 (+1.8%)  本日終値

GMOペイメントゲートウェイ<3769>は続伸。1日の取引終了後、めぶきフィナンシャルグループ<7167>傘下の常陽銀行と協業し、常陽銀行の取引先企業に対して「常陽売掛金保証サービス byGMO」を提供すると発表しており、これが好感された。同サービスは、BtoB取引における売り手企業に対して、売掛金の未回収が発生した場合はGMO-PGが買い手企業に代わって支払うことで売掛金を保証する「GMO BtoB売掛保証」をベースに、常陽銀行が自行の取引先企業向けにカスタマイズしたサービス。これにより、未回収リスク低減による安全な企業間取引を支援するとしている。

■WOWOW <4839>  2,820円  +29 円 (+1.0%)  本日終値

WOWOW<4839>は小幅高。午後1時30分ごろに発表した2月の加入件数で、新規加入数が6万5367件、解約数が4万7507件となり、2月の純増数が1万7860件と3カ月ぶりにプラスとなったことが好感された。なお、累計正味加入数は277万1863件となった。

■スズケン <9987>  4,125円  +30 円 (+0.7%)  本日終値

スズケン<9987>はしっかり。午後1時ごろ、パナソニック<6752>との協業により、 医薬品定温輸送ボックス「VIXELL(ビクセル)」のレンタルサービス事業を開始すると発表しており、これが好感された。VIXELLは、パナソニックが開発した非接触給電(ワイヤレス)技術を用いたIoT対応保冷ボックスで、独自の真空断熱筐体によりマイナス75℃±15℃で最長18日間保冷などの長時間の定温輸送が可能。また、通信用電波の透過性が確保できるため、輸送ボックス内に設置したIoT機器との連携も可能という。スズケンでは、レンタル受け付けから予冷、輸送、回収、メンテナンス及び代金回収までのワンストップサービスを提供することで、医薬品流通における更なる品質管理の向上や業務の効率化などに貢献するとしている。

■日本アジアグループ <3751>  1,089円  -138 円 (-11.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位

日本アジアグループ<3751>が急落。1日の取引終了後、3月18日を基準日として300円の特別配当を実施すると発表した。同社に対しては、旧村上ファンド系の投資会社社シティインデックスイレブンスが1株1210円でTOBを実施中で、株価はTOB価格を意識した動きとなっていたが、今回の特別配当によりTOBが撤回される可能性が出てきたとの見方が強まり売りにつながっているようだ。

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