話題株ピックアップ【夕刊】(2):ワークマン、JAL、ファストリ

注目
2021年3月2日 15時19分

■ワークマン <7564>  7,650円  -290 円 (-3.7%)  本日終値

ワークマン<7564>が3日続落。1日の取引終了後に発表した2月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比3.7%減と41カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。春物新商品のワーキングウェアやトレーニングウェア、アスレシューズなどが売り上げを伸ばしたほか、春物商戦の順調な立ち上がりが見られたものの、月を通じて気温が高く例年、売り上げ比率が高い防寒衣料やウインドブレーカーなどが低調に推移した。また、前年がうるう年のため営業日が1日少ない影響もあった。なお、全店売上高は同2.4%増だった。

■日本航空 <9201>  2,465円  -89 円 (-3.5%)  本日終値

日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>が下落したほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株も軟調。きょうは、全体相場が朝高後に軟化し、後場寄り一段安となったが、これまでリターンリバーサルで買い戻されてきた景気敏感セクターへの売り圧力が目立っている。一方で半導体をはじめハイテクセクターも下げは限定的ながら上値の重さが意識されており、週明けにいったんは強気に傾いた市場のセンチメントが再び悪化している。

■ファーストリテイリング <9983>  104,700円  -3,150 円 (-2.9%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>は朝方に続伸し、初の11万円台乗せを達成し上場来高値を更新したが、その後は日経平均と歩調を合わせて軟化しマイナス圏に沈んだ。全体相場は、取引開始直後は前日の欧米株高を引き継ぎリスクを取る動きが活発だったが、その後は日経平均の上値が重くなり、先物を絡めたインデックス売りを浴び水準を切り下げた。同社株は日経平均寄与度の最も高い値がさ株で、この影響が直接反映される格好となった。

■クスリアオキ <3549>  8,320円  -160 円 (-1.9%)  本日終値

クスリのアオキホールディングス<3549>が反落。1日の取引終了後に発表した2月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比15.4%減と7カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同7.2%増と伸長したものの、客数が同21.1%減と大きく落ち込んだ。

■ヒマラヤ <7514>  1,062円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ヒマラヤ<7514>がストップ高。1日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、売上高を588億円から610億円(前期比5.7%増)へ、営業利益を5億5000万円から13億7000万円(前期4億8700万円の赤字)へ、最終利益を2億7200万円から9億円(同7億8900万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。上期において、コロナ禍のもと「新しい生活様式」への親和性が高いとされるゴルフ、アウトドアが好調に推移したことや、気温の低下や降雪に恵まれた年になったことなどが要因。また、下期にはそれぞれのスポーツで「新しい生活様式」への適応が進み、全体として回復に向かうと見込んでいることも寄与する。

■プロパティエージェント <3464>  1,920円  +197 円 (+11.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

プロパティエージェント<3464>は急騰。1日の取引終了後に販売用不動産2件を売却したと発表したことが好感されていたが、更にきょう後場寄り前には子会社のDXYZ(ディクシーズ)がオートロックマンションへの置き配を可能とする顔認証技術に関する特許取得を発表しており、これが同社株への買いに拍車をかけたようだ。今回取得した特許を活用することで、あらかじめ顔情報や配達営業時間などを登録したマンションにおいて、配達員が顔認証でオートロックを解除して置き配を行うことが可能になるという。同社では今後、配送会社などとパートナー連携を図っていくとしている。

■ギグワークス <2375>  3,415円  +215 円 (+6.7%)  本日終値

ギグワークス<2375>は4連騰と上げ足を加速、上場来高値を更新した。法人向けIT支援サービスやエンジニア派遣・コールセンターコンサルを主力展開するが、業務領域は多岐にわたり、企業の旺盛なデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込むことに成功している。21年10月期営業利益は前期比2割増となる12億円予想と業績高成長が続き、先月下旬には3月末の株主を対象に1株を3株に株式分割することを発表しており、権利取り狙いの買いも誘っている。

■カラダノート <4014>  1,812円  +107 円 (+6.3%)  本日終値

カラダノート<4014>が続伸。1日の取引終了後、子育て世代の住み替え需要をサポートする新サービス「かぞくのおうち」をリリースしたと発表しており、これが好感された。「かぞくのおうち」は、出産や育児などのライフスタイルの変化に伴う、住宅の住み替えを検討するユーザーを対象に、希望の地域で展開する住宅企業を効率的に紹介、情報収集ができるサービス。「物件を下げしている都道府県」「メールアドレス」の2点を入力するだけで住みたい地域の住宅会社を紹介する簡単な申し込みステップなどが特徴という。

■NCS&A <9709>  513円  +30 円 (+6.2%)  本日終値

NCS&A<9709>が大幅続伸。1日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を6億5000万円から7億5000万円(前期比16.3%減)へ、純利益を6億円から7億3000万円(同35.6%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を12円から15円へ引き上げたことが好感された。売上高は従来予想の195億円(同13.0%減)に据え置いた。新型コロナウイルス感染症拡大の悪影響が続いているが、各事業の需要に応じた柔軟な人材配置による採算性の向上やテレワークの本格導入に伴うコスト削減などで利益を押し上げる。

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