【↓】日経平均 大引け| 急反落、日銀の政策修正で再び3万円割れ (3月19日)
始値 29904.57
高値 30049.77(12:41)
安値 29621.22(13:05)
大引け 29792.05(前日比 -424.70 、 -1.41% )
売買高 21億0187万株 (東証1部概算)
売買代金 4兆4456億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は前日比424円安と急反落、再び3万円を割り込む
2.18日の米ナスダック指数は3%安、米長期金利上昇を嫌気
3.日銀の政策修正でETF買い対象から日経平均連動型は外れる
4.日経平均寄与度の高いファストリやSBG、東エレクなど安い
5.銀行など金融株は軒並み高となりTOPIXは9日続伸と堅調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比153ドル安と反落した。長期金利が1年2ヵ月ぶりの水準に上昇したことからハイテク株などを中心に売りが優勢となった。
東京市場では日経平均株価は急反落。米長期金利が上昇し前日の米株式市場が下落したほか、日銀がETFの買い入れ対象から日経平均連動型を外すと発表したことも相場の波乱要因となった。日経平均は3万円を再び割り込んだが、TOPIXは上昇した。
18日の米株式市場では、NYダウが反落。米10年債利回りが一時1.75%と急上昇したことからインフレ懸念が台頭。ハイテク株が多いナスダック指数は3%下落した。この流れを受けた東京市場も売り先行で始まった。米国市場の動向が警戒され半導体関連などハイテク株が軟調に推移した。後場に入り日銀の金融政策の修正が発表され、ETFの買い入れ対象は日経平均連動型を外すことが公表されたことからファーストリテイリング<9983>が急落するなど売りが膨らみ一時600円近い下落となった。その一方、銀行など金融株の上昇でTOPIXは上昇し9日続伸したほか、日経ジャスダック平均も11連騰となるなど明暗が分かれた。
個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>や東京エレクトロン<8035>、ファナック<6954>など日経平均への寄与度の高い銘柄が売られた。ソニー<6758>や村田製作所<6981>、日本電産<6594>、SUMCO<3436>などハイテク株も下落。Zホールディングス<4689>やリクルートホールディングス<6098>、エムスリー<2413>も安い。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といったメガバンクが高く、第一生命ホールディングス<8750>や東京海上ホールディングス<8766>など生損保株が上昇し、八十二銀行<8359>や七十七銀行<8341>、静岡銀行<8355>など地銀株が軒並み高となった。日本航空<9201>や日本郵船<9101>、ENEOSホールディングス<5020>など景気敏感株が高く、ホンダ<7267>やSUBARU<7270>が値を上げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はホンダ <7267> 、京セラ <6971> 、オムロン <6645> 、TOTO <5332> 、セブン&アイ <3382> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約353円。うち213円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)銀行業、(4)証券商品先物、(5)不動産業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)情報・通信業、(3)ゴム製品、(4)サービス業、(5)その他製品。
■個別材料株
△くら寿司 <2695>
4月末を基準日として1株→2株に株式分割。
△シャノン <3976> [東証M]
4月末を基準日として1株→2株に株式分割。
△富士製薬 <4554>
3月25日付で650万株の自社株消却。
△XNET <4762>
21年3月期業績予想を上方修正。
△リバーHD <5690> [東証2]
10月1日付でタケエイ <2151> と経営統合。
△メディアL <6659> [JQ]
PTPを利用した放送TS信号のIP伝送実証実験に成功。
△ギークス <7060>
21年3月期期末配当で初配当10円を実施。
△五洋インテ <7519> [JQ]
抗ウイルスカーテンを4月発売。
△興研 <7963> [JQ]
21年12月期最終利益予想を上方修正。
△イノテック <9880>
21年3月期業績及び配当予想を上方修正。
▼ワタベ <4696>
事業再生ADR手続き申請を取締役会に付議。
▼ファストリ <9983>
日銀ETFの購入対象をTOPIX連動のみに変更を嫌気。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)わかもと <4512> 、(2)千葉興 <8337> 、(3)プロパティA <3464> 、(4)ギークス <7060> 、(5)富山第一銀 <7184> 、(6)大光銀 <8537> 、(7)藍沢 <8708> 、(8)山梨銀 <8360> 、(9)スタティアH <3393> 、(10)岡三 <8609> 。
値下がり率上位10傑は(1)ワタベ <4696> 、(2)レノバ <9519> 、(3)モバファク <3912> 、(4)ギフティ <4449> 、(5)ファストリ <9983> 、(6)富士興 <5009> 、(7)名村造 <7014> 、(8)アイスタイル <3660> 、(9)フィルC <3267> 、(10)オロ <3983> 。
【大引け】
日経平均は前日比424.70円(1.41%)安の2万9792.05円。TOPIXは前日比3.70(0.18%)高の2012.21。出来高は概算で21億0187万株。東証1部の値上がり銘柄数は1491、値下がり銘柄数は623となった。日経ジャスダック平均は3932.24円(6.75円高)。
[2021年3月19日]
株探ニュース