明日注目すべき【好決算】銘柄 パスコ、ビザスク、メイコー (19日大引け後 発表分)
19日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
パスコ <9232> ★今期経常を一転13%増益・7期ぶり最高益に上方修正、配当も10円増額
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の29億円→39.7億円に36.9%上方修正。従来の17.3%減益予想から一転して13.2%増益を見込み、一気に7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。国内公共部門の受注が堅調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。生産効率の向上に伴う採算改善も利益を押し上げる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の25円→35円(前期は25円)に大幅増額修正した。
ダイセキS <1712> ★前期経常を24%上方修正
◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の10億円→12.4億円に24.0%上方修正。減益率が22.8%減→4.3%減に縮小する見通しとなった。コロナ禍で落ち込んでいた土壌汚染調査・処理事業の需要が回復したことに加え、第4四半期から中京エリアにおける大型の中期的なインフラ整備工事関連の処理が始まったことが要因。リサイクルセンターなどで業務効率化やコスト削減を進めたことも上振れに貢献した。
かどや製油 <2612> ★今期経常を22%上方修正、配当も20円増額
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の24.5億円→30億円に22.4%上方修正。減益率が29.2%減→13.3%減に縮小する見通しとなった。コロナ禍で業務用や輸出用ごま油は低迷した一方、巣ごもり需要を背景に家庭用ごま油の販売が拡大したことが寄与。原料価格が安定推移したことも上振れにつながる。
業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の65円→85円(前期は110円)に大幅増額修正した。
ミタチ産業 <3321> ★今期経常を一転7%増益に上方修正
◆21年5月期の連結経常利益を従来予想の5.5億円→8.3億円に50.9%上方修正。従来の29.0%減益予想から一転して7.1%増益見通しとなった。主要顧客である自動車分野における生産活動の回復や中国向け受注の堅調な推移が上振れの要因になる。
共和レ <3553> ★今期経常を88%上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の8億円→15億円に87.5%上方修正。減益率が63.6%減→31.8%減に縮小する見通しとなった。北米と国内市場を中心に主要顧客である自動車メーカーからの受注が早く回復したことが寄与。受注増に対応するためのコストが想定を下回ることも上振れに貢献する。
ビザスク <4490> [東証M] ★前期経常を2.5倍上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の7900万円→2億円に2.5倍上方修正。増益率が38.6%増→3.5倍に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。緊急事態宣言の影響を懸念していた1月、2月の「ビザスク interview」の需要が想定以上に伸びたことが寄与。広告宣伝費や採用費などが計画を下回ったことも上振れにつながった。
メイコー <6787> [JQ] ★今期経常を一転微増益に上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の35億円→48億円に37.1%上方修正。従来の26.9%減益予想から一転して0.2%増益見通しとなった。受注が計画を上回ることに加え、円安進行で為替差損が減少することも利益を押し上げる。
ホトニクス <6965> ★上期経常を一転5%増益に上方修正
◆21年9月期上期(20年10月-21年3月)の連結経常利益を従来予想の97億円→132億円に36.1%上方修正。従来の23.0%減益予想から一転して4.8%増益見通しとなった。医用バイオ機器や産業機器を中心に販売が回復し、売上高が計画を上回ることが寄与。円安進行によるプラス影響も利益押し上げ要因になる。
VTHD <7593> ★今期税引き前を37%上方修正
◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の54億円→74億円(前期比60.5%増)に37.0%上方修正。2月時点の業績動向を踏まえて見直した結果、各段階利益が計画を上回る見通しとなった。
岩井コスモ <8707> ★未定だった期末配当は42円増配、配当利回り5%超
◆従来未定としていた21年3月期の期末配当は97円(前期は55円)実施する方針とした。好調な業績を踏まえ、株主への利益還元を増やす。期末配当利回りは5.39%と高水準で、権利付き最終日の29日を目前に配当取りを狙う買いが期待される。
ブティックス <9272> [東証M] ★今期経常を一転22%増益・最高益に上方修正
◆21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の9100万円→2億3000万円に2.5倍上方修正。従来の51.6%減益予想から一転して22.3%増益を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。M&A仲介の成約、商談型展示会の契約がいずれも想定を上回るペースで進捗したことが寄与。人件費や採用費が計画を下回ることに加え、コスト管理の徹底なども上振れの要因となる。
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株探ニュース