注目銘柄ダイジェスト(前場):日住サービス、ビザスク、ブティックスなど

市況
2021年3月22日 11時54分

ブティックス<9272>:3780円(+700円)

ストップ高。21年3月期の営業利益を従来予想の0.81億円から2.20億円(前期実績1.87億円)に上方修正している。M&A仲介事業が予想を上回るペースで進捗したほか、商談型展示会事業が順調に推移しており、過去最高益を計上する見込み。追加採用に関わる人件費や採用費が予定より下振れしたことに加え、コスト管理で一般管理費が抑制できたことも利益拡大に寄与するとみている。

エーアイ<4388>:2065円(+91円)

大幅に3日ぶり反発。高品質音声合成エンジンAITalkが、パナソニック<6752>が開発した同居人のような存在の“弱いロボット”「NICOBO(ニコボ)」に採用されたと発表している。NICOBOはmicroAITalkのリアルタイム音声合成機能を活用し、少しずつ言葉を発し始めたり、一緒に過ごしていると「あのね、えーとね」など人間が関わりたくなるような“弱いコトバ”を話しかけたりするようになる。家でしか話さない言い回しやちょっとした口癖も覚えるという。

ビザスク<4490>:4200円(+220円)

大幅に反発。21年2月期の営業利益を従来予想の0.90億円から2.10億円(前期実績は非開示。単体ベースでは0.71億円)に上方修正している。スポットコンサルサービス「ビザスクinterview」の需要が好調で、法人クライアント口座数と1口座当たりの取扱高が前回予想を上回っているため。その他のサービスも順調に推移しているほか、経費が予想を下回っていることも利益を押し上げる見通し。

日住サービス<8854>:2135円(+386円)

一時ストップ高。先週末に発表した自己株式の取得実施が買い材料視されている。発行済み株式数の6.27%に当たる10万株、2億円を取得上限としている。立会外取引を含む市場買付で、取得期間は4月1日から4月30日まで。立会外での取得では需給インパクトは限られるものの、少なくても一株当たりの価値向上にはつながるため、ポジティブに評価する動きが優勢となっているもよう。

ニトリHD<9843>:21060円(-95円)

反落。21年2月期営業利益は前期比約3割増の1400億円弱になったもようとの観測報道が伝わっている。従来予想の1329億円を上回り、34期連続での過去最高益となったようだ。2ケタ増益は4年ぶりとなる。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が増え、仕事用の机や椅子、調理器具などの販売が好調だった。ただ、足元の好調な既存店売上動向などからは想定内の上振れと捉えられ、目先の出尽くし感も強まってきている。

東芝<6502>:3885円(0円)

朝高後、値を消す展開。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も3100円から4900円に引き上げている。自助努力による「収益性改善」と「適正資本」経営を考慮すると、足元の株価は割安な水準と判断している。今後、新年度ガイダンスでのコンセンサス上振れ、KIOXIA(キオクシア)のIPO手続き再開などがカタリストになる可能性も指摘。22年3月期営業利益は2100億円までの拡大を予想している。ただ、利益確定売りでその後伸び悩んでいる。

ルネサス<6723>:1180円(-48円)

大幅反落。先週末に那珂工場のN3棟で火災が発生、現在は生産ラインを停止している。N3棟は月商170億円規模であり、全社売上高の30%弱を占めている。会社側では1カ月以内の生産開始を目指しているが、売上高で170億円程度、営業利益で100億円程度の影響が出るとの試算もあるもよう。なお、自動車向け用途が中心とみられ、日系完成車メーカーの世界生産分として120万台分程度の影響が出るとみ見られているようだ。

ファーストリテ<9983>:88110円(-2910円)

大幅続落。先週末の日銀金融政策決定会合において、上場投資信託(ETF)買い入れ対象をTOPIX連動型に一本化し、日経平均連動型を除外することが決定されている。特定の銘柄に買い入れが偏りやすい弊害を考慮したものとみられており、その特定銘柄に該当する同社には、今後の需給面での下支え効果の低下が意識される状況になっている。今回の決定は比較的想定外だったとみられ、先週末の急落に続いて本日も売りが先行する展開に。

《ST》

提供:フィスコ

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