前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年3月24日 5時20分

■ハブ <3030>  899円 (+150円、+20.0%) ストップ高

東証1部の上昇率トップ。ハブ <3030> がストップ高。同社は22日取引終了後、SNSの草分けでスマートフォンゲームなどを展開するミクシィ <2121> と資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなった。ミクシィが約10億円の第三者割当増資を引き受け、ハブの筆頭株主となる。また業務面では、ミクシィは強みとするスポーツ関連のコンテンツ拡充に取り組んでいるが、英国風居酒屋を展開しているハブは店内でスポーツ番組を配信していることから、その顧客基盤を生かし集客力を高める計画にある。なお、同日に非開示だったハブの21年2月期業績予想も発表されたが、営業損益が15億7000万円の赤字(前期実績は7億1000万円の黒字)となったもよう。コロナ禍で今期業績悪については織り込みが進んでいた。

■ナガオカ <6239>  1,021円 (+150円、+17.2%) ストップ高

ナガオカ <6239> [JQ]がストップ高。22日の取引終了後、中国子会社の那賀設備がスクリーン・インターナルの大口受注を獲得したと発表しており、これが好感された。中国では新規プラント設備への投資が回復しており、今回は新たに建設が決定した新規パラキシレン・プラントにスクリーン・インターナルが採用された。受注金額は3000万元(約5億円)で、契約納期は22年3月としている。なお同社では、今回の受注を受けて他の案件も含めた生産計画を見直すとし、これに伴い21年6月期の通期業績予想に修正の必要が生じた場合は、速やかに公表するとしている。

■ケア21 <2373>  2,765円 (+405円、+17.2%) 一時ストップ高

ケア21 <2373> [JQ]が急反騰。22日の取引終了後、4月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。また、株式分割実施後も株主優待制度の対象は保有株数100株以上を据え置くとしており、実質的な制度拡充となる。

■昭文社HD <9475>  569円 (+80円、+16.4%) ストップ高

東証1部の上昇率2位。昭文社ホールディングス <9475> が急騰。同社は23日、子会社の昭文社がポニーキャニオン(東京都港区)と地方創生事業で業務提携したと発表。これが材料視されたようだ。この業務提携により、昭文社が持つ長年の取材実績・ノウハウに裏付けされた、ガイドブック・地図などをはじめとする制作・編集力、及び市販出版物やWEBメディア・SNSなどで醸成されたブランド力を背景とする観光誘客ノウハウと、ポニーキャニオンのアニメや映像、音楽関連のコンテンツ企画制作力、観光、移住、シビックプライド機運醸成など地域活性化事業の知見をあわせ、共同で地方創出事業を推進するとしている。

■理経 <8226>  237円 (+24円、+11.3%)

理経 <8226> [東証2]が続急騰。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を99億3300万円から100億8000万円(前期比1.9%減)へ、営業損益を5100万円の赤字から1億4000万円の黒字(同2.6倍)へ、最終損益を1億3400万円の赤字から9000万円の黒字(同2.2倍)へ上方修正したことが好感された。システムソリューションで大学官公庁向けシステム、製造業向け3次元CAD及び民間向けVR案件が増加しているほか、ネットワークソリューションで映像配信システム案件が増加する見込みであることが要因。また、電子部品及び機器で導電性樹脂接着剤案件が増加する見込みであることも寄与する。

■黒田精 <7726>  1,910円 (+190円、+11.1%)

黒田精工 <7726> [東証2]が急騰。23日付の日本経済新聞朝刊で、「半導体製造装置の引き合いが強まるなかで、特需が生じている分野もある」と報じられ、モーターの回転を横方向の動きに変える「ボールねじ」についても記事で紹介。なかで「黒田精工も半導体製造装置部品に使うボールねじの生産を21年中に、17年比で7割増やす」とあることから、増産効果による業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。

■ゼネテック <4492>  2,001円 (+193円、+10.7%) 一時ストップ高

ゼネテック <4492> [JQ]が続急騰。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を1億円から1億8000万円(前期比46.3%減)へ、純利益を7000万円から1億2500万円(同41.0%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を8円から15円へ引き上げたことが好感された。デジタルソリューション事業でオートモーティブ関連分野の受注が低調だったことや、エンジニアリングソリューション事業で工作機械の設備投資減退の影響を受けたことなどから、売上高は45億9000万円から40億5000万円(同14.2%減)へ下方修正した。ただ、災害発生時位置情報通知サービスを行うココダヨ事業の売り上げが想定以上に伸びているほか、全社を挙げて経費削減に取り組んでいることが利益押し上げに寄与するという。

■コーア商HD <9273>  1,431円 (+136円、+10.5%)

東証1部の上昇率3位。コーア商事ホールディングス <9273> が急反騰。22日の取引終了後、4月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位の水準を引き下げることで、株式の一層の流動性向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。効力発生日は5月1日。同時に、2月5日に創立30周年を迎えたことを記念して、記念株主優待を実施すると発表しており、これも好材料視された。21年4月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、一律でクオカード1000円分を贈呈する。

■佐藤渡辺 <1807>  3,065円 (+181円、+6.3%)

佐藤渡辺 <1807> [JQ]が続急伸。23日午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を17億5000万円から26億3000万円(前期比83.5%増)へ、純利益を12億5000万円から17億5000万円(同67.6%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を60円から100円へ引き上げたことが好材料視された。受注工事の受注時期が想定よりも遅延したことから、売上高は420億円から402億円(同9.1%増)へ下方修正したが、工事部門で厳正な原価管理に努めた結果、低利益工事が減少し工事の採算性が向上したため利益は上方修正した。

■キャリアインデ <6538>  696円 (+35円、+5.3%)

キャリアインデックス <6538> が3日ぶり急反発。22日の取引終了後、21年3月期の単独業績予想について、営業利益を4億2500万円から5億2000万円(前期比70.5%増)へ、純利益を2億900万円から3億700万円(同2.2倍)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大やそれに伴う緊急事態宣言の再発出などの影響によるクライアント予算の縮小などを受け、売上高は25億5000万円から23億800万円(同1.2%減)へ下方修正した。ただ、事業ポートフォリオの改革が奏功し、不動産領域やマーケティングソリューション(応募課金モデル)などの利益率の高い事業へ集中的に経営資源を投下したことが寄与し利益は計画を上回る見通しとした。

■いい生活 <3796>  611円 (+30円、+5.2%)

いい生活 <3796> [東証2]が続急伸。22日の取引終了後に発表した2月度月次概況(速報)で、クラウドソリューション事業の売上高が前年同月比9.1%増の1億9200万円となり、2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。スポット収益が同2.3倍の1800万円と牽引したほか、サブスクリプションサービス収益も3.6%増の1億7400万円と寄与した。

※23日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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