注目銘柄ダイジェスト(前場):野村、両毛システム、山田コンサルなど

市況
2021年3月29日 12時10分

東京ベース<3415>:713円(-39円)大幅反落。先週末に業績予想の下方修正を発表している。21年2月期営業利益は従来予想の3.00億円から1.98億円に減額、都市部を中心とした2度目の緊急事態宣言発出により、国内実店舗の来店客数が想定以上に減少し、在庫増加リスクを想定した仕入の抑制で売上高が下振れたもよう。業績底打ち感も強まっていたなか、モメンタムの低下をネガティブ視する動きが優勢となっている。

西松屋チェ<7545>:1650円(+98円)

大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1600円から1900円に引き上げている。PB商品の展開が進むなか、店舗の利便性も見直される状況となっており、21年2月期は07年2月期以来の過去最高益更新が見込まれている。今後も底堅い業績推移が予想できるとして、株価は業績急回復後の反動減に対する懸念を織り込み過ぎとの判断。

ホクシン<7897>:130円(+9円)

大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。営業損益は従来予想の0.4億円の赤字から0.9億円の黒字に引き上げ。下期からの販売回復に加えて、製造経費の圧縮によるコストダウン及びエネルギーコストの低減により、売上総利益率も改善したようだ。未定としていた期末配当金は1.5円を実施ともしている。上振れ期待はあったとみられるが、一転しての黒字見通しへの上方修正を好感する動きが先行。

山田コンサル<4792>:1191円(+125円)

急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の14億円から21億円、前期比4.9%減にまで引き上げている。複数の大型案件の売上が実現できたもよう。第3四半期累計では6.4億円、前年同期比44.8%の大幅減益であったため、1-3月期は14.6億円で同約4割増益となる形に。想定以上の収益回復と捉えられている。

野村<8604>:611.3円(-109.4円)

急反落。米国子会社において、顧客との取引に起因して多額の損害が生じる可能性のある事象が発生したと発表、警戒材料視される展開になっている。会社側では、この顧客に対する請求額は約20億ドル程度と試算しているもようだが、市場価格の変動などで今後増減する可能性もあるとしている。また、23日に発行条件を決定した米ドル建て普通社債については、発行を中止するとも発表している。

オータケ<7434>:1600円(+112円)

大幅に反発。株主優待制度を新設し、毎年5月末現在の株主にクオカード1000円分を贈呈すると発表している。株主に感謝するとともに投資魅力を高め、事業への理解を深めて中長期的に自社株式を保有してもらう狙い。オータケ株は最近の続落で20年3月13日に記録した昨年来安値(1248円)に迫りつつあったが、優待新設を契機に押し目買いも入っているようだ。

両毛システム<9691>:2156円(+246円)

大幅に続伸。21年3月期の営業利益を従来予想の7.50億円から12.50億円(前期実績12.72億円)に上方修正している。学校現場で1人1台の端末と高速大容量の通信ネットワークを整備する文部科学省の「GIGAスクール構想」関連が好調に推移する見通しのため。民間市場のICT需要が回復傾向にあるほか、生産性の向上などで収益構造が改善したことも利益を押し上げると見込んでいる。

日パレット<4690>:3435円(+335円)

大幅に続伸。6月30日を基準日として1株につき2株の割合で分割すると発表している。投資単位当たりの金額を引き下げて株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図る。株式分割に伴い、定款を一部変更して発行可能株式総数を300万株から600万株に増やす。分割に加え、2月8日に直近高値(3865円)を付けて以降、株価が値下がりしていたことも買いやすさにつながっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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